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飛ばない鳥

夢から覚めた

秋田花火旅行 二日目

2006-08-31 14:54:51 | 思いつき

朝の目覚めは水から。

この日は待ちに待った花火大会。何事も形から入りたい僕は甚平を買い、祭り気分を一人で盛り上げる。女性陣もゆかたを着るということで単純な男共は一様に興奮した。「ゆかたは3割増」なんて言うけど本当だね、あれは。

場所取りには成功したものの、おそらく30度を超す猛暑と、ギンギンに皮膚を突き刺す日差し。花火開始まで必要以上に残された時間。6時間以上の我慢大会が始まる。

全員の働かない頭で振り絞った知恵を駆使して日差しをしのぎ、花火が始まった。


絶句どころの騒ぎではない。感動や驚きから声が出なくなったことはある。しかし、あまりの現実に期せずして声を漏らし、気がつくと手をたたいて感情表現をしていたのは22年の人生で初めての経験かもしてない。それほどの衝撃を受けた。何度も思わず「あぁぁぁ!!」と叫び、不思議なことに大声で笑っていた。

「来年は桟敷席で見たいね!」なんて一年後の計画を立てて興奮するほどの花火大会だった。


最良の形で締めた今年の夏。


秋田花火旅行 一日目

2006-08-28 14:18:27 | 思いつき
「花火が見たいなー。」

そんなことを話していたのはもう何ヶ月前のことだろう。

角館の桜に心を奪われて以来、2度目の秋田旅行。不動のメンバーに山崎さんが加われば鉄板だ。

大雑把な計画としては
・盛岡で懐石そば+わんこそば
・秋田で適当にぶらぶら
・旅館で適当にぶらぶら
・花火会場で朝から場所取りをしながらぶらぶら
・花火観賞
・徹夜でKohが運転
・昼まで寝てラーメン後解散

完璧な予定に自信をもってレンタカーを走らせた。


盛岡到着と同時に以前わんこそばを食べた東家へ。わんこそばに必死な抵抗を繰りひろげる姿を笑いながら、Kohと僕は懐石そばを食べて舌鼓を打つ。わんこそば、もといドS女中と死闘を演じた僕らだからこその計画なのだ。

他人がわんこに苦しむ姿を想像するだけで自然と笑顔になる。暖簾をくぐって意気揚々と「わんこが5人前に懐石が2人前!」と頼んだ。『懐石は予約制です。』予想外の返答にうろたえる。「あぁ、そうですか…。じゃ、わんこ7人前で。」必要以上に動揺しながら力なくつぶやいた。

自分がわんこに苦しむ姿を想像するだけで自然と笑顔が消える。心の準備ができる前にわんこの準備が整った。今回も間髪入れずわんこが常時おわんに注がれることを懸念していたが、僕たち7人に対して2人の女中だったため前回よりは余裕があった。101杯の自己新記録で蓋を閉じる。正直、もう一生わんこそばは食べなくていいと思った。


わんこで異常に膨れた腹のまま、次なる目的無き目的地へ向かう。ドライバーとナビゲータの思い付きにより寂れた遊園地に到着。思いつきの割には十分楽しめた遊園地だった。


無事旅館に着き、非常にまったりする。食事やらトランプやら湖やらお酒やら。17畳の部屋は7人で寝るのには十分すぎる広さだった。それなのに、半分以上使わないで寝るという行為は贅沢の極みであり、あまりにも非効率なものであった。

空がにわかに明るくなるまで話にふけり、いつの間にか目を閉じていた。


盛岡旅行

2006-06-18 02:56:00 | 思いつき

「わんこそば食べてみたいね。」

いつも始まりは突然だ。Kohと僕は前々から「わんこそば」が食べたくてうずうずしていた。いまだ未経験の領域だけに、想像するだけで花が咲く。「~したい。」と言って行動しないのは絶対に後悔する、という共通認識のもと「わんこ旅行」が決行された。

正直、わんこそばを食べるだけならば仙台でも可能だったかもしれない。ただ、Kohも僕も形から入るところは否めない。「わんこそば=盛岡」という鉄板の方程式から脱却がはかれない僕たちは、「180km×2」の長旅に何も考えず挑戦するのだった。

梅雨にもかかわらず、晴れた空は気持ちがいい。例え車の調子が悪くてエアコン無しでも、窓全開なのに28℃という高温によって服が湿ってベトベトしてきても、「無計画」の向こうに待っている楽しい何かが僕たちを呼んでいる。胸を躍らせながら盛岡入りした。

まず温泉に向かう。体を清め、長旅で疲れた体を癒してから「わんこそば」に挑戦することが「わんこそば」に対する礼儀なのではないだろうか。ただ単に体が汚れていて綺麗になりたかったからではない。アルカリ温泉はぬるぬると体を溶かし、同時に心も溶かしてふにゃふにゃになった。

ベタが大好きな僕にとって、お風呂上りには珈琲牛乳以外考えられない。しかし、珈琲牛乳が無かったので、妥協に妥協を重ねた結果しぶしぶと牛乳を購入。注意力散漫なKohは賞味期限外の牛乳を飲み、冷静沈着な僕は賞味期限内の牛乳を飲んだ。まぁ、Kohは胃腸が強いから無問題。温泉を満喫し、今回の最大目的である「わんこそば」を目指す。

