イースを抱き上げて、お姫様抱っこで自分の部屋へ向かう。
「まだ、私に、何か、するの?」
乱れた息の下で不安がるイースを、伊吹はベッドの上に仰向けに横たえた。
「うん。今度はこっち側を愛撫するよ。いっぱいイースが感じてくれたら嬉しいな」
伊吹はイースの恥丘に触れる。
「あぁ」
イースは胸を手で庇ったまま、吐息のような声を上げる。
「可愛い」
伊吹は恥丘の茂みの方へ指を撫で進める。
「ね、イース?少しでいいから、脚を開かせてね」
伊吹はイースのニーハイの太ももを、外側へ、イースの陰部に指先が入るだけ押し開いた。
「んっ」
イースは上擦った声を上げただけで、抵抗しなかった。
伊吹はひだの下に小さくて硬い突起を探し出す。そこを小刻みにこすり、刺激を与え続けると、イースの腰がわずかに上下に揺れる。それにイース本人は気づいていないようで、目を閉じて荒い息を繰り返す。
「はぁ、はぁ、あぁ」
「ね、イース。この可愛い脚をもっと開いてくれてもいいでしょ?」
伊吹は唇でイースの唇を挟んで、甘く低く囁いた。
イースの太ももの内側に手をかけて開かせる。イースは恥ずかしそうに顔を背けただけで、やはり脚を開く邪魔もしなかった。
「ありがとう、イース」
伊吹はベッドに乗って、イースの脚の間にうずくまる。
「何?伊吹?」
ベッドに這いつくばるようにして、伊吹は顔をイースの太ももの間に入れた。
「うん。ここを僕の舌でペロペロして可愛いがってあげる」
「えっ?」
先ほどの突起を包むひだを優しく指でめくって、赤くなった部分を露出させると、ちろちろと舌先でその赤い突起を舐めた。
「ああん」
指とは違う熱く柔らかい感触に、イースはさらに息を乱して、度重なる刺激にいつしか恍惚となっていた。
「あっ。ダメ」
伊吹の指が膣の中に再び入ってくると、イースは吐息混じりの甘い声を上げた。
「ダメって、本当?」
くすくすと笑い、伊吹は赤く色付いたイースのクリトリスを舌先でつついて、振動を与えるように転がし続ける。
それと同時に、中指を膣の奥深くまで入れて、粘膜を撫で回して、柔らかく押し広げる。
「いやん!あん!あん!」
甲高い声がイースの唇から漏れる。
「とっても可愛い啼き声だね。もっと聞かせてよ」
伊吹の舌と指がそれぞれうごめき、双方から違う刺激をもたらされて、優しくされて激しくされて、速い動きかと思うとゆっくりになり、イースは翻弄された。
「ああん!あああ!」
頭から足の先まで痺れるような甘美な感覚が走り抜けて、イースは手で覆った胸をギュッと抱きしめてこらえる。
「もう、ダメ」
これ以上、刺激を与えられたら、どうにかなってしまいそうだった。
伊吹は一旦クリトリスから唇を離してイースに訊いた。
「本当?こっちのお口は物欲しそうにパクパクしているのに?」
痙攣する膣を見つめ、伊吹は拡張する瞬間を捉えて薬指も増やし、二本の指でほぐして柔らかくする。
「いや、やめてぇ」
「本当にやめて欲しいの?」
こくこくとイースは首を縦に振った。
イースの股から顔を上げてそれを確認すると、伊吹は自分の人差し指を舐めて湿らせた。
「じゃ、この可愛いお口だけにするね。
こんなに涎を垂らしてるのに、ほっとくなんて、かわいそう」
まだひくひくと痙攣する膣に、伊吹は三本目の指を挿し入れて、膣の奥をゆっくりゆっくり押し広げる。
「あああっ。もう、許して。伊吹」
途切れ途切れの泣きそうな声がイースから上がる。
「可愛いね。
そうだね、胸を見せてくれたら、やめてあげるよ」
伊吹はイースの膣の広がり具合を確かめてから、交換条件を出した。
壊れそうで刺激がたまらないイースは、両手を胸から鎖骨へと動かして、素直に胸を見せた。
