死神
4.死神の平和
<1>
「ルリ、早く着替えたら?」
私を現実に戻してくれたのは、ルカの声だった。
よかった…!と振り向くと、ルカはすでに着替えていた。
「ルカ…?」
「何よ?ほら、ルリも早く着て!1人でこれって恥ずかしいじゃん!」
「えっ、ちょっと待って!」
これ着るのには少し心の準備が必要。
いくら自由に姿を見せたり出来ると言っても、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
「早く!早くしないと私怒るよ!」
「どういう理由でそうなるの!?」
でも、怒られるのは嫌だ。
しかたなく着替え、鏡を見る。
――やっぱり、恥ずかしい…!
「あ、ルリ似合うじゃん!」
「ルカの方が似合ってるって!」
「うっそだぁ~!」
私達はわいわい言い合って、笑った。
恥ずかしいという気持ちが消え、2分後くらいには慣れてしまっている。
楓さん事件と比べると、かなり平和だ。
「ブローチどうする?」
「私バックの中に入れるけど。落としたら大変なんでしょ?」
少し遊んだ後、バックに入れる物を考えた。
私達は荷物が少ないから、結構楽だ。
「えーっと、財布に通帳…私それしかないや。」
「ふっふっふ…。私はクルトガもあるもんね―♪」
――ここで、バックの見た目を。
ルカの方はA5ノートぐらいの大きさで、薄いピンク色。
防水のためか、エナメルの生地が使われている。
私のは、ルカとほとんど同じ。
違うのは色だけだ。
こっちはうすーい水色。
両方とも前に小さなポケットがついている。
「そうだ、ルリ。大きい方のポケット、開けといた方がいいわよ。」
「え、何で?まぁ、入れる物もないけど…。」
「そこにパートナーが入るから。」
「は?」
小動物が入るくらいの大きさなのに、パートナーが入る?
どんだけ小っちゃいんだよって感じだ。
「さて、と。」
「ん―?」
黒ローブを羽織り、準備バッチリ。黒ローブはゴスロリを見えなくしてくれた。
少しほっとする。
「じゃ、行くか!」
「どこに?」
ルカは再び手紙を指さして言った。
「町はずれの手芸屋。」
「はぁ?どういうこと?」
「ま、行けば分かるって!」
やっぱり、訳分かんない…。」
written by ふーちん
4.死神の平和
<1>
「ルリ、早く着替えたら?」
私を現実に戻してくれたのは、ルカの声だった。
よかった…!と振り向くと、ルカはすでに着替えていた。
「ルカ…?」
「何よ?ほら、ルリも早く着て!1人でこれって恥ずかしいじゃん!」
「えっ、ちょっと待って!」
これ着るのには少し心の準備が必要。
いくら自由に姿を見せたり出来ると言っても、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
「早く!早くしないと私怒るよ!」
「どういう理由でそうなるの!?」
でも、怒られるのは嫌だ。
しかたなく着替え、鏡を見る。
――やっぱり、恥ずかしい…!
「あ、ルリ似合うじゃん!」
「ルカの方が似合ってるって!」
「うっそだぁ~!」
私達はわいわい言い合って、笑った。
恥ずかしいという気持ちが消え、2分後くらいには慣れてしまっている。
楓さん事件と比べると、かなり平和だ。
「ブローチどうする?」
「私バックの中に入れるけど。落としたら大変なんでしょ?」
少し遊んだ後、バックに入れる物を考えた。
私達は荷物が少ないから、結構楽だ。
「えーっと、財布に通帳…私それしかないや。」
「ふっふっふ…。私はクルトガもあるもんね―♪」
――ここで、バックの見た目を。
ルカの方はA5ノートぐらいの大きさで、薄いピンク色。
防水のためか、エナメルの生地が使われている。
私のは、ルカとほとんど同じ。
違うのは色だけだ。
こっちはうすーい水色。
両方とも前に小さなポケットがついている。
「そうだ、ルリ。大きい方のポケット、開けといた方がいいわよ。」
「え、何で?まぁ、入れる物もないけど…。」
「そこにパートナーが入るから。」
「は?」
小動物が入るくらいの大きさなのに、パートナーが入る?
どんだけ小っちゃいんだよって感じだ。
「さて、と。」
「ん―?」
黒ローブを羽織り、準備バッチリ。黒ローブはゴスロリを見えなくしてくれた。
少しほっとする。
「じゃ、行くか!」
「どこに?」
ルカは再び手紙を指さして言った。
「町はずれの手芸屋。」
「はぁ?どういうこと?」
「ま、行けば分かるって!」
やっぱり、訳分かんない…。」
written by ふーちん