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縄文時代の人現代を生きる!

タイヤ小売業を20年営む経験を縄文人に見立てて解説! タイヤに携わる人必見です。
ノウハウと言えるものかどうか? 

タイヤ空気圧について一考! ワクチン理論

2010-08-26 18:55:30 | 日記
かつて我が店に きわめて真面目な青年が働いていた。
彼はタイヤを新品に組み替えるごとに 必ずドアーを開けて指定空気圧を確認しその数値にあわせることが正しい仕事だと思っていた。 
乗用車のタイヤ空気圧は 低めの指定がジムニーの1.7キロ 高めが車種は忘れたが2.6キロでだいたいが2.0~2.2の範囲に納まり例外はほとんどない。

その彼の真面目な仕事振りを見て確かに感心するが専門店のプロとは思えなかった。
指導する私も少し高めの方がいいというぐらいで 「キチンとこうしなさい」という指導要領も得なかったので 彼は毎回毎回同一車種であっても必ずドアの確認を怠らなかった。

他のスタッフは経験知を高めるたびに要領を覚えてそのような作業はよっぽど特殊な車ではない限りしないのだが 彼はその作業を怠らない。空気圧は指定されているというマニュアルに忠実であることが正しいと信じる以外の選択肢はないのだろうか?



そもそも指定空気圧とはどういった要素で決定されるのか?を知ることが必要だ。
高速安定性・乗り心地・コーナリング挙動・ラップタイム・発熱温度データ・制動距離・荷重指数といったデジタル数値とテストドライバーの感性(アナログ)において決められるものではないだろうか? (メーカーの技術者に問い合わせたわけでなく推測です)

いろいろな要素の平均点が妥当になるポイントととしての指定空気圧があるわけである。
タイヤ専門店が タイヤ組みをしエアー充填する圧力にどういった解釈をするのか良いか。




以下は私の私見である。
指定空気圧は 平均点を採用している。
新品タイヤを組み込んでエアー充填する場合は ワクチン効果を狙って10%~15%高めで充填する。 するとほぼ全車種いちいち確認することなく2.5キロを入れればよいことになる。 

ワクチン効果とは? 
空気圧は徐々に少なくなる 高めに入れておくと空気圧の調整をしなかった場合 一ヵ月後に指定空気圧まで下がる。 だから最初の充填は高めにしておく。 特に暑い夏には路面温度はかなり高温だ。 タイヤのトラブルは空気圧が何らかの要因(パンク・バルブ不良など)で下がった時起こる。 
だから最初の充填は高めにするというのが トラブル防止のワクチン効果となる。


こうした統一見解を持ちスタッフが共有することがすごく大切であると実感した。
私が入れると2.5キロ スタッフが入れると2.2キロ バラバラであってもおかしくはないが やっぱり統一見解があったほうがいい。

当社では充填する空気圧は指定より10%~15%高めに充填します。
高速走行向けの圧力です。
少ないより少し大目の方が利点は多いです。(安全性・減るという予見性)
但し乗り心地に違和感をもたれるようでしたら 指定圧にしますのでお申し出下さい。

プロがプロらしくあるためには  その時指定空気圧にあわせることより 必ず減るという事実からタイヤの慣らしが一応終えたと思える一ヵ月後に指定空気圧になるという未来の予言をすることがプロの仕事だと思う。  現在指定空気圧にあわせるのか 未来指定空気圧にあわせるかどちらがプロらしいだろうか?



タイヤショップの非繁忙期こそが原点になる!