「いい子だね、イース」
伊吹は目を細めてイースの胸を見つめながら、
三本の指をゆっくりと引き抜いた。
くらくらしていたイースは、少しだけ人心地がついて、熱い吐息をつく。
ぐったりしたイースの脚の間に、伊吹は膝をついて、イースに覆い被さるように、両手を広げてイースの乳房を優しく包んだ。
「柔らかい。温かい。大きくて、ぷるぷるのおっぱいだね。最高だよ、イース」
乳房を優しくさすられて、イースはまた全身が甘く痺れてくるのを感じた。
「やめて、伊吹、お願い」
この感覚を止めたくて、イースは掠れた声で伊吹に哀願する。
「イースは可愛いね」
そう言って伊吹は笑うと、イースの乳房から手を引いた。
ホッとして、イースは潤む瞳を閉じ、乱れた呼吸を整えようとする。
そんなイースを下に見つめながら、伊吹は着ていたTシャツとデニムパンツと靴下、ボクサーパンツも脱いで、全裸になった。
伊吹はコンドームを装着した後、イースの隣に寝そべって、イースに語りかける。
「今更だけど、食前にカルピスを飲んでた時、イースは、僕がイースに優しい理由を知りたがっていたよね。
よかったら理由を聞いてよ」
瞳を開けたイースは、ぼんやりと、すぐ近くの伊吹を見て、耳を傾けた。
「僕は、イースが可愛いくてしょうがないんだ。
好きなんだ、イースが。
だから、イースに優しくした。
僕としては、今も優しくしてるんだけど、イースはもうそんな風には思っていないかな。
イースが身に着けてるの、もうロンググローブとニーハイだけだもんね。他は僕が脱がしちゃったし。
それに、イースの身体の、恥ずかしいところばかりをいじくり回してるからね。
こんなことをしたくなるのは、イースが大好きだからなんだよ。
イースのこと、ほっとけないんだ。
だって、イースって、夜10時過ぎてるのにふらふらと外を出歩いてしまう危なっかしさがね、見ていられないんだ。守ってあげたくなるんだ。支えてあげたくなるんだ。
しかも、可愛いし、美人だし、スタイルも抜群だし。
それに、僕の目には、イースは不幸そうに見えるんだ。イースも自分で言ってたけど、やっぱり寂しそうに見えるから」
伊吹はイースの赤く潤む瞳をまっすぐに見つめて、イースの銀色の髪を一房手に取った。
「僕は、イースを守りたい。僕には無理かもしれないけど、助けてあげたい。
僕はイースの幸せを願っているよ。
イースは余計なお世話だと思ってるかもしれないけど。
それならば、せめて、イースのそばにいさせて欲しい」
手に取ったイースの髪に、伊吹はチュッとキスをした。
「僕の気持ち、イースは喜んでくれるかな?」
伊吹とイースの視線が絡み合う。
伊吹の綺麗な瞳に、イースは胸の鼓動がさらに高まるのを感じて、ドキドキが止まらなくなった。
伊吹の告白に、イースは微笑で答えた。
「良かった。ありがとう。可愛いイース」
伊吹はイースの頭を撫でて、その乱れた銀の髪を梳いた。
「ね、イース。もう一度、キスしてもいい?」
甘くて低く響く伊吹の声に誘い込まれて、イースは素直に頷いてしまう。
伊吹の唇が触れたと思うと、熱い舌が口の中いっぱいにかけ巡る。
「んっ、ふっ」
まだ昂ぶりの収まらない身体には、劇薬のように効いて、身体の芯が一気に熱くなる。
伊吹はキスを続けながら、指先で触れるか触れないかの程度で、優しく乳房を撫でる。少しずつ中央へと指先を動かして、乳輪をなぞってから、優しく乳首をつまんだ。
さらに指の腹でそっとつつく。
「ふっ、う、んんっ!」
イースは、行き場のない感覚に、ビクッと大きく背をのけぞらせた。
「あん!」
伊吹の唇がイースの乳首を優しく吸う。
「ああ、はぁ、はぁ。あ!あああ!」
