突然電話が鳴る。
「急ですが、今日バイトに入れませんか?」
次の日は8:00からバイトもあるし、前日もあまり寝ていない。無理をしたくなかったので丁寧にお断りすることにした。
「そうですか…。人手が足りなくて…。どうしても無理ですか?」
なんだろうこの妙な気持ち。テレビを見ながらぼけーっとしている自分が、えらく悪者であるかのようだ。この前まで旅行に行っていたので迷惑をかけていたことも重々承知している。そんな偽善的な感情も相まって、「ラストまでは厳しいですが今すぐ用意して行きます。」と残し、電話を切った。
夕飯前であったが食べずに急いで準備。原付を飛ばす。
到着すると店は大繁盛。予約パーティーが二件あり、お客さまもひっきりなしに来店していた。応援を呼ぶほどの忙しさもうなずける。久しぶりの仕事でだいぶ感を取り戻すのに手間取り、逆に迷惑をかけたかもしれなかったが時間を忘れるほど熱中した。
止まることを知らない客足だったが、一件目の予約パーティーが終了。これで一息つけるかと思ったが、そんなに甘くない。二件目の予約パーティーが21:30前後から始まるのだ。まだバイトを始めて日が浅いが、こんな時間から予約パーティが開かれるのは初めて。
また忙しくなるな、そんなことを考えていたら見覚えのある顔が入り口付近をウロウロしている。よく見ると他のバイトの後輩三人だ。今度遊びにおいでよ、なんて言っていたのを律儀に聞いていたのかもしれない。かわいい後輩たちだな、と胸がときめいた。
本当は僕が席に案内したかったが、出迎えるには少し遠い距離だったので他の方が案内する。どこに座っているんだろうか、後でオーダーでも取りに行こう、そう考えながら注文を取っていた。
料理を運ぶついでに後輩たちを探すため、店舗を循環していて愕然とする。後輩三人はしれっと予約パーティ席に座っていた。
落ち着け、落ち着け。
心の中でそう叫びながら現状整理をする。
・今日はあまりに忙しいから助っ人で入ることになった。
・本当は遠慮したかった。
・しかし、困ったときはお互い様。しかたがない。
・どうやら、忙しい原因は予約が二件あるから。
・それでなくても土曜日は混む。
・そのうち一件は時間が遅いため、忙しさが継続する。
・その予約が後輩たちだった。
深く深呼吸をついて、業務に戻ことにした。
忙しかったため後輩たちの席に行くことはあまりなかったが、楽しんでもらえたのなら僕の労働も報われるってものだ。
結局、帰りたいですと言えないままラストまで業務をし、家に着いたのが3:30。朝7:00に起きて、少し意識が飛びながら19:00まで働いた。
そんな明日は内定式のため東京に向かいます。
「急ですが、今日バイトに入れませんか?」
次の日は8:00からバイトもあるし、前日もあまり寝ていない。無理をしたくなかったので丁寧にお断りすることにした。
「そうですか…。人手が足りなくて…。どうしても無理ですか?」
なんだろうこの妙な気持ち。テレビを見ながらぼけーっとしている自分が、えらく悪者であるかのようだ。この前まで旅行に行っていたので迷惑をかけていたことも重々承知している。そんな偽善的な感情も相まって、「ラストまでは厳しいですが今すぐ用意して行きます。」と残し、電話を切った。
夕飯前であったが食べずに急いで準備。原付を飛ばす。
到着すると店は大繁盛。予約パーティーが二件あり、お客さまもひっきりなしに来店していた。応援を呼ぶほどの忙しさもうなずける。久しぶりの仕事でだいぶ感を取り戻すのに手間取り、逆に迷惑をかけたかもしれなかったが時間を忘れるほど熱中した。
止まることを知らない客足だったが、一件目の予約パーティーが終了。これで一息つけるかと思ったが、そんなに甘くない。二件目の予約パーティーが21:30前後から始まるのだ。まだバイトを始めて日が浅いが、こんな時間から予約パーティが開かれるのは初めて。
また忙しくなるな、そんなことを考えていたら見覚えのある顔が入り口付近をウロウロしている。よく見ると他のバイトの後輩三人だ。今度遊びにおいでよ、なんて言っていたのを律儀に聞いていたのかもしれない。かわいい後輩たちだな、と胸がときめいた。
本当は僕が席に案内したかったが、出迎えるには少し遠い距離だったので他の方が案内する。どこに座っているんだろうか、後でオーダーでも取りに行こう、そう考えながら注文を取っていた。
料理を運ぶついでに後輩たちを探すため、店舗を循環していて愕然とする。後輩三人はしれっと予約パーティ席に座っていた。
落ち着け、落ち着け。
心の中でそう叫びながら現状整理をする。
・今日はあまりに忙しいから助っ人で入ることになった。
・本当は遠慮したかった。
・しかし、困ったときはお互い様。しかたがない。
・どうやら、忙しい原因は予約が二件あるから。
・それでなくても土曜日は混む。
・そのうち一件は時間が遅いため、忙しさが継続する。
・その予約が後輩たちだった。
深く深呼吸をついて、業務に戻ことにした。
忙しかったため後輩たちの席に行くことはあまりなかったが、楽しんでもらえたのなら僕の労働も報われるってものだ。
結局、帰りたいですと言えないままラストまで業務をし、家に着いたのが3:30。朝7:00に起きて、少し意識が飛びながら19:00まで働いた。
そんな明日は内定式のため東京に向かいます。