家族を大阪のUSJに送り出し、自分は久しぶりの外遊び テントを張って焚火をして・・・
海に行こうか、山にしようか、やっぱり川か。
1人でぶらぶらするか、森本おいちゃんに連絡しようか。
結局、森本の知っている田万川のキャンプ場の近くで 適当な場所を見つけることとした。
川原での焚火キャンプに気持ちは傾いていたが まあ良い。
それに この季節はスズメバチが一番攻撃的だった事を思い出し、1人で行ったとしても
山、川はやめてただろう。 森本も同じことを考えたらしい。
ホルンフェルスをすぎるとすぐに目的地の 田万川の道の駅到着、アラカブ50円、
ツガニ1k 1000円、もっと のんびり出来るなら 味噌仕立ての鍋などしたいところだが、我慢した。
数年前、森本一家がここで車中泊をした時のこと 真夜中すぎ警官に起こされ
「怪しい者を見なかったか?」、「密入国者を見なかったか?」と質問されたらしい。
「寝むっとったけ、ワカラン」と答えたらしい。まちがってはないわなぁ
朝起きて、裏の公園を散歩すると その密入国者の団体さんが お弁当を広げていた
そうな。 そんな のどかな雰囲気が漂う土地のように思う。
一夜のテントを何処にしようかと歩いてロケーションの良いところを探してみる。
河口の左岸を行くと古い遊歩道が入り江の先まで続いている。
どちらともなくこの先を見たくなって行く、つづらおりの小径の端に
青く澄んだ海、小さな砂浜が見え 続いて 笹に覆われ 今にも朽ち果てそうな
トイレとシャワーの小屋、
そして波打ち際のすれすれに残っている 海の家だったろう小屋の土台。
静まり返ったなかで さざ波の音だけが聞こえる。
むかし、地元の子連れ客でにぎわっていたころを 頭のなかで想像する。
タイムスリップ
あの頃・・・
夏休み・・・
海水浴場 チューブの浮輪 ざわめきが 聞こえてくる。
昭和の匂いが 鼻先をかすめノスタルジックになっている自分がいる。
土台の上に腰掛けている、あいつも同じ様なことを考えているに違いない。
と、言っても これはすべて俺の頭の中での勝手な想像で、実際は、真夏のシーズン
中は 芋の子を洗うような混雑で オシッコくさい、安っぽく、駐車場から かなり遠い
いまいましい ただの小っちゃい浜なのかもしれない。
静かに 沈む太陽が 眼前の 磐を柿色に染めるだろう、絶好のポイントも
残念ながら 我らには、荷物を運ぶに チト、遠すぎると 言うことにナリ
結局、右岸に広がる砂浜の奥の これまた 立つ位置によっては
プライべートビーチのような 又、その気になれば 無人島ように思える
幅20m・奥行き30m位の小さな浜に荷物を運び テントを張った。
実際、 広い浜と こちらを、さえぎる崖の所まで 潮をかぶった跡があり、
潮の具合によっては膝下ぐらいまでは浸からなければ 行き来は出来ないようだった。
やっぱり、無人島だ。
汗をかいた後のビール 一気飲み うまかった。
イスを広げ 足を伸ばして 水平線を眺めながら 2本目のビール
夕方 すぐ近くにある キャンプ場の隣にある、温泉に行きさっぱりした後は
またまた、無人島で 「のろし」を揚げ 助けの船を待ちつつ くつろぐ。
『夕陽』 これは、あの秘密の海水浴場からの 眺めをイメージしながら
3本目のビール・・・
暗くなったと、思うとすぐに また白夜のように明るくなった。 松林の中から
月が顔を出す。蒼い光 満月だった。 むしが 合唱をはじめたように
いっせいに鳴きは始めそして ぽつぽつと鳴き、又、輪唱のように歌い継ぐ。
これで やぶ蚊の ダンスが なければ 一句浮かんでいたかも知れない。
家に帰って分かったが この夜は 正真正銘の『中秋の名月』だったらしい。
五時ごろ パラパラとテントを叩く雨音で 眼が覚める。 慌ててシートの
ファスナーを閉じる。 隣でもしきりと ジー、ジー音がする。
慌てるには訳がある。 我々二人が行くところめったな事では雨は降らないのだ。
幾度のキャンプでも 雨の記憶は 遠い彼方から手繰り寄せなければならぬ様な
特異体質なのだ。 したがって いつも 無駄なことに終わるフライシートを
掛けると言う 当たり前の事を やらなくなって久しい。
だから慌てるのだ。
雨音が一層激しくなる。隣のおいちゃんがナニやらわめいている。
どうやら 早くも浸水してきた模様、でも 俺にもなすすべは無い。今回のテントは
防水スプレーがまだ少し利いてはいるが、このまま降れば同じような運命なのだ。
明かりをつけて 読書する。 しかし、散らかし放しの食料や濡れて砂をかぶった
道具類を片付ける事を考えて内容が全く頭に入らない。
隣の騒ぎが大きくなった。酒呑みの吐く炭酸ガスに誘われて メッシュに張り付いていた
沢山の蚊が 手元の暗い中 「ジー、ジー」ファスナーの上げ下げをする 隙に
ドッと入り込んだらしい。「ドス」、「バチ」、「あークソ、まぁーだ おるゾ」
やっぱり本は読めそうにない。
こうして 夜は明けたのであった。