電気でも走ったかのような感覚が、イースの身体中に行き渡って、イースは大きく喘いだ。
「可愛いね、イース」
伊吹は指でイースの膣をまさぐると、膣は激しい収縮を繰り返していた。
「ああっ!」
伊吹の指の刺激で、イースの身体が勝手に動いて、腰が浮く。
「待ちきれないんだね?」
「?」
絶頂の色っぽい顔できょとんとされて、伊吹はその可愛さのあまり、ギュッとイースを抱きしめた。
「超可愛い。好きだよ、イース」
伊吹は、イースの脚に自分の脚を絡めて、イースの脚の間に両脚を入れた。イースの脚が大きく開かれる。
「力を抜いていてね、イース」
伊吹は自身のペニスを指で誘導して、イースのひくつく膣に当てがった。
「え?何?」
イースは熱い塊を感じて、ギョッとして、伊吹の顔を見る。
「僕のおちんちんだよ。
イースはビックリしちゃうよね。
もしも痛かったら、遠慮なく僕をひっぱたいてね」
言いながら、伊吹は指でひだをめくり、膣の口を広げて、そこへゆっくりと挿入を始める。
「んんっ、あん」
感じたことの無い異物感に戸惑うものの、度重なる刺激で敏感になってしまった身体は、感情も理性も追いやってしまう。
「あ、あ、あん!あん!」
狂おしいくらい熱く、えも言われぬ甘い感覚に痺れ切ってしまう。
「はぁん、あん、あ!ああ!」
うわ言のように喘いで、髪を振り乱すイースを、伊吹は優しく抱き留めて、背を撫でて、低い声で囁いた。
「それでいいよ。このまま力を抜いていてね、可愛いイース。
ほら、僕がこうして抱きしめていれば、怖くないでしょ?」
伊吹はイースの膣の奥へと、ゆっくりとペニスを挿入していく。
「あああ!」
体内に熱い塊が押し入る感覚に、その圧迫感に、イースは涙を滲ませた。
「うっ、うっ、ん!」
伊吹はイースの腰を片手で支えて、真新しい膣を傷つけないように、ゆっくり、突き進んでいく。
「あん!あん!ああ!」
慎重にペニスを根元まで潜り込ませて、伊吹は大きく吐息をついた。
「ね、イース。可愛いイース。
全部入ったよ。
よくほぐしたし、イースの身体が愛液をたっぷり出してくれたから、痛くないよね?
どう?」
伊吹は自身のペニスが入ってるイースの下腹を撫でてさすった。
「あん!ああん!」
イースの膣は痙攣を続け、伊吹の熱いペニスを締め付け、その度にイース本人の感覚も熱く甘く痺れさせる。
「ね、イース?僕の声、聞こえてる?」
イースは浅い不規則な呼吸を繰り返して、喘いで、その瞳の焦点を合わせるのも難しそうだった。
「イースの身体の中に僕がいて、繋がって、一つになってるよ?
イース、大丈夫?
もしかして、気持ち悪い?」
答えのないイースに、伊吹は不安になる。
イースは言葉を失ったように、無言で首を横に振った。
「良かった。
じゃ、とびきりの気持ち良さを教えてあげるね」
「これ以上、何か、あるの?」
イースが声を震わせて怯える。
「うん。
イースは本当に可愛いね。
気持ち良いから、怖がらなくても大丈夫だよ」
伊吹は低い声で甘く囁く。
「あっ」
伊吹がイースの耳たぶをちろっと舐めただけで、敏感になっているイースは背を思い切り反らせた。その反動で、イースの体内のペニスも震え、膣の粘膜と触れ合い、イースは二重に刺激を受けて、とろけていく。
「はぁん、あぁん」
「可愛いよ、イース」
伊吹が少し腰を引くと、ペニスがイースの膣内を戻って、ぬめる粘膜をクチュッとこする。
「あん!」
また伊吹が腰を進めて、ペニスを膣の痙攣に飲み込ませて、奥へ送る。
「ああん!」
イースはこらえきれず、甘く疼く感覚に身を委ねるしかなかった。
「はぁっ、ああっ!」
「可愛いよ、イース。
ね?