2010-08-19 18:28:55 | 日記
閑な時は辛いものです 世間では「閑疲れ」なる言葉もあるくらいで 忙しい時はいろいろな不安や物思いも感じるヒマがありませんが ヒマであれば要らん気疲れを抱きやすい時期でもあるからです。


物事に消極的になると 繁忙・非繁忙のサイクルの谷に差し掛かったとき不健全な思いが湧きやすいものです。 しかし物事に積極的になるとサイクルの谷に差し掛かったとき「この事態」にすごいチャンスを見い出すことができます。
タイヤショップという業態の全てが繁忙・非繁忙のサイクルの谷を経験するのであって私達だけではありません。
物事に対して積極的になるか消極的になるかで見える世界が一変してしまいます。

かつて私も消極的な思いが支配的であった時期もありました それはそれで必要な時期だったと思います。 しかし今はこの非繁忙という時期があるお陰で新しいキーパープロショップを立ち上げる(産み出す)大仕事が最小限の人的リスクで可能であるというように思い出しています。

タイヤショップが受ける世間様からの繁忙期・非繁忙期という波に乗っかっていくことができる訳ですから 非繁忙期バンザイといった気分です。


かつて非繁忙期とは困ったことと思っていたのが 今は非繁忙期が有るお陰。
物事を見る目に キーパーのお陰で多面性を感じるようになったのかもしれません。



それだけ人生に積極的になっている時期ですかね?


35歳から始めたスキー 始めは腰が引けてスキーも直ぐ暴走しました。
しかし怖さを乗り越えて一歩乗り込む姿勢が取れたときスキーもターンができるようになりました。


スキーも仕事も積極的になった時 チャンスが見えます。
同じ風景でも消極的なときは何も見えません。
まず積極的な姿勢を持とうとするのが第一歩のようです。


「果報は寝て待て」「夜明け前が一番暗い」「朝のこない夜はない」
「物事は多面的に見よう」「物事には与えられた時がある」



お盆明けで残暑が厳しいかったるい日には ちょっと一服の清涼剤・・。

無心に帰る日!

2010-08-15 14:50:40 | 日記
お盆の中日 世間様にはまったりモードが溢れています。
朝から一人の方がタイヤの交換に来店されました なんでも縁石に乗り上げてバーストしタイヤ交換の必要性に迫られてのご来店です。

今三時ですがひょっとすると今日はこれで仕事終了かもしれません。
ただ一人のお客様だけのためにお店を開けたとしても商売人魂は喜びます 「お役に立てて良かった」「喜んでいただけてよかった」。
別な自分が顔を出します「経費倒れやな」「休みにしとけばよかった」。


今日の来店がたった一人のお客様であったという事実(まだ確定していませんが)に「自分がどう思う」 たったそれだけです。
出来れば「お役にたててよかった」と思える自分にするためには どうしたらよいのか?
このことだけを考えるのが良いのではないかと思います。

そう思えるだけの余裕を持ちえる自分である。
そんなときもあるさという開き直れる自分である。
トラブルに見舞われた人が少なくてよかったという安堵心を抱ける自分である。
自分を鍛えることのみができる事かも・・・・。




「商売をやっている」という感覚は 何所からともなく傲慢さが近づいてくるような気がします。 
「商売をやれせていただいている」という思いで満たしておきたいものです。


今日何人のお客様がお見えになるか分かりませんが お客様の御用にお応えできる準備はできています。 御用がない時もそれはそれでよかったに違いありません。
「経費だおれ」といえばそれまでで商売の進歩も止まってしまいます。


そうであっても自分の心もアチコチ飛び跳ねて献身的であったり欺瞞的であったり忙しい。
まだまだ自己勝手の自己中心未熟者の域からなかなか抜け出せなくて・・・・。

お客様の都合はなかなか分かりませんから なるだけいつでも御用に立てるようにしておくだけです。
こういう意味では他力本願で悩まないからましです・・・・・。


忙しい時に「忙しい」と文句を言い
暇な時に「閑だ」と文句を言う
それならどちらがいいんだ! と怒りたくなる自分自身に。


年月はだいぶ性格を丸くしてくれたようです。
「忙しい」のもよし「閑」もまたよし 無心に遊べば今日も極楽。 

期待値が低いから腹芸でタイヤを売る人たち!

