それは、突然、アラスカのように

飛び地が語る季節と言葉と五七五とハチミツとクローバー

夏熱(秋)

2008年02月19日 19時10分53秒 | 歳時記(仮)
「夏熱」と書いて「かねつ」と読む。
このださかっこいい言葉は僕が高校生だった時に生まれた。

高校3年の、体育祭が近づいた時期だった。
体育祭のテーマ、というか、標語のようなものを決めることになった。
各クラスから1つ提案して、
体育委員だか生徒会だかが決めるシステムになっていた。

体育祭は夏休みから準備をして、9月に本番を迎える。
グラウンドに半裸で体育座りをしていると、とにかく暑い。
それでも9月は、一般的にも、俳句的にも、秋とされる。
体育祭は、秋の行事。

それでも、その体育祭のテーマとして「夏熱」を提案した人がいる。
うちのクラスのミズマ君だった。
ひょうきんものではないけど、常にクラスの笑いを誘う
どこかぬけてて、憎めないのがミズマ君だった。
彼の提案に、クラスが笑った。
暑苦しさに暑苦しさを重ねて、でもどこか爽やかな
だじゃれのようでそれっぽくなく、ありそうでなかった言葉、
そう、「夏熱」。
かっこよすぎて笑っちゃうこの言葉がなぜかうちのクラスの代表となり、
その年のうちの高校の体育祭のテーマになった。

実は、この年の体育祭には、
消化し切れてない、嫌な思い出の方が多いけど
この言葉は忘れまいと思う。
「夏熱」と、変に力を込めて、半ば自嘲したように言う
ミズマ君のその言い方とともに。

この正月の同窓会で、久々にミズマ君に会った。
夏熱の話は出なかったけど、
彼の笑顔は「夏熱」と言った時から全く変わっていなかった。



と、ここまで書いてて思い出したけど
この年の生徒会長はださかっこいいのが大好きな谷雄介。
うちの高校の生徒会長はその一言で何でも決まるような権限は持ってなかったけど、まさか。まさかね。

椿(春)

2008年02月12日 22時17分12秒 | 歳時記(仮)
シャンプーのTSUBAKIを買った。
大学に入って以来、ずっとスーパーマイルドを使っていたけど
気が向いたので買った。

シャンプーとコンディショナーを一緒に買うと
試供品の小さいのがついてきた。
試供品に付属のパンフレットによると
「艶」と「弾力」が手に入るとのこと。
買った日の夜、早速試供品を使ってみた。

翌朝、寝癖がついていた。
眠れる獅子を起こしたかのようだった。
手で押さえ、手を離すと、元の形に戻った。
ああ、これが弾力か、と思った。

まだスーパーマイルドが少し残っている。
使い切るのが楽しみでならない。

椿の前に、文旦

2008年02月11日 23時58分20秒 | Weblog
一昨日は舞台を観て、買い物
昨日は句会
今日は大学でごそごそ。
充実した連休だった。
で、明日はスーツ来てどこかへ。

句会参加者の皆さん、ありがとうございました。
2次会、3次会、その後も楽しかったです。
またお会いしましょう。

何ラウンド目かに好成績を修めたので賞品に文旦をいただいた。
全員に配られたものと合わせて2つ。
今日、大学で1つ食べた。
まだ、手から文旦の匂いがする。
匂い、色、皮の固さ、実の柔らかさ、
文旦10句、なんてできるかも、とさえ思う。
季語を知るってこういうことなんだな。

季語は将棋やチェスの駒のように、ゲームを構成するアイテムの1つで
馬に乗ったことがなくても桂馬が使えたり
王様に会ったことなくてもキングが使えたりするのと同じように
そのものを知らなくても扱えるもの、という考えが強かったけど
それが少し弱まった。

2次会で、俳句を作る上での、方向性というかスタンスというか
そんなアドバイスをいただいた。
こうしなきゃ、という言葉や
自分はこうしてる(こうしたい)という言葉。
それらも、今回参加しての大きな収穫の一つ。

ああ、もう俳句やめられないな。