気持ち良いでしょ?」
耳元で囁かれた言葉は、身体の方に響いて、イースの感覚を煽ってしまう。
「はあっ、ああ、あぁん」
伊吹は、きつく締め付けてくるイースの膣の動きに合わせて、ペニスを戻したり進めたりする。
「ね、可愛いイース。
ごめんね、もう、出る」
伊吹の低い声が掠れて、喉の奥からくぐもった悲鳴が聞こえた。
「ああ!イース!」
伊吹がギュッとイースをさらにきつく抱きしめて、精を放った。
「はぁ、はぁ、ああん!伊吹!」
何故にこんなにも甘美なのか分からず、イースはすがるように伊吹を抱きしめ返した。
「イース、好きだよ。最高に好き。ずっと傍にいるよ」
伊吹の低い優しい囁きが遠のいて、肌の温もりは感じられなくなり、いつしかイースの意識は消えていた。
(終)
「まだ、私に、何か、するの?」
乱れた息の下で不安がるイースを、伊吹はベッドの上に仰向けに横たえた。
「うん。今度はこっち側を愛撫するよ。いっぱいイースが感じてくれたら嬉しいな」
伊吹はイースの恥丘に触れる。
「あぁ」
イースは胸を手で庇ったまま、吐息のような声を上げる。
「可愛い」
伊吹は恥丘の茂みの方へ指を撫で進める。
「ね、イース?少しでいいから、脚を開かせてね」
伊吹はイースのニーハイの太ももを、外側へ、イースの陰部に指先が入るだけ押し開いた。
「んっ」
イースは上擦った声を上げただけで、抵抗しなかった。
伊吹はひだの下に小さくて硬い突起を探し出す。そこを小刻みにこすり、刺激を与え続けると、イースの腰がわずかに上下に揺れる。それにイース本人は気づいていないようで、目を閉じて荒い息を繰り返す。
「はぁ、はぁ、あぁ」
「ね、イース。この可愛い脚をもっと開いてくれてもいいでしょ?」
伊吹は唇でイースの唇を挟んで、甘く低く囁いた。
イースの太ももの内側に手をかけて開かせる。イースは恥ずかしそうに顔を背けただけで、やはり脚を開く邪魔もしなかった。
「ありがとう、イース」
伊吹はベッドに乗って、イースの脚の間にうずくまる。
「何?伊吹?」
ベッドに這いつくばるようにして、伊吹は顔をイースの太ももの間に入れた。
「うん。ここを僕の舌でペロペロして可愛いがってあげる」
「えっ?」
先ほどの突起を包むひだを優しく指でめくって、赤くなった部分を露出させると、ちろちろと舌先でその赤い突起を舐めた。
「ああん」
指とは違う熱く柔らかい感触に、イースはさらに息を乱して、度重なる刺激にいつしか恍惚となっていた。
「あっ。ダメ」
伊吹の指が膣の中に再び入ってくると、イースは吐息混じりの甘い声を上げた。
「ダメって、本当?」
くすくすと笑い、伊吹は赤く色付いたイースのクリトリスを舌先でつついて、振動を与えるように転がし続ける。
それと同時に、中指を膣の奥深くまで入れて、粘膜を撫で回して、柔らかく押し広げる。
「いやん!あん!あん!」
甲高い声がイースの唇から漏れる。
「とっても可愛い啼き声だね。もっと聞かせてよ」
伊吹の舌と指がそれぞれうごめき、双方から違う刺激をもたらされて、優しくされて激しくされて、速い動きかと思うとゆっくりになり、イースは翻弄された。
「ああん!あああ!」
頭から足の先まで痺れるような甘美な感覚が走り抜けて、イースは手で覆った胸をギュッと抱きしめてこらえる。
「もう、ダメ」
これ以上、刺激を与えられたら、どうにかなってしまいそうだった。
伊吹は一旦クリトリスから唇を離してイースに訊いた。
「本当?こっちのお口は物欲しそうにパクパクしているのに?」
痙攣する膣を見つめ、伊吹は拡張する瞬間を捉えて薬指も増やし、二本の指でほぐして柔らかくする。
「いや、やめてぇ」
「本当にやめて欲しいの?」
こくこくとイースは首を縦に振った。
イースの股から顔を上げてそれを確認すると、伊吹は自分の人差し指を舐めて湿らせた。
「じゃ、この可愛いお口だけにするね。
こんなに涎を垂らしてるのに、ほっとくなんて、かわいそう」
まだひくひくと痙攣する膣に、伊吹は三本目の指を挿し入れて、膣の奥をゆっくりゆっくり押し広げる。
「あああっ。もう、許して。伊吹」
途切れ途切れの泣きそうな声がイースから上がる。
「可愛いね。
