書店に行ったときに、平積みにされている本の中に、この一冊が。買う予定はそもそもなかったのだが、あまりのタイトルのインパクトに惹かれて、購入。その後、しばらく放置していたが、ようやく読み終える。
本の帯にある、「政治においては、騙された、というのは言い訳にはならない。」という言葉が、より興味をそそられる。
20世紀の歴史から、現代社会を学ぼうという、教科書的でありつつ、読み易さをそなえた一冊。恥ずかしながら私は余り詳しく知らなかったのですが、著者のティモシー・スナイダーさんは、著名な東欧史の学者さんのようです。
ナチス・ドイツや冷戦期の世界の様子、そして昨今のアメリカ大統領選から、世界の「奇妙」な風潮、方向性に対して警鐘を鳴らすかのような本でした。20のテーマにわけられ、なるべく平易に書かれたと思われる著作。ただ、翻訳が(急いで???)行われているからなのか、文庫本サイズですが少々、値が高い?ような気もします。
ただ、リアルタイムの世界を、歴史を通して考える、まるで温故知新のような体験をできる本としては、分量も適当なのでおすすめです。