Entre ciel et terre

意訳して「宙ぶらりん」。最近、暇があるときに過去log整理をはじめています。令和ver. に手直し中。

第245冊『妖怪草紙 くずし字入門』

2020年04月05日 | 本(小説など)


☆図書案内 アダム・カバット『妖怪草紙 くずし字入門』(柏書房、2001年)



 新型コロナの感染が拡大している昨今。その拡大を防ごうと、アマビエという妖怪が話題になったのはつい最近の出来事。

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 妖怪、お化け、怖いものというイメージがあるものもありますが、アマビエは疫病退散の化け物?として、SNSで拡散されていると言います。

 そんな影響もあって、という訳ではないですが、こんな本を古本屋で見つけて買っていたのを思い出し、読了。
 本来は「くずし字」の勉強をしようと思って入手したわけですが、まずはテキストの内容を把握するところから。

 改めて妖怪の世界を覗いてみると、まぁ、何とも「人間的」な世界だこと。妖怪がみんなで読書をして、驚かしかたの勉強をしたり、
 人間を怖がらせた手間賃を請求したり、付喪神の所帯の話があったり、色恋沙汰があったり・・・。
 「妖怪」を通して見えてくる江戸文化って、やっぱり興味深いものがあります。
 また、最近「落語」を聞いていることもあり、いろいろとシンクロしてくるものがあります。
 なるほど、ネットがない時代だって、たくましく、そして豊かな心を持っていた時代があったんですよね。

 暗いニュースが多くて、活動自粛のなかで鬱々とする感じがあるいまですが、もうちょっと世間が落ち着いて、あったかくなったら、
 水木しげる第二の故郷。調布市・深大寺へ鬼太郎に会いに行こう! とかにも行ってみたいなぁ。


アマビエ(『肥後国海中の怪』京都大学附属図書館蔵)









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