いやぁ,久々によく雪が降り積もりました.しかし,そんな雪をも融かす熱気は,新潟トーストマスターズクラブの会場にこそありました.今回1月28日(土)はいつものレギュラーミーティングではなく,Club Speech Contestです.これまではIn-House Speech Contestと称されていたものに相当します.今回も多くのメンバーとゲストが集い,充実し,しのぎを削る(?)コンテストでした.
まずPresidentのM. YamazakiさんからのOpening remarksに始まり,M. Hasegawaさんからこのコンテストの趣旨説明,そしてYoshiharaさんから,審査に関する説明がなされました.今回はそれぞれのスピーチは5から7分です.
さて1st speakerはKomiyamaさん.Crows(カラス)というタイトルで,黒ずくめの衣装に身をまとい,どのようなスピーチが展開されるのか.トップバッターと言うことで,聞き手にもしばし緊張感がありました.Komiyamaさんは,息子さんの名前は隼(しゅん)で「はやぶさ」であるけど,他の鳥でも「鷹」や「鷲」も良いイメージがある.しかしながら,同じ鳥でも「カラス」となると,どうしても悪いイメージがつきまとう.このnegativeなイメージをpositiveに見てみようという試みです.そして,カラスの脳の大きさや創造性,記憶やコミュニケーション能力が他の鳥にも勝ること,日本サッカー協会のエンブレムは八咫烏(やたがらす)であるし,童謡にもカラスにちなんだものもあり,日本人は昔からカラスに対して親しみを持っていた,とのことを語りました.最後に,自分の孫には「カラス」と名付けても良いかもしれない,と驚きの結論となりました.
2nd speakerはOhnabeさん.Wheelchair activity in Tohokuという内容をお話し下さいました.もともと車椅子をいろんなところに届けるボランティア活動をされているOhnabeさんです.昨年の東北の地震津波被害でも,多くの地域で車椅子が不足し,1つの県で300台は届けないといけない,ということでした.まず,宮城県の沿岸域における津波被害がいかなるものだったか,空中写真や衛星写真を用いて,その背景を説明されました.また女川町でのボランティア活動は,パワーポイントの写真からもとても分かりやすく,現地での活動に際し,病院スタッフから聞いた話の中に,津波がとても高い場所にまで押し寄せ避難した際の様子は,聞いていてとても複雑な気持ちになりました.最後に,日本は決してあきらめない,と締めくくり,今後もこのようなボランティア活動を精力的に継続される強い意志が感じられるスピーチでした.
最後のspeakerはItoさん.Inheritance(性格の遺伝?)というタイトルです.相撲観戦がとても好きなItoさんですが,これがお父さんやお祖父さん譲りである,というお話です.とにかくItoさんの祖父が,大の相撲好きで,本業の酒屋をそっちのけで,場所がある時はお客さんから注文があってもなかなかテレビの前を離れられないとの話から始まります.そしてある時,Itoさんがテレビで名古屋場所の中継を見ていたら見覚えのあるbald head(ハゲ頭)が2つ隣り合って並んでいる.何とそれは叔父と父ではないか,ということで慌ててビデオテープで録画しようとしたら,落雷にあいレコーダーが壊れた,と.この話はIto家の伝説として語り継がれているとか.Itoさんご自身も本当に相撲を見るのが好きで,病院の休憩所でも,テレビ中継に釘付け(?)だったそうです.そんな相撲好きの血をお父さんから引き継いだけど,最近父は年をとり,いろいろと忘れがちになっている.相撲のことを何でも知っている父が私のことを忘れてしまう前に,会いに行かないと・・・と締めくくりました.
このコンテストにはInterviewセッションがあります.それぞれにspeakerに対して司会のM. Hasegawaさんがウィットに富んだジョークを交え質問を投げかけます.それに対して即興で答えるというものです.
Itoさんには,最近増えた外国人力士についてどう思うか?ということ,日本の精神を学ぶ姿勢は,他の日本人力士と相違ないと思うと答えました.
Ohnabeさんには,震災について.とにかくいろんな人に知ってもらいたいからスピーチをしたり海外の同僚にまで情報を発信している,と熱っぽく語りました.
Komiyamaさんには,Crowのスピーチをするのに「苦労」したことは?と聞かれ,「とにかくスピーチ原稿を覚えるのに,苦労しました」とのこと.あと,カラスには何語で語るのか,というのには「日本のカラスには,日本語です」と堂々と?答えておられました(笑).
DTM Watanabe先生からは,全般に関するevaluationとコメントを頂きました.今回のスピーチを通して感じたことは,新潟トーストマスターズクラブのスピーチのレベルが向上したこと,Voice(発声),body language,事前の準備は重要な部分であるが,それぞれのspeakerはよくできていた,とお褒めの言葉でした.しかし,「もっと明瞭な表情(more vivid facial expression)やbody languageがあればより良い」とのことや,「聞き手から話し手に対する拍手(applause)は,奨励(encouragement)や評価(appreciation)の意味を含むのだからきちんとやりましょう」と重要な点を指摘下さいました.いつも感じることですが,Watanabe先生のコメントは,スピーチに対する技巧だけでなく,トーストマスターというものに対するマナーや思想を含んでいる上で,とても重要だと思います.
コンテストの1st place winnerは,Komiyamaさん,2nd placeはItoさんでした.Komiyamaさんは,カラスという一般的な題材用いながらも,視点を変えることの面白さを伝え,うまく語って下さいました.1st place winnerは3月に高崎で開催されるArea12 contestに出場されます.Komiyamaさん頑張って下さいね!