そうだね、胸を見せてくれたら、やめてあげるよ」
伊吹はイースの膣の広がり具合を確かめてから、交換条件を出した。
壊れそうで刺激がたまらないイースは、両手を胸から鎖骨へと動かして、素直に胸を見せた。
「いい子だね、イース」
伊吹は目を細めてイースの胸を見つめながら、
三本の指をゆっくりと引き抜いた。
くらくらしていたイースは、少しだけ人心地がついて、熱い吐息をつく。
ぐったりしたイースの脚の間に、伊吹は膝をついて、イースに覆い被さるように、両手を広げてイースの乳房を優しく包んだ。
「柔らかい。温かい。大きくて、ぷるぷるのおっぱいだね。最高だよ、イース」
乳房を優しくさすられて、イースはまた全身が甘く痺れてくるのを感じた。
「やめて、伊吹、お願い」
この感覚を止めたくて、イースは掠れた声で伊吹に哀願する。
「イースは可愛いね」
そう言って伊吹は笑うと、イースの乳房から手を引いた。
ホッとして、イースは潤む瞳を閉じ、乱れた呼吸を整えようとする。
そんなイースを下に見つめながら、伊吹は着ていたTシャツとデニムパンツと靴下、ボクサーパンツも脱いで、全裸になった。
伊吹はコンドームを装着した後、イースの隣に寝そべって、イースに語りかける。
「今更だけど、食前にカルピスを飲んでた時、イースは、僕がイースに優しい理由を知りたがっていたよね。
よかったら理由を聞いてよ」
瞳を開けたイースは、ぼんやりと、すぐ近くの伊吹を見て、耳を傾けた。
「僕は、イースが可愛いくてしょうがないんだ。
好きなんだ、イースが。
だから、イースに優しくした。
僕としては、今も優しくしてるんだけど、イースはもうそんな風には思っていないかな。
イースが身に着けてるの、もうロンググローブとニーハイだけだもんね。他は僕が脱がしちゃったし。
それに、イースの身体の、恥ずかしいところばかりをいじくり回してるからね。
こんなことをしたくなるのは、イースが大好きだからなんだよ。
イースのこと、ほっとけないんだ。
だって、イースって、夜10時過ぎてるのにふらふらと外を出歩いてしまう危なっかしさがね、見ていられないんだ。守ってあげたくなるんだ。支えてあげたくなるんだ。
しかも、可愛いし、美人だし、スタイルも抜群だし。
それに、僕の目には、イースは不幸そうに見えるんだ。イースも自分で言ってたけど、やっぱり寂しそうに見えるから」
伊吹はイースの赤く潤む瞳をまっすぐに見つめて、イースの銀色の髪を一房手に取った。
「僕は、イースを守りたい。僕には無理かもしれないけど、助けてあげたい。
僕はイースの幸せを願っているよ。
イースは余計なお世話だと思ってるかもしれないけど。
それならば、せめて、イースのそばにいさせて欲しい」
手に取ったイースの髪に、伊吹はチュッとキスをした。
「僕の気持ち、イースは喜んでくれるかな?」
伊吹とイースの視線が絡み合う。
伊吹の綺麗な瞳に、イースは胸の鼓動がさらに高まるのを感じて、ドキドキが止まらなくなった。
伊吹の告白に、イースは微笑で答えた。
「良かった。ありがとう。可愛いイース」
伊吹はイースの頭を撫でて、その乱れた銀の髪を梳いた。
「ね、イース。もう一度、キスしてもいい?」
甘くて低く響く伊吹の声に誘い込まれて、イースは素直に頷いてしまう。
伊吹の唇が触れたと思うと、熱い舌が口の中いっぱいにかけ巡る。
「んっ、ふっ」
まだ昂ぶりの収まらない身体には、劇薬のように効いて、身体の芯が一気に熱くなる。
伊吹はキスを続けながら、指先で触れるか触れないかの程度で、優しく乳房を撫でる。少しずつ中央へと指先を動かして、乳輪をなぞってから、優しく乳首をつまんだ。
さらに指の腹でそっとつつく。
「ふっ、う、んんっ!」
イースは、行き場のない感覚に、ビクッと大きく背をのけぞらせた。
「あん!」
伊吹の唇がイースの乳首を優しく吸う。
「ああ、はぁ、はぁ。あ!あああ!」
電気でも走ったかのような感覚が、イースの身体中に行き渡って、イースは大きく喘いだ。
「可愛いね、イース」
伊吹は指でイースの膣をまさぐると、膣は激しい収縮を繰り返していた。
「ああっ!」
伊吹の指の刺激で、イースの身体が勝手に動いて、腰が浮く。
