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Dir en grey 歌詞と解釈(改訂)

Dir en greyについて歌詞とともに紐解く

Merciless Cult

2007-08-17 18:07:27 | Weblog
悲観的な君と無慈悲な君と
我 可愛い君は其処で何を視ている

比較と比例の中叫び狂い果てる
お前が望んだ結末だろう
さぞかしロマンティストなんだろうぜ

不意に思い返す 此処に愛は無い
繰り返し貫く 何処か壊れてゆく

愛してください この血もその意味も
愛してください この日にこの価値を

Gasp for breath



この曲はアルバム「Withering to death」の冒頭を飾る曲である。

いわゆるマニュアル通りの人生を歩んだ者が、悲惨な結末を迎えるような事件が起こり、ある社会現象にまで至ったのだった。彼らはそういった方たちに向けたのではないだろうか。
そして社会に対して強く主張する。
「この血とその意味を分かって欲しい。そして今このような社会状況になっているこの日にこの価値を、その重みを分かって欲しい。」

いや、もしかしたらそうではなくここでも、悲惨な結末を迎えた境遇の人に対して向けた主張なのだろうか。わざわざ、そういう人たちに主張しているのだろうか。
なぜ、そういう考えが出てくるかと言えば曲の流れがそうだからである。
「愛してください この血もその意味も 愛してください この日にこの価値を」
の節に入る前に必ず
「比較と比例の中叫び狂い果てる お前が望んだ結末だろう さぞかしロマンティストなんだろうぜ」
の節を歌う流れだからである。
そうなるとまたニュアンスが違ってくる。
「この血をその意味を愛してください。あなた方がそういう境遇になったこの日にこの価値を、その重みを理解し、懺悔してください。」
ということになる。
それにタイトルの意味が「情け容赦ないカルト」なのである。

また、そうではなく、いずれのニュアンスをも持ち合わせていると、考えればいいだろうか。
ちなみにCDを買った当時の私は「この血とその意味を分かって欲しい。そして今このような社会状況になっているこの日にこの価値を、その重みを分かって欲しい。」というニュアンスで聴いていた。

私が彼らに対して抱いていた思いは“英雄”だった。彼ら自身もそういう思いを抱いたのではないだろうか。