発泡酒な毎日

 30代を迎えたサラリーマンの平凡な暮らしを綴っています。

髪を切りに行った

2005-06-19 22:57:30 | ブログ
 髪を切りに行った。社会人になってからは大体1.5ヶ月に1度くらいの割合でしかも安いところである(部屋の一つ隣の店)。でも、社会人1年目くらいまでは僕は散髪屋ではなく美容院に行っていた。いつから散髪屋に変わったのだろうか?

 思い出せば高校生の頃から僕は何故か美容院に行っていた。何軒かの店を渡り歩いたのだけれど、やっぱり一番好きだったのは二十歳くらいの時に行っていたJR太秦駅の前にあった店である(名前は忘れたけれど。。。)。もっと言えばそこにいた美容師さんがすごく好きだった。年齢でいえば当時の僕から見て6~7歳くらい上だった。

 何が良かったのかというと、その人が話してくれる僕のまだ見たことの無い世界というか世の中というか、大袈裟に言えば京都の片田舎で暮らす僕に世間とはこういうものだと教えてくれたというかそんな感じで。あの頃は周りにあまり自分より大人な人がまだいなかったから特にそう思えたのかもしれないけれど、カットしてもらうたびに尽きない話題を僕に提供してくれる人だった。僕が一時期、香港映画にハマったのもやっぱりこの美容師さんの影響だったと思う。

 でも1年くらいでその人は他所の店に移っていったらしく、ある日そこに行ってもその人の姿を見つけることはできなかった。それ以来その店には行っていないし、その人がどこに行ったかも聞いていない。そして僕はまたいろんな店を渡り歩くようになった。

 今、髪を切ってもらっている店にはもう3年くらい通っている。チェーン店みたいだから毎回カットしてくれる人は違うし大して話もしない。それが普通になった。でも、ふと鏡に映るカットされている自分の姿を見ながら思い出すことがあるのだ。顔も思い出せないその美容師さんの事を。

 誰かの心の中に、例え顔や名前を忘れてしまっていてもその存在だけがいつまでも残るような、そんな印象を他人に与えられる人ってすごく素敵だと思う。僕にもそんな人はいるのだろうか? 



 多分いないだろうなぁ。。。

 

頑張っていれば。。。

2005-06-14 01:25:43 | 日常
 昨日の話しだけれど、ふと昔の友人と電話で話す機会があった。学校は違ったけれど中学生の頃からの知り合いで高校は同じだった。クラスも一緒になった事もないけれど、そこの家がクリーニング屋を営んでいるのでうちの母親もよく行くお店である。だから帰省するたびに彼の話を聞くことがよくある。

 彼は学校を卒業してから教師を目指している。実際には今も教壇に立っているのだけれどあくまで目標は京都市の教育委員会に採用される「公務員」になることらしい。しかしその試験というのが難しいものらしくて今もまだ正式のは採用されていないらしい。それでも諦めずに目標を追いかける彼の姿は同世代の人間としてやっぱり尊敬する点が多い。

 この年になると、皆が守りの人生を選び始める。2.3年前までは「転職」とか言っていた友人もそれなりに落ち着いてきているし、自分自身もやっぱり昔とは明らかに違う考え方をしているし。確かに「目標」を持っている人は同世代にも多いのかもしれない。でも、会社という組織に属しながら出世を思うというのは確かに目標の一つになるのかもしれないけれど、やっぱり彼のような人間が目指す「目標」とは根本的には違うのだと思えてくる。

 今日、取引先の6歳年下の人が嬉しそうに僕にこう言った。「ヘッドハンティングされたんですよ」と。会社名を聞けば誰も知っている超一流メーカーの営業職であった。すごいと思ったし正直羨ましいとも思ったけれど、それは彼が自分で掴んだチャンスなのである。人当たりのいい人間だったので、そういう点が気に入られたのだろう。

 きっと、頑張っていれば誰かが見ていてくれているのだろう。それが苦しくても辛くても諦めなければそれなりの結果はついてくるものなんだと思う。僕は先々月、業務処理量で西日本2位になった。別に表彰とかもされなかったけれど、昔の僕を知っている上司がこう言ったらしい。「あいつもそこまでやるようになったんやなぁ」と。少し嬉しかった。

 27歳ももう半年と少しで終わる。年だけはわかりやすく時間の流れをを証明してくれる。でも、実際には自分が何ができて何をしてきたのか、そしてこれから何をすることができるか、なんてことはなかなか解らない。だからこそ面白いのかもしれないし不安なのかもしれないし、そんな毎日である。

 大変なのは自分だけじゃない。みんなそれなりに大変なのである。それが夢がある人でも目標がある人でも、そしてただ毎日をなんとなく過ごしているだけであったとしてもである。それはわかっている。わかっているんだと、うん。。。

SPIRIT

2005-06-08 00:20:47 | 日常
 早いもので今の会社に入って4年が過ぎた。友達によく言う「忙しい日々」は相変わらず今も続いている。4年過ぎても怒られる時は怒られるし、いっぱいいっぱいな時は今でもバタバタしているし。そんな時間が今も変わらず続いているのだ。

 もう少ししたら広島に来てからも丸4年を越えそうで、自他共にこんなに続くとは誰も思っていなかったと思う。会社に対しての愚痴は今でも言っているけれど、そんな僕がなんと今月末に自分とこの会社説明会に現役社員として出席することになった。もちろん初めてのことである。

 就職活動をしていた頃は周りの誰よりも会社説明会に参加した僕だけれど、まさか逆の立場になる日が来るとは想像していなかった。上司に相談しても「好きな事を言えばいいよ」とだけ言われ正直困っている。とりあえずは当たり障りのない言葉を並べようとは思うのだけれど。ただ、どうなるかもわからない事を今から考えたところでやっぱりどうにもならない、そういう考え方もまたあるので深くは考えないようにするつもりである。


 3年前、当時の僕にとってとても大きな問題というか悩み事があった。幾人かの友人に相談したのだが、その中の1人ですごくよい意見を言ってくれた人がいた。結果としては彼の意見をそのまま実行した形で今に至るだけれど、それで正解だっと思う。そんな友人。今日は久しぶりに彼にメールを送ってみた。返事は相変わらず彼らしいポジティブなものだった。今日のタイトルはそんな彼にちなんでつけてみた。本人も忘れているかもしれないけれど、彼に教えてもらったすごくいい曲である。

 そっち戻ったらそろそろ本当に飲みに行きましょうね!