「待ちきれないんだね?」
「?」
絶頂の色っぽい顔できょとんとされて、伊吹はその可愛さのあまり、ギュッとイースを抱きしめた。
「超可愛い。好きだよ、イース」
伊吹は、イースの脚に自分の脚を絡めて、イースの脚の間に両脚を入れた。イースの脚が大きく開かれる。
「力を抜いていてね、イース」
伊吹は自身のペニスを指で誘導して、イースのひくつく膣に当てがった。
「え?何?」
イースは熱い塊を感じて、ギョッとして、伊吹の顔を見る。
「僕のおちんちんだよ。
イースはビックリしちゃうよね。
もしも痛かったら、遠慮なく僕をひっぱたいてね」
言いながら、伊吹は指でひだをめくり、膣の口を広げて、そこへゆっくりと挿入を始める。
「んんっ、あん」
感じたことの無い異物感に戸惑うものの、度重なる刺激で敏感になってしまった身体は、感情も理性も追いやってしまう。
「あ、あ、あん!あん!」
狂おしいくらい熱く、えも言われぬ甘い感覚に痺れ切ってしまう。
「はぁん、あん、あ!ああ!」
うわ言のように喘いで、髪を振り乱すイースを、伊吹は優しく抱き留めて、背を撫でて、低い声で囁いた。
「それでいいよ。このまま力を抜いていてね、可愛いイース。
ほら、僕がこうして抱きしめていれば、怖くないでしょ?」
伊吹はイースの膣の奥へと、ゆっくりとペニスを挿入していく。
「あああ!」
体内に熱い塊が押し入る感覚に、その圧迫感に、イースは涙を滲ませた。
「うっ、うっ、ん!」
伊吹はイースの腰を片手で支えて、真新しい膣を傷つけないように、ゆっくり、突き進んでいく。
「あん!あん!ああ!」
慎重にペニスを根元まで潜り込ませて、伊吹は大きく吐息をついた。
「ね、イース。可愛いイース。
全部入ったよ。
よくほぐしたし、イースの身体が愛液をたっぷり出してくれたから、痛くないよね?
どう?」
伊吹は自身のペニスが入ってるイースの下腹を撫でてさすった。
「あん!ああん!」
イースの膣は痙攣を続け、伊吹の熱いペニスを締め付け、その度にイース本人の感覚も熱く甘く痺れさせる。
「ね、イース?僕の声、聞こえてる?」
イースは浅い不規則な呼吸を繰り返して、喘いで、その瞳の焦点を合わせるのも難しそうだった。
「イースの身体の中に僕がいて、繋がって、一つになってるよ?
イース、大丈夫?
もしかして、気持ち悪い?」
答えのないイースに、伊吹は不安になる。
イースは言葉を失ったように、無言で首を横に振った。
「良かった。
じゃ、とびきりの気持ち良さを教えてあげるね」
「これ以上、何か、あるの?」
イースが声を震わせて怯える。
「うん。
イースは本当に可愛いね。
気持ち良いから、怖がらなくても大丈夫だよ」
伊吹は低い声で甘く囁く。
「あっ」
伊吹がイースの耳たぶをちろっと舐めただけで、敏感になっているイースは背を思い切り反らせた。その反動で、イースの体内のペニスも震え、膣の粘膜と触れ合い、イースは二重に刺激を受けて、とろけていく。
「はぁん、あぁん」
「可愛いよ、イース」
伊吹が少し腰を引くと、ペニスがイースの膣内を戻って、ぬめる粘膜をクチュッとこする。
「あん!」
また伊吹が腰を進めて、ペニスを膣の痙攣に飲み込ませて、奥へ送る。
「ああん!」
イースはこらえきれず、甘く疼く感覚に身を委ねるしかなかった。
「はぁっ、ああっ!」
「可愛いよ、イース。
ね?
気持ち良いでしょ?」
耳元で囁かれた言葉は、身体の方に響いて、イースの感覚を煽ってしまう。
「はあっ、ああ、あぁん」
伊吹は、きつく締め付けてくるイースの膣の動きに合わせて、ペニスを戻したり進めたりする。
「ね、可愛いイース。
ごめんね、もう、出る」
伊吹の低い声が掠れて、喉の奥からくぐもった悲鳴が聞こえた。
「ああ!イース!」
伊吹がギュッとイースをさらにきつく抱きしめて、精を放った。
「はぁ、はぁ、ああん!伊吹!」
何故にこんなにも甘美なのか分からず、イースはすがるように伊吹を抱きしめ返した。
「イース、好きだよ。最高に好き。ずっと傍にいるよ」
伊吹の低い優しい囁きが遠のいて、肌の温もりは感じられなくなり、いつしかイースの意識は消えていた。
(終)