
その時は突然やってきた。その年の一番寒い日であった。
私は工事現場の定例会議中、義母より娘が。。。。と言って電話があり、家に帰った。
病院に行ったと聞き、その病院へ駆けつけた。
こんなに悲しい死に直面することは考えてもみなかったこと。
長男17歳、長女14歳の時。
私は1週間泣きつ続けた。泣くことしかできなかった。
色んな事を妻と約束をしていた。
何も叶えてやることはなく、自分の力のなさに悔しく、もあった。
妻は生前、私が死んでも他の人と結婚はしないでと私に言っていた。
私はそれは解らないよ、君より綺麗で心優しい人が現れたら、その時は私は自信ないと答えた。ジョークですが。
もう25年の時が流れました。
その間私は篠栗八十八か所参りをやって来ました、緑の山々の神々は私を真綿でやさしく包んでくれました。
友人たちからの励み、子供達からの励み、親戚の人たちからの励み、恩師からの変わらぬ励み、心に沁みいりました。
日暮、道遠。 国破、山河在。 功成、名遂 身退、天之道。こう言って私も妻のもとに行く時が近くなるなり。