『マーベルズ』

今年一番観たかった映画がこれ。導入部から事件が起こる展開の速さと奇天烈さが「リックアンドモーティ」っぽい。とくに最初に３人が入れ替わってからキャプテン・マーベルが超速で戻っていくときの急に話を飛ばされた感じが「リックアンドモーティ」のシーズン４に似てて爆笑した。俳優の素で演じてそうな訓練シーンは楽しいし、パワーとスピードで畳み掛けるアクションシーンもアニメの実写っぽくてかなり良かった。でもやっぱりこのメンバーで単品で成立した内容がみたいなぁ。ディズニープラスのドラマありきで話が作られているので今回のシナリオも連続ドラマの一編みたいな内容だった。敵とマーベルの確執が「実はこうだった」と背景として処理されてるので盛り上がりが弱く、これは事前情報として必要な説明が多すぎるせいなのでアクションシーンを削ってでも主役ｖｓヴィランのドラマがもう少しほしい。いっそ、時短のために説明という説明を一切しないのもありと思う。

『ゴジラ-1.0』

レイトショーで見てきた。ゴジラが「普通に出てきた」のが良かったな。人間の直ぐ側にゴジラがいる画面が連続するのも良かった。主人公の人生にスポットを当てたシナリオも今までありそうでなかったゴジラ。『シン・ゴジラ』とは作り手が興味を持っている方向がまるで真逆の作風。俳優のオーバー演技が冗談スレスレなんだけど電車を襲う場面の見せ方がアトラクションぽくて楽しい。ゴジラそのものに関しては、キャラクターではなく出来事としての扱いなのでレジェンダリー版のような愛嬌がないのは惜しい。



『-1.0』のあとで『キングオブモンスターズ』を見返した（２回）けどこれと比べると『-1.0』ってものすごく「普通の映画」だったなぁ・・・俳優の感情表現の大仰さは大差ないはずなのに「キングオブモンスターズ」は人物の心の動きがよくわからない。『-1.0』が「普通の映画」を作ることを最大の目的にしてるのは間違いないと思う。でも「キングオブモンスターズ」のゴジラの方が『-1.0』のゴジラよりも「昔からの知り合い」っぽさが強い。



『-1.0』のゴジラも良いけど次回作は↓こっちのゴジラでも良いんだよ。

プレデター：ザ・プレイとかロキとか

配信オリジナルなのにディスクが販売されるのか。しかし値段が高いな・・・今どきディスク買う人も少数だからかな。「ザ・プレイ」は本編ディスクだけなら買いたいけど数年後に出るかな？MCU ART COLLECTIONみたいにディスク一枚で買いやすい値段で出してほしいんだけど。レンタル落ちを狙うことも不可能だし、ネットフリックスも「ダーククリスタル：エイジオブレジスタンス」がソフト化されたら良いのにな。

『ザ・フラッシュ』

劇場で見て依頼久々に見返す。今更気がついたけどこれ１４４分もあったのね。もしもアニメだったら同じ話で１００分ぐらいで見せ切った気がする。本作は盛り沢山な内容だし展開が遅いとも思わないけどシナリオが面白い分アクションシーンを半分に減らしても全然問題ないと思う。スーパーガールも相変わらず最高だけど、彼女が初めてスーパーパワーを発揮するシーンには若干不満が。彼女がロシアの軍人を殴り飛ばすカット、女優自身が人を殴ったことなんて全く無さそうに見える。バットマンが能力的には一番弱いにも関わらず一番頼もしく演出されてるのも良いし、この映画がDC映画の基本になっててほしかった。

リックアンドモーティ シーズン７

ネットフリックスを一旦やめようかと思ったけどこれが始まったのでしばらく続けることに。しかし今回はまた掴みどころのないエピソードだった。こういうアニメで「有名人ゲスト」が出てくるのが好きじゃないのかもしれない。トレーラーパークボーイズもそういうゲスト回は興味が持てなくて飛ばしてしまったからなぁ。あのプレデターが見た目もキャラクターもそのまんま出てきたのには笑ったけど。久々にシーズン１を見返すとやっぱりリックが一方的に他人を困らせるのが面白かった。今のリックはだいぶ弱くなってるな。新オープニングでダブルベスが踊ってるカットがそのうち本編に出てくるんだろうか。そこが一番興味をそそった。