2010-08-14 11:16:05 | 日記
タイヤ販売・タイヤショップを「腹芸」として切り盛りしてきた人。
胡散臭い・怪しい店・・・・だけど何故か人気がある不思議。

長崎を訪れた時の一こま
長崎県東彼杵郡川棚長のバスターミナル横にある五次元パーラーアンデルセン。
わざわざこの怪しい喫茶店を訪問するためハウステンボス&長崎旅行を行ないました。

目の前でスプーンが曲がる・百円玉を火の付いたタバコが貫通する・手に持った電球が発光する・いろいろな異次元(マジックという人もいるが)の現象を目の前で実演してくれるという風評を聞きつけ皆を引き連れていった。

隣にいる女性はそのパーラーに入るため行列に並んだ長崎の人 友達になって食事に誘いお世話になりました。




これからが本題。
理屈的に全てに劣る店が生き残ってサバイバルしていくためには 不利な状態を逆手に取った発想をしていくしかなかった。 だから今日まで生き残った。 ところがそのサバイバル的な発想と行動を引き継げないかと思案を繰り返したのであるけれど 今日に至るまでに出しえた結論は「出来ない」という否定である。
個人店が複数の店を展開する難しさでもある。

なぜ難しいのかというと 不利な状態を逆手にとっていくうちに売れてしまうからハングリーの原点が見失われてしまい 上手くいったことが逆に下手の原因となる。

私達が商売を覚えることが出来た時代は 世間様に車に対する憧れやステータスといった「思い」が充満していた 同年代の人たちが気軽にマフラーだアルミだ足回りだといった相談に訪れていた時代だった。  そのお陰で人心の微妙なあやや心理がよく分かり商売のいろはを学ぶことが出来た。

そういった環境は今はない。 その時代を体験している人はそのアナクロ感覚がよく分かるはずだ。 しかし今の世相はデジタル 白か黒かという判断軸に傾いている。
アナログで育った私達が今の若者にそれを理解し実践するように仕向けることは不可能。
だからタイヤ販売はその強さを保つために運営部(ベテラン直轄)とし デジタル時代はマニュアル化できる商売に成長の道を見つけ出そうとするのも又歴史の必然じゃなかろうか。


怪しい店には人をひきつける何かがある。
五次元パーラーを見て我が店を見ればいたって普通の店
結局人の「思い」というのは 実際体験して見ることで感じるギャップに快を感じるドーパミンが大量に出ることで更に心地よくなるものらしい。

期待値が低い店には「腹芸」的な商売があっているようです。


10年前はこんなお店もありましが・・・・・・・!

2010-08-13 12:11:14 | 日記
企業の寿命30年説といわれる時代の変化は 今ではその寿命20年といわれるようになったとの解説論文を読みました。

1 企業寿命20年説
 「企業の寿命は30年」という説があります。しかし、これは約10年前のことであり今の企業寿命は20年と考えられ、ここ10年程度の間に企業寿命は10年短縮したことになります。 企業を取り巻く環境の変化が急激なものになり、求められる製品やサービスの変化が速くなればなるほど、それを提供している企業の「寿命」も短くなるのです。 言い換えれば、企業のライフサイクルが相対的に短くなっているのです。

2 企業のライフサイクル
  企業のライフサイクルは①創生期 ②発展期 ③成熟期 ④衰退期 ⑤再生期の5つに分けられます。このサイクルは企業の大小を問いません。再生期から発展期に戻らなければ企業は終焉を迎えます。従って、企業が今どのステージにいるかキチンと把握し対応することが大切です・・・・・・・・・・・・・・・・。


設立20年を迎える我社は⑤再生期から②発展期に移行中といえます。
③の成熟期には

中古専門店も運営していましたが④衰退期に移行する流れの中で退店しました。


その決断があったから④衰退期から⑤再生期に キーパーと出会ったお陰で②発展期に向かうことが出来そうだと思います、損切りという痛みを伴う判断でした。