久しぶりに読みやすい1冊。その名も、「まろ、ん?」
源氏物語の光の君が、「まろ」=栗 で表現されている、言わずと知れた名作です。
そしてなんとまあ、立派なプレイボーイっぷり。笑 その都度かわいらしく描かれるまろの「しちゃった...(てへ)」みたいなイラストが、またかわいい。
(けど、やってることを現代に、現実に考えたら、だいぶ可愛くはない。)
平安時代ってこんな感じだったんだよね~ と考えると、今も昔も、人の営みというのは似ているものだとつくづく実感。
例えば、色恋沙汰だけでなく、政争や、人付き合いとか、いろいろ。
そういうのにひとつずつ気づいていくと、なるほど、『源氏物語』を何年もかけて精読してみたい! という気持ちが芽生えてくるのがわかる気がしました。
今回のこのダイジェスト版でさえ、大河ドラマの面白さが伝わってきました。
はまったら、どんどんどつぼにはまりそうな予感です。(でも、私はまだセーブできました。笑)
※著者が、あとがきで、実はわからないことも多い、と素直に書き記しているところにすごく共感しました。こういうのをちゃんと書ける人ってすごいと思います。
(図書案内)
・小泉吉宏『大掴源氏物語 まろ、ん?』(幻冬舎、2002年)