日曜。K氏と小川山マラ岩。先週の日曜で金峰山荘も閉まりゲートは開いてる。
しかし川上村の道の温度計はマイナス4度。マラ岩前も数日前に降ったらしい雪がうっすら残っている。風はなく陽射したが気温は2~3度というところ。いよいよ今回がシーズン最後かな?と覚悟を決める。
いつものように私がレギュラーを登りロッキーにヌン掛け。K氏がロッキー序盤を確認がてら下降してシルクにヌン掛け。エクセレントのお膳立ては整った。
さっそく基部から11時、1時と2便出す。先週シルク核心のやり方を詰めた。下からの勢いを緩めずに2段デッドする方針。しかしキマらない。何度か試す。
どうもうまくいかない。勢いで飛ぶだけではダメなようだ。2便のトライをかけていろいろ試行錯誤しているうちに、なぜかスッと届いたバランスがあった。それはうんと右から巻くように手を上に出した時。右に重心を持っていくことで右足に立つ感じになり、その支えで右手で保持したポチを引き付けることができた。それで身体が上がるのだ。…これだ!
何だかこれはやはりきんさんなどに再三言われてた気もするが…まあいい。やっと自分の身体でわかったのだ。
2時過ぎ。3時にK氏に回収便を出してもらうには、これが今シーズン最後のトライになる。シルク核心が止まらなくても、続けて登りワンテンとかツーテンとか、来春に繋がるカタチを残しておこう…という気持ち。
スタート前に思いついて適当な石を選び「焼き石」。フリクションはすこぶる良い。かじかむ指先を焼き石で戻しながら登る。
いよいよ問題のシルク核心にさしかかる。足を左・右と上げ、ホールドを保持した左腕を曲げないようにうんと右に引っ張り、反時計回りに右手を巻き込むようにポチを保持して、そのまま引き付ける。身体がジリジリ上がる。グッグッグッと3回くらい上がった時。もう限界!と踏み切る。パシッ!止まったあ!キーホールドは右手の中に。
昨年から何十回もトライして、下からノーテンでこのホールドが取れたのはたったの2回目だ。初めて取れた前回はシルク・ロッキーの繋ぎ目部分をを詰めていなくて無念にも落ちた。今回は貰ったぞ!
それでも先は長かった。シルクトラバース、ロッキーへの繋ぎ目、苦労したロッキー序盤の核心、息絶え絶えだ。長いクラック直上部ではホントに手足がプルプル状態だった。ダイクに立ってからもまだ「先が思いやられる」気分だった。考えてみると、過去2回下から通してトップアウトした時、2回とも最終クリップから終了点のところで落ちている。
それでも何だかバカぢからが出た。最後はうおー!うおー!と叫んでいた。
途中、要所要所でK氏が「ガンバ!」「落ち着いて!」と励ましてくれる声が頼もしかった。
降りてきて「本当に登ったんだ~」と何か夢のようだった。
K氏は腕の調子がイマイチで本気トライができなかったが、来春のRPに向けて手堅い確認ができた様子だ。
小川山。まだボルダラーの姿はちらほら見えるが、いよいよ寒くなり、我々は今回が最終日だった。最終日の最終便で登れたのは本当にラッキーだった。このRPには、本当に多くの方々の支えや励ましが糧になっている。改めてお礼を言いたい。
Thank you so much! See you again and let's enjoy climbing.
しかし川上村の道の温度計はマイナス4度。マラ岩前も数日前に降ったらしい雪がうっすら残っている。風はなく陽射したが気温は2~3度というところ。いよいよ今回がシーズン最後かな?と覚悟を決める。
いつものように私がレギュラーを登りロッキーにヌン掛け。K氏がロッキー序盤を確認がてら下降してシルクにヌン掛け。エクセレントのお膳立ては整った。
さっそく基部から11時、1時と2便出す。先週シルク核心のやり方を詰めた。下からの勢いを緩めずに2段デッドする方針。しかしキマらない。何度か試す。
どうもうまくいかない。勢いで飛ぶだけではダメなようだ。2便のトライをかけていろいろ試行錯誤しているうちに、なぜかスッと届いたバランスがあった。それはうんと右から巻くように手を上に出した時。右に重心を持っていくことで右足に立つ感じになり、その支えで右手で保持したポチを引き付けることができた。それで身体が上がるのだ。…これだ!
何だかこれはやはりきんさんなどに再三言われてた気もするが…まあいい。やっと自分の身体でわかったのだ。
2時過ぎ。3時にK氏に回収便を出してもらうには、これが今シーズン最後のトライになる。シルク核心が止まらなくても、続けて登りワンテンとかツーテンとか、来春に繋がるカタチを残しておこう…という気持ち。
スタート前に思いついて適当な石を選び「焼き石」。フリクションはすこぶる良い。かじかむ指先を焼き石で戻しながら登る。
いよいよ問題のシルク核心にさしかかる。足を左・右と上げ、ホールドを保持した左腕を曲げないようにうんと右に引っ張り、反時計回りに右手を巻き込むようにポチを保持して、そのまま引き付ける。身体がジリジリ上がる。グッグッグッと3回くらい上がった時。もう限界!と踏み切る。パシッ!止まったあ!キーホールドは右手の中に。
昨年から何十回もトライして、下からノーテンでこのホールドが取れたのはたったの2回目だ。初めて取れた前回はシルク・ロッキーの繋ぎ目部分をを詰めていなくて無念にも落ちた。今回は貰ったぞ!
それでも先は長かった。シルクトラバース、ロッキーへの繋ぎ目、苦労したロッキー序盤の核心、息絶え絶えだ。長いクラック直上部ではホントに手足がプルプル状態だった。ダイクに立ってからもまだ「先が思いやられる」気分だった。考えてみると、過去2回下から通してトップアウトした時、2回とも最終クリップから終了点のところで落ちている。
それでも何だかバカぢからが出た。最後はうおー!うおー!と叫んでいた。
途中、要所要所でK氏が「ガンバ!」「落ち着いて!」と励ましてくれる声が頼もしかった。
降りてきて「本当に登ったんだ~」と何か夢のようだった。
K氏は腕の調子がイマイチで本気トライができなかったが、来春のRPに向けて手堅い確認ができた様子だ。
小川山。まだボルダラーの姿はちらほら見えるが、いよいよ寒くなり、我々は今回が最終日だった。最終日の最終便で登れたのは本当にラッキーだった。このRPには、本当に多くの方々の支えや励ましが糧になっている。改めてお礼を言いたい。
Thank you so much! See you again and let's enjoy climbing.
よねひこさんの諦めないでトライし続ける姿勢には頭が下がる思いです。また、機会がありましたら、是非ご一緒させてください。
本当に、お疲れ様でした。
おめでとうございます。
Nさん、何度もサポートしていただいてありがとうございました。あの頃の苦労がやっと実りましたf^_^;。末長くクライミングを楽しみましょう(^0^)/。
シーズン最後の畳み掛け、狙ったトライでかくじつに仕留める。すっかりよねさんの真骨頂になりましたね!
時には打ちのめされても決してあきらめず、前向きにチャレンジしているよねひこさん、その精神とパワーを私にも分けてください。これからもガンバです。
自分も憧れのルート、来シーズンにはトライしようと思ってます。
懸命にトライし続けていると、ある時突然スイッチが入る時があるんですよね。私はそれがクライミングの醍醐味だと思います。
うれしー!!!(*´艸`)