
長いあいだ ほったらかしにしていてすみません。
それでは、まずスケールとテンションの話から始めましょう。
本当はテンションにはヘッドの角度やネックの仕込み角度、ナット、サドルの材質、ネックの太さ(硬さ)など、さまざまな要素が複雑に絡み合っていて
とても簡単には説明できないんですが、今回はサラッと流してください。
考え方もそれぞれ違うでしょうが、あくまで僕個人の意見ということで、
「こういう考え方もある」程度に読んでください。
このR-18(アーチトップ)とOO-18(フラットトップ)という2本のギターは 同じスケールです。
普通、スケールとはナット、または0フレットからブリッジのサドルまでの長さを言いますね。
その意味でこの2本は同じスケールなんですが、総弦長が大きく違うんです。
総弦長・・・あまり聞かない言葉ですね。
しかし 弦のテンション(張り)の強さに、これが大きく関わってくるんです。
少し解りにくいですか?
まず写真を見比べてください。注目して欲しいのはブリッジの部分です。
OO-18はサドルのすぐ下、ブリッジに直接ピンで弦を止めています。
そのために弦はサドル部分で大きな角度が付いてサドルにしっかりと固定されています。
比較して、R-18はテールピースと言う部品にサドルから10センチ程も下で引っ掛けられています。
この10センチという長さがとても重要になります。
総弦長とは弦を固定した端から端までの長さです。
つまり、OO-18ではペグのポスト部分からブリッジピンまでの長さ、
R-18ではペグのポスト部分からテールピースの引っ掛け部分までの長さ、
と言う事になります。
そうすると スケールは同じですが、総弦長(弦全体の長さ)で考えるとR-18の方が10センチ長いと言う事ですね。
弦を押さえる(フレットに押し付ける)時、またチョーキングをする時、弦はナット側、サドル側の両方から強く引っ張られます。
その時、弦は引っ張る力によって伸びてナットやサドルの上を僅かですが滑っているんです。
総弦長が10センチ長いと言う事は、伸びる部分が10センチ余分にあると言う事です。
ですから、2本のギターを同じ弦、同じチューニングで弾いたとき、R-18の方が弦が柔らかく(テンションが弱く)感じます。
このテンションの強さというのはギターの音質、演奏性に大きく関わってきます。
テンションの強いOO-18はクリアで張りのある音、テンションの弱いR-18はダルでブルージィな音と言えるでしょう。サスティーンもOO-18がよく伸びます。
音量に関して言えば、当然テンションの強いOO-18が大きいです。
音量、音質にはトップ板の厚さも大きく関わってきますが、それはまたいずれお話します。
フラットトップのギターを使っているひとは、試しにチューニングを半音下げて1カポ、
又は1音下げて2カポで弾いてみてください。
キーは同じですがずいぶんテンションが下がり、ブルージィな音になったと感じるでしょう。
アーチトップの音は、それに近い感じです。
それではまた次回・・・
それでは、まずスケールとテンションの話から始めましょう。
本当はテンションにはヘッドの角度やネックの仕込み角度、ナット、サドルの材質、ネックの太さ(硬さ)など、さまざまな要素が複雑に絡み合っていて
とても簡単には説明できないんですが、今回はサラッと流してください。
考え方もそれぞれ違うでしょうが、あくまで僕個人の意見ということで、
「こういう考え方もある」程度に読んでください。
このR-18(アーチトップ)とOO-18(フラットトップ)という2本のギターは 同じスケールです。
普通、スケールとはナット、または0フレットからブリッジのサドルまでの長さを言いますね。
その意味でこの2本は同じスケールなんですが、総弦長が大きく違うんです。
総弦長・・・あまり聞かない言葉ですね。
しかし 弦のテンション(張り)の強さに、これが大きく関わってくるんです。
少し解りにくいですか?
まず写真を見比べてください。注目して欲しいのはブリッジの部分です。
OO-18はサドルのすぐ下、ブリッジに直接ピンで弦を止めています。
そのために弦はサドル部分で大きな角度が付いてサドルにしっかりと固定されています。
比較して、R-18はテールピースと言う部品にサドルから10センチ程も下で引っ掛けられています。
この10センチという長さがとても重要になります。
総弦長とは弦を固定した端から端までの長さです。
つまり、OO-18ではペグのポスト部分からブリッジピンまでの長さ、
R-18ではペグのポスト部分からテールピースの引っ掛け部分までの長さ、
と言う事になります。
そうすると スケールは同じですが、総弦長(弦全体の長さ)で考えるとR-18の方が10センチ長いと言う事ですね。
弦を押さえる(フレットに押し付ける)時、またチョーキングをする時、弦はナット側、サドル側の両方から強く引っ張られます。
その時、弦は引っ張る力によって伸びてナットやサドルの上を僅かですが滑っているんです。
総弦長が10センチ長いと言う事は、伸びる部分が10センチ余分にあると言う事です。
ですから、2本のギターを同じ弦、同じチューニングで弾いたとき、R-18の方が弦が柔らかく(テンションが弱く)感じます。
このテンションの強さというのはギターの音質、演奏性に大きく関わってきます。
テンションの強いOO-18はクリアで張りのある音、テンションの弱いR-18はダルでブルージィな音と言えるでしょう。サスティーンもOO-18がよく伸びます。
音量に関して言えば、当然テンションの強いOO-18が大きいです。
音量、音質にはトップ板の厚さも大きく関わってきますが、それはまたいずれお話します。
フラットトップのギターを使っているひとは、試しにチューニングを半音下げて1カポ、
又は1音下げて2カポで弾いてみてください。
キーは同じですがずいぶんテンションが下がり、ブルージィな音になったと感じるでしょう。
アーチトップの音は、それに近い感じです。
それではまた次回・・・
当時のレートで16万円ほどだったと思います。
戦前モデルであることと状態を考えると、日本では考えられない価格だと思います。ラッキーでした。
ちなみに僕の出した条件は
「ペグやテールピースは交換されていてもかまわないので、木の部分の状態だけは良い物」
でした。
ブリッジはオリジナルですが、テールピースは交換されていました。
ペグはグローバーのオープンバックが付いてましたが動きが渋く 入手後、ウェバリーのオープンバックに交換しました。
また、ピックガードは欠品でした。
しかし、注文通りボディーとネックの状態は最高で、とても製造から70年近く経ているとは思えません。
古いギターを買うのは半分バクチみたいなところもありますが、今回は大当たりでした。
現在も最高の状態を保ち、ビンテージをまったく意識せずに普通に使える一本です。
私のm.makerはSTではなくて、MK-100ですが全て合板です。
MK-120かMK-150だったと思うのですが上位機種がありまして、そちらはトップが単板だったと記憶しています。
ただ、私と同じMK-100でトップが単板の個体を見たことがありますので、仕様はハッキリと決まっているわけではないのかも知れません。
長いからテンションが緩いという説明は変です。
そもそも抑えてテンションが変わるほどブリッジにかかるテンションが緩々ならチューニングは狂いまくりです。
あなたの説明は何もかもがおかしいです。
弦がは長いほどテンションがきつくなります。
それはスケール、ナットからブリッジの長さですね。
私が言うのは弦全体の長さのことです。
記事の写真を見ればわかるとおもいますが、2本のギターは同じスケールで同じ弦を使用していますが、弦全体の長さは違います。
この2本は誰が弾いても明らかにR-18がテンションは緩いです。ただ、ネックの仕込み角の違いやブランコテールピースも関係しているかもしれません。
私の説明の仕方が悪かったようで申し訳ありませんでした。