道中「焼肉・盛岡冷麺」に心を奪われるものの、決して目的を見失わない僕たちは「わんこそば」で有名な「東家」に到着。

2階に案内され驚愕した。目の前のおっさん(推定:60)はありえない数のおわんを重ねている。聞くにその数100。男性の平均が50程度とのことなので圧巻だ。思わず「すごいですねー!」と声を漏らすと「若いから100なんて余裕。」と勝者のコメント。若さで何でもカバーできると思わないでほしい。

おっさんが帰ったあとに残された100のおわんでとりあえず記念撮影をした。いかにも楽勝で食べました、的な雰囲気を出した偽造写真でみんなに自慢したかった。

そんなバカをやっている間に、目の前には所狭しと並べられた薬味の数々。最初の3杯程度はそば本来の味を楽しみ、そのあとに好みの薬味を入れることで様々な味が楽しめる仕組みとのこと。少量のそばをちびちびと楽しむあたりに奥ゆかしさを感じた。

おわんに始めの一杯が盛られ「わんこそば」が始まった。頭に思い描いていたベタベタな感じでそばがおわんに盛られていく。女中は抜群なリズムでおわんにそばを流す。最初はあまりのテンポの良さと絶妙な掛け声に笑い、そばを吹きだした。

数杯食べてある不思議な現象に疑問を抱く。今そばを食べたはずなのにいつの間にかそばがおわんにある、という事実だ。そのとき初めて「あぁ、これはそばとのガチンコ勝負なんだ。」ということに気がついた。満腹云々ではなく、心が折られたら負けなんだ。奥ゆかしさなんて微塵も感じられない。

30杯(かけそば2杯分)でお腹も心も一杯になったが、さらなる高みを目指す。限界が近づいた頃に女中から「吐いたら記録は0杯です。」と言われ心が折られた。気がつけば蓋を閉じ、記録は75杯をマークした。

僕の対面に座ってそばに奮闘する中、確実にSな女中に終始責められているKohの詳細は彼の日記で楽しんでもらいたい。

「わんこそば」を十二分に満喫した僕たちは、仙台までの180kmをも満喫した。


「わんこそば」はSな人が考えついたんだろうね。絶対たぶん。


5月3日 ~GW初日~

2006-05-05 21:37:29 | 思いつき
「kohくん、kohくん!秋田行きたい!!」

今回の目的は『秋田桜旅行』。それ以外は何も考えていない。学生最後のGWを存分に堪能するべく、思いついたことはどんどん実行していく方向に納まった。思いついたとき一緒にいた後輩たちを誘い、秋田旅行が敢行された。

当日は車で移動のため朝6時に集合。朝が苦手な僕を起こすためにKohが4時半に電話してくれることになっていた。しぶとい電話で起きたのが5時半。微塵の焦りもなく、悠々と用意を始めた。

旅行は全部で5人。最後に拾われる手筈の僕は、道路で一人しょぼんと待っていた。そんな僕に手を差し伸べてくれたのはRoppon。横浜にいるはずの彼が、僕の目の前にいる現実に戸惑いを隠せなかったが、そんな僕をRopponはニヤニヤしながら優しく迎え入れてくれた。

6人で過ごす濃い一日の幕が開けた。

今回の運転は全てKoh。いくら彼が運転好きだからといっても、秋田までの道のりはなかなかの長丁場である。人を乗せて長時間運転するのだから神経のすり減り方も尋常ではないはずだ。僕たちはそんな素敵なKohに心から感謝をし、即行で酒を飲み始めた。

お酒が弱い僕は軽くキマりながら、気持ちよく秋田入りした。

秋田旅行のメインは「角館」の桜。武家屋敷はまるで京都を彷彿させるかのような景色。京都に行ったことはないのに、「角館=小京都」と言われれば京都のような気がするから不思議だ。

武家屋敷に咲く桜も綺麗だったけど、土手に咲き並ぶ桜には圧倒された。見た瞬間、胸がざわつく感覚を覚えた。日本の春って素晴らしい。まぁ、世界の春を知らないだけだけど。しかし、心の底から感謝した。

桜を見終わった後の僕たちは一つの事実に気がつく。あぁ、帰り道が分からない。KohもRopponもうだうだとしている中、女の子たちはずばり道を言い当てる。僕たちは堂々と歩く女の子たちの後ろを、まるで主人に忠実な犬のようにただただ追いかけるだけだった。

無事駐車場に到着し、向かう先は温泉。多少のトラブルは乗り越え、温泉で疲れを癒す。温泉を出る頃にはすっかり日も沈んでいた。

秋田が魅せる大自然を満喫すべく、最後の目的地は田沢湖。車を降りると、まるで吸い込まれるかのような星空。普段は気がつかない光に感動していると、流れ星の演出も。

桜と流れ星に歓迎された秋田旅行は幕を閉じた。


<おまけ>
Koh宅に到着すると、「氏に潰されたー。氏に潰されたー。」と気持ち良さそうにうなだれていたRopponが真っ先にベッドにもぐりこむ。Kohのベッドは異常に寝心地がいいので、Ropponに続いてベッドに飛び込んだ。その光景に愕然としたKohは寂しい雰囲気をかもし出しながら、「あれ…、今日一日中運転したんだけどな…。」と苦笑いをしながら自分の寝床を作るべくソファーに向かった。そんな痛々しい姿に良心が痛まないわけない。Kohにベッド一人分のスペースを空け、広いソファーで横になった。ごめんね☆