海に行こうか、山にしようか、やっぱり川か。
1人でぶらぶらするか、森本おいちゃんに連絡しようか。
結局、森本の知っている田万川のキャンプ場の近くで 適当な場所を見つけることとした。
川原での焚火キャンプに気持ちは傾いていたが まあ良い。
それに この季節はスズメバチが一番攻撃的だった事を思い出し、1人で行ったとしても
山、川はやめてただろう。 森本も同じことを考えたらしい。
ホルンフェルスをすぎるとすぐに目的地の 田万川の道の駅到着、アラカブ50円、
ツガニ1k 1000円、もっと のんびり出来るなら 味噌仕立ての鍋などしたいところだが、我慢した。
数年前、森本一家がここで車中泊をした時のこと 真夜中すぎ警官に起こされ
「怪しい者を見なかったか?」、「密入国者を見なかったか?」と質問されたらしい。
「寝むっとったけ、ワカラン」と答えたらしい。まちがってはないわなぁ
朝起きて、裏の公園を散歩すると その密入国者の団体さんが お弁当を広げていた
そうな。 そんな のどかな雰囲気が漂う土地のように思う。
一夜のテントを何処にしようかと歩いてロケーションの良いところを探してみる。
河口の左岸を行くと古い遊歩道が入り江の先まで続いている。
どちらともなくこの先を見たくなって行く、つづらおりの小径の端に
青く澄んだ海、小さな砂浜が見え 続いて 笹に覆われ 今にも朽ち果てそうな
トイレとシャワーの小屋、
そして波打ち際のすれすれに残っている 海の家だったろう小屋の土台。
静まり返ったなかで さざ波の音だけが聞こえる。
むかし、地元の子連れ客でにぎわっていたころを 頭のなかで想像する。
タイムスリップ
あの頃・・・
夏休み・・・
海水浴場 チューブの浮輪 ざわめきが 聞こえてくる。
昭和の匂いが 鼻先をかすめノスタルジックになっている自分がいる。
土台の上に腰掛けている、あいつも同じ様なことを考えているに違いない。
と、言っても これはすべて俺の頭の中での勝手な想像で、実際は、真夏のシーズン
中は 芋の子を洗うような混雑で オシッコくさい、安っぽく、駐車場から かなり遠い
いまいましい ただの小っちゃい浜なのかもしれない。
静かに 沈む太陽が 眼前の 磐を柿色に染めるだろう、絶好のポイントも
残念ながら 我らには、荷物を運ぶに チト、遠すぎると 言うことにナリ
結局、右岸に広がる砂浜の奥の これまた 立つ位置によっては
プライべートビーチのような 又、その気になれば 無人島ように思える
幅20m・奥行き30m位の小さな浜に荷物を運び テントを張った。
実際、 広い浜と こちらを、さえぎる崖の所まで 潮をかぶった跡があり、
潮の具合によっては膝下ぐらいまでは浸からなければ 行き来は出来ないようだった。
やっぱり、無人島だ。
汗をかいた後のビール 一気飲み うまかった。
イスを広げ 足を伸ばして 水平線を眺めながら 2本目のビール
夕方 すぐ近くにある キャンプ場の隣にある、温泉に行きさっぱりした後は
またまた、無人島で 「のろし」を揚げ 助けの船を待ちつつ くつろぐ。
『夕陽』 これは、あの秘密の海水浴場からの 眺めをイメージしながら
3本目のビール・・・
暗くなったと、思うとすぐに また白夜のように明るくなった。 松林の中から
月が顔を出す。蒼い光 満月だった。 むしが 合唱をはじめたように
いっせいに鳴きは始めそして ぽつぽつと鳴き、又、輪唱のように歌い継ぐ。
これで やぶ蚊の ダンスが なければ 一句浮かんでいたかも知れない。
家に帰って分かったが この夜は 正真正銘の『中秋の名月』だったらしい。
五時ごろ パラパラとテントを叩く雨音で 眼が覚める。 慌ててシートの
ファスナーを閉じる。 隣でもしきりと ジー、ジー音がする。
慌てるには訳がある。 我々二人が行くところめったな事では雨は降らないのだ。
幾度のキャンプでも 雨の記憶は 遠い彼方から手繰り寄せなければならぬ様な
特異体質なのだ。 したがって いつも 無駄なことに終わるフライシートを
掛けると言う 当たり前の事を やらなくなって久しい。
だから慌てるのだ。
雨音が一層激しくなる。隣のおいちゃんがナニやらわめいている。
どうやら 早くも浸水してきた模様、でも 俺にもなすすべは無い。今回のテントは
防水スプレーがまだ少し利いてはいるが、このまま降れば同じような運命なのだ。
明かりをつけて 読書する。 しかし、散らかし放しの食料や濡れて砂をかぶった
道具類を片付ける事を考えて内容が全く頭に入らない。
隣の騒ぎが大きくなった。酒呑みの吐く炭酸ガスに誘われて メッシュに張り付いていた
沢山の蚊が 手元の暗い中 「ジー、ジー」ファスナーの上げ下げをする 隙に
ドッと入り込んだらしい。「ドス」、「バチ」、「あークソ、まぁーだ おるゾ」
やっぱり本は読めそうにない。
こうして 夜は明けたのであった。
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