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徳島商工会議所青年部
徳島市南末広町5番8-8号
徳島経済産業会館(KIZUNAプラザ)1階

ブロック大会報告part2・・・「夢の種まき」(梯会長のメールです)

2007年09月19日 | 平成19.20年度報告.会長 梯  学
徳島商工会議所青年部会員各位

青年部会長の梯です。
先日のブロック大会で聴いた、横石さんの話を要約いたしました。私の心へストレートに突き刺さるとってもすばらしい講演でした。

四国ブロック大会第一分科会
人口2000人の町で奇跡を起こした人の話です。
その人の名は横石知二
1958年徳島市生まれ
1979年に上勝町農協に入社

徳島市から車で1時間ほど山間へ入ると上勝町という町があります。この町もやっぱり過疎に悩まされていました。そんな町で一人の男が立ち上がり、今では70代、80代のおばあちゃんたちが、売上高2億6000万円のビジネスを展開し、人口の2倍もの視察者がおとづれる町へと変貌させたのです。その名も『いろどり』ビジネスです。簡単に言うと、料亭などでお食事をするとお刺身などの添え物としてモミジや楓の葉っぱが彩りとして添えてありますが、その葉っぱを集めて高級料亭といわれているところへ売る商売です。以下は、彼の言葉をそのままご紹介いたします。
男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底の田舎町。この町でよそ者扱いされた青年が、町民の大反発を買ったことから始まった感動の再生ストーリです。
「今度から葉っぱを売ろうと思うんですけど、どうですか?」「葉っぱを売るってで?はっはっはっ」「タヌキやキツネであるまいし、葉っぱがお金に化けるんだったら、そこらじゅうに御殿が建つわ」まともに取り合ってくれる人は、誰もいなかった。それでも、これが成功すれば相当大きいと感じていた私は、何としてでもやりたかった。

「やってみなんだら、分からんでないか」怒りにも似たような、やる気がもえたぎった。このやる気が20年後にこの町を日本中から注目される町へと変えたのです。今では、おばあちゃん達がパソコンを使い、一日3万円も売り上げるまでになったそうです。「アイデア」と「やる気」が上勝町を蘇らせたのです。

最後に、この町で住むおばあちゃんの話をご披露していただけました。80過ぎのおばあちゃんが今日も綺麗な色のモミジや楓を生み出す苗を植えているそうです。でも、苗木が育つには15年から20年もかかります。おばあちゃんが元気なうちには成長しないかもしれません。「今から植えても、おばあちゃんが元気なうちは大きいならんかもしれんよ?」「うちはな、この町が好きやけん100歳まで生きるけんいけるでわ。あかんかったら、子供や孫がおる。夢の種をまっきょんよ」

この男はおばあちゃん達に夢を与えました。そして、この町のおばあちゃん達は子供達に夢を与えようとしているのです。「夢の種まき」です。

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