次回は2月11日(土)(3:00~:クロスパル新潟 403 号室)です.見学お待ちしています!
まずPresidentのM. YamazakiさんからのOpening remarksに始まり,M. Hasegawaさんからこのコンテストの趣旨説明,そしてYoshiharaさんから,審査に関する説明がなされました.今回はそれぞれのスピーチは5から7分です.
さて1st speakerはKomiyamaさん.Crows(カラス)というタイトルで,黒ずくめの衣装に身をまとい,どのようなスピーチが展開されるのか.トップバッターと言うことで,聞き手にもしばし緊張感がありました.Komiyamaさんは,息子さんの名前は隼(しゅん)で「はやぶさ」であるけど,他の鳥でも「鷹」や「鷲」も良いイメージがある.しかしながら,同じ鳥でも「カラス」となると,どうしても悪いイメージがつきまとう.このnegativeなイメージをpositiveに見てみようという試みです.そして,カラスの脳の大きさや創造性,記憶やコミュニケーション能力が他の鳥にも勝ること,日本サッカー協会のエンブレムは八咫烏(やたがらす)であるし,童謡にもカラスにちなんだものもあり,日本人は昔からカラスに対して親しみを持っていた,とのことを語りました.最後に,自分の孫には「カラス」と名付けても良いかもしれない,と驚きの結論となりました.
2nd speakerはOhnabeさん.Wheelchair activity in Tohokuという内容をお話し下さいました.もともと車椅子をいろんなところに届けるボランティア活動をされているOhnabeさんです.昨年の東北の地震津波被害でも,多くの地域で車椅子が不足し,1つの県で300台は届けないといけない,ということでした.まず,宮城県の沿岸域における津波被害がいかなるものだったか,空中写真や衛星写真を用いて,その背景を説明されました.また女川町でのボランティア活動は,パワーポイントの写真からもとても分かりやすく,現地での活動に際し,病院スタッフから聞いた話の中に,津波がとても高い場所にまで押し寄せ避難した際の様子は,聞いていてとても複雑な気持ちになりました.最後に,日本は決してあきらめない,と締めくくり,今後もこのようなボランティア活動を精力的に継続される強い意志が感じられるスピーチでした.
最後のspeakerはItoさん.Inheritance(性格の遺伝?)というタイトルです.相撲観戦がとても好きなItoさんですが,これがお父さんやお祖父さん譲りである,というお話です.とにかくItoさんの祖父が,大の相撲好きで,本業の酒屋をそっちのけで,場所がある時はお客さんから注文があってもなかなかテレビの前を離れられないとの話から始まります.そしてある時,Itoさんがテレビで名古屋場所の中継を見ていたら見覚えのあるbald head(ハゲ頭)が2つ隣り合って並んでいる.何とそれは叔父と父ではないか,ということで慌ててビデオテープで録画しようとしたら,落雷にあいレコーダーが壊れた,と.この話はIto家の伝説として語り継がれているとか.Itoさんご自身も本当に相撲を見るのが好きで,病院の休憩所でも,テレビ中継に釘付け(?)だったそうです.そんな相撲好きの血をお父さんから引き継いだけど,最近父は年をとり,いろいろと忘れがちになっている.相撲のことを何でも知っている父が私のことを忘れてしまう前に,会いに行かないと・・・と締めくくりました.
このコンテストにはInterviewセッションがあります.それぞれにspeakerに対して司会のM. Hasegawaさんがウィットに富んだジョークを交え質問を投げかけます.それに対して即興で答えるというものです.
Itoさんには,最近増えた外国人力士についてどう思うか?ということ,日本の精神を学ぶ姿勢は,他の日本人力士と相違ないと思うと答えました.
Ohnabeさんには,震災について.とにかくいろんな人に知ってもらいたいからスピーチをしたり海外の同僚にまで情報を発信している,と熱っぽく語りました.
Komiyamaさんには,Crowのスピーチをするのに「苦労」したことは?と聞かれ,「とにかくスピーチ原稿を覚えるのに,苦労しました」とのこと.あと,カラスには何語で語るのか,というのには「日本のカラスには,日本語です」と堂々と?答えておられました(笑).
DTM Watanabe先生からは,全般に関するevaluationとコメントを頂きました.今回のスピーチを通して感じたことは,新潟トーストマスターズクラブのスピーチのレベルが向上したこと,Voice(発声),body language,事前の準備は重要な部分であるが,それぞれのspeakerはよくできていた,とお褒めの言葉でした.しかし,「もっと明瞭な表情(more vivid facial expression)やbody languageがあればより良い」とのことや,「聞き手から話し手に対する拍手(applause)は,奨励(encouragement)や評価(appreciation)の意味を含むのだからきちんとやりましょう」と重要な点を指摘下さいました.いつも感じることですが,Watanabe先生のコメントは,スピーチに対する技巧だけでなく,トーストマスターというものに対するマナーや思想を含んでいる上で,とても重要だと思います.
コンテストの1st place winnerは,Komiyamaさん,2nd placeはItoさんでした.Komiyamaさんは,カラスという一般的な題材用いながらも,視点を変えることの面白さを伝え,うまく語って下さいました.1st place winnerは3月に高崎で開催されるArea12 contestに出場されます.Komiyamaさん頑張って下さいね!
次回は2月11日(土)(3:00~:クロスパル新潟 403 号室)です.見学お待ちしています!