かつて我が店に きわめて真面目な青年が働いていた。
彼はタイヤを新品に組み替えるごとに 必ずドアーを開けて指定空気圧を確認しその数値にあわせることが正しい仕事だと思っていた。
乗用車のタイヤ空気圧は 低めの指定がジムニーの1.7キロ 高めが車種は忘れたが2.6キロでだいたいが2.0~2.2の範囲に納まり例外はほとんどない。
その彼の真面目な仕事振りを見て確かに感心するが専門店のプロとは思えなかった。
指導する私も少し高めの方がいいというぐらいで 「キチンとこうしなさい」という指導要領も得なかったので 彼は毎回毎回同一車種であっても必ずドアの確認を怠らなかった。
他のスタッフは経験知を高めるたびに要領を覚えてそのような作業はよっぽど特殊な車ではない限りしないのだが 彼はその作業を怠らない。空気圧は指定されているというマニュアルに忠実であることが正しいと信じる以外の選択肢はないのだろうか?
そもそも指定空気圧とはどういった要素で決定されるのか?を知ることが必要だ。
高速安定性・乗り心地・コーナリング挙動・ラップタイム・発熱温度データ・制動距離・荷重指数といったデジタル数値とテストドライバーの感性(アナログ)において決められるものではないだろうか? (メーカーの技術者に問い合わせたわけでなく推測です)
いろいろな要素の平均点が妥当になるポイントととしての指定空気圧があるわけである。
タイヤ専門店が タイヤ組みをしエアー充填する圧力にどういった解釈をするのか良いか。

以下は私の私見である。
指定空気圧は 平均点を採用している。
新品タイヤを組み込んでエアー充填する場合は ワクチン効果を狙って10%~15%高めで充填する。 するとほぼ全車種いちいち確認することなく2.5キロを入れればよいことになる。
ワクチン効果とは?
空気圧は徐々に少なくなる 高めに入れておくと空気圧の調整をしなかった場合 一ヵ月後に指定空気圧まで下がる。 だから最初の充填は高めにしておく。 特に暑い夏には路面温度はかなり高温だ。 タイヤのトラブルは空気圧が何らかの要因(パンク・バルブ不良など)で下がった時起こる。
だから最初の充填は高めにするというのが トラブル防止のワクチン効果となる。
こうした統一見解を持ちスタッフが共有することがすごく大切であると実感した。
私が入れると2.5キロ スタッフが入れると2.2キロ バラバラであってもおかしくはないが やっぱり統一見解があったほうがいい。
当社では充填する空気圧は指定より10%~15%高めに充填します。
高速走行向けの圧力です。
少ないより少し大目の方が利点は多いです。(安全性・減るという予見性)
但し乗り心地に違和感をもたれるようでしたら 指定圧にしますのでお申し出下さい。
プロがプロらしくあるためには その時指定空気圧にあわせることより 必ず減るという事実からタイヤの慣らしが一応終えたと思える一ヵ月後に指定空気圧になるという未来の予言をすることがプロの仕事だと思う。 現在指定空気圧にあわせるのか 未来指定空気圧にあわせるかどちらがプロらしいだろうか?
彼はタイヤを新品に組み替えるごとに 必ずドアーを開けて指定空気圧を確認しその数値にあわせることが正しい仕事だと思っていた。
乗用車のタイヤ空気圧は 低めの指定がジムニーの1.7キロ 高めが車種は忘れたが2.6キロでだいたいが2.0~2.2の範囲に納まり例外はほとんどない。
その彼の真面目な仕事振りを見て確かに感心するが専門店のプロとは思えなかった。
指導する私も少し高めの方がいいというぐらいで 「キチンとこうしなさい」という指導要領も得なかったので 彼は毎回毎回同一車種であっても必ずドアの確認を怠らなかった。
他のスタッフは経験知を高めるたびに要領を覚えてそのような作業はよっぽど特殊な車ではない限りしないのだが 彼はその作業を怠らない。空気圧は指定されているというマニュアルに忠実であることが正しいと信じる以外の選択肢はないのだろうか?
そもそも指定空気圧とはどういった要素で決定されるのか?を知ることが必要だ。
高速安定性・乗り心地・コーナリング挙動・ラップタイム・発熱温度データ・制動距離・荷重指数といったデジタル数値とテストドライバーの感性(アナログ)において決められるものではないだろうか? (メーカーの技術者に問い合わせたわけでなく推測です)
いろいろな要素の平均点が妥当になるポイントととしての指定空気圧があるわけである。
タイヤ専門店が タイヤ組みをしエアー充填する圧力にどういった解釈をするのか良いか。

以下は私の私見である。
指定空気圧は 平均点を採用している。
新品タイヤを組み込んでエアー充填する場合は ワクチン効果を狙って10%~15%高めで充填する。 するとほぼ全車種いちいち確認することなく2.5キロを入れればよいことになる。
ワクチン効果とは?
空気圧は徐々に少なくなる 高めに入れておくと空気圧の調整をしなかった場合 一ヵ月後に指定空気圧まで下がる。 だから最初の充填は高めにしておく。 特に暑い夏には路面温度はかなり高温だ。 タイヤのトラブルは空気圧が何らかの要因(パンク・バルブ不良など)で下がった時起こる。
だから最初の充填は高めにするというのが トラブル防止のワクチン効果となる。
こうした統一見解を持ちスタッフが共有することがすごく大切であると実感した。
私が入れると2.5キロ スタッフが入れると2.2キロ バラバラであってもおかしくはないが やっぱり統一見解があったほうがいい。
当社では充填する空気圧は指定より10%~15%高めに充填します。
高速走行向けの圧力です。
少ないより少し大目の方が利点は多いです。(安全性・減るという予見性)
但し乗り心地に違和感をもたれるようでしたら 指定圧にしますのでお申し出下さい。
プロがプロらしくあるためには その時指定空気圧にあわせることより 必ず減るという事実からタイヤの慣らしが一応終えたと思える一ヵ月後に指定空気圧になるという未来の予言をすることがプロの仕事だと思う。 現在指定空気圧にあわせるのか 未来指定空気圧にあわせるかどちらがプロらしいだろうか?