「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

レトロゲーマーへの道~スキャンコンバータユニットの作製-その2

2017年06月21日 21時29分02秒 | レトロゲーム

NEW GAME

と言う訳で、映りそうにない壊してしまった基盤は諦めて2号機用を注文する事となりましたとさ...

別の種類のアプコンにしようかとも考えましたが、折角色々実験して映る様にもなったし個人的には特に不満は無いんですよね。
あの梱包は出来れば注文したくは無いのですが、値段が安すぐる誘惑。
ほぼジャンク感覚なのが安物買いの何とかになる落とし穴なのかもしれませんw
他の所から買っても輸入代行なだけだろうし、もう一度レッツ中華チャレンジ!

まぁ、ほぼジャンクな自分のX1Cにはお似合いなのではないでしょうか。
FRAMEMEISTERを買う値段なら、あと15台は実験出来ると言う事だしねっ!
映らなかったものが映る様になると言う快楽は、数万円に匹敵する価値があると自分は感じました。
(実機を使ってゲームを高解像度で遊びたいだけなら、断然FRAMEMEISTERをお勧め致します。)


そして2号機が到着。
  
今回は注文から6日目とスピーディーでした。相変わらずの梱包ですが...

先ずは初号機との違いを検証。
  
基盤プリントパターンの製造年月日は同じ2015.01.15です
しかし、細かなパーツが若干違っている風?
ヒートシンクの削り方が気持ち違います。そして貼り付けが若干斜めw
  
この基盤、手作り感が半端ないんですよねぇ....これもヒートシンクで蹴られたのでしょうか?
初号機はヒートシンクの足が1本曲がってましたね。(ペンチで無理やり修正しています)

チップ抵抗?の値も気持ち違います。
 
数値は読み難いですが、2桁と3桁なので明らかに違います。
問題のICのハンダも2号機の方がマシに見えますが、コンポーネント端子裏面のハンダが粗くてやはり個体差はありそうw

今回はRGB入力コネクターの向きは初めから正常でした。

初号機はコネクタが逆向きでした。

IC関連も表記が若干違いますが、ロットの違いで印刷が違うだけかもしれません。
 


2号機にはQ.C.PASSEDのシールがあります。Quick Checkの略でしょうが
初号機には貼ってなかったので、チェックで蹴られた可能性...
そりゃコネクタ逆にさしたら映るはずなす。

以上の事から初号機は、とんだハズレ機体だった様です。


そして2号機は正常に動作するか?と思い、X1Cから簡易アナログ変換でVGAへ直接入力。
まずはRGBSですが、全く同期は取れず。
   

仕方ないので簡易複合同期コネクタを使って、RGBSでオートスキャンすると正常に表示されました。
 

RGBHVですが、相変わらずのピンク。もちろん画面サイズを変更しないと何故か表示されない。
ロットの問題では無く、こう言う仕様なんだと思うしかないw
   
RGBSで表示出来ますが絶賛縞々中。やはり同期回路を何とかしないとダメかすらん?
表示テストはこの程度にしておいて組み込み作業に入ります。

途中行程はホボ同じなので省略。
発注から到着まで1週間あったので、到着前から再び同じ100均ケースで作りかけていました。


15ピンVGAだと、別途音声入力を作らないとHDMIに音声が乗らない為
今回も音声内蔵のRGB21ピンに入力端子を内蔵する事に決定
別途X1toRGB21ピン(音声、簡易同期合成内蔵)ケーブルを作ってもいいかな。

但し、現状で動いているVGA15ピン端子との差をテストに使いたいので、こちらも内臓。
新しい8200基盤を付けたり外したりしなくても良い様に、壊れた基盤で取り付けテスト。

ケースも2個目で収納や配置を見直す事で、色々スッキリしました。


ファンレスでも問題無いと言う情報もありますが、熱によってオカシクなった可能性も少なからずあるので
やはりケースに収めるなら排気か吸気はあった方が良いと言う事で排気ファンを1つ。
特に、この安物のVGAtoHDMIは高熱を放つ様なので注意が必要。
問題が出る様ならVGAtoHDMI付近にもファンを設ける予定。

最後に操作が結構必要になると思うのですが、いちいち蓋を開けるのも面倒なんで物理的機構のスイッチを増設。
    
 
蓋側に付くので、ちょっと位置がズレて下ボタンだけ微妙な押し心地ですが機能としては問題なし。

  
2度目の完成♪

   
右側面:入力系(RGB21ピン、VGA15ピン)
左側面:電源スイッチ、5V入力、排気ファン
背面:HDMI出力、HDMIスイッチ(VGA出力時は切る)、音声出力、VGA出力、S端子出力、ダウンスキャン操作スイッチ

マルチメディアTVの場合、一度に全部の接続が可能です。意味はないけど。
   
Sビデオの表示がオカシイけど、きっと気のせい。そう言う事にしとこう。



●映像問題に進展?

ここで色々実験している時に新たに驚愕の事実が判明。

~X1をHDMIで表示する-その3」に書きましたが、GBS-8200Ver4.0のテストで
Clanp stを変更して青色成分を表示出来る値(今回は97)にすると徐々に白くなるけどザナドゥの青色成分が表示されました。
何とその間は、フラッシュ時に信号を見失わない模様。
通常、対応していないコンバータを噛ますと、映像が乱れるか暗転します。

マイコンソフトさんのRGB-Sシグナルエンコーダ[XAV-2s]の場合

同期信号を見失って映像が乱れるのでしょうか。

GBS-8200Ver4.0の場合

白化問題があるので、このままでは実用的ではありません。

純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]でコンポジット接続の場合

流石の純正ですが、コンポジットの画質がががが。

これらの事から、どうやらフラッシュしない原因も水平ブランキングが関係している様です。
安物中華アプコンでここまで表示出来ると言う事は、フレイムマイスターは設定のみで表示出来るのかもしれませんね。
もしくは、ファームウェアのバージョンアップで対応させる事は可能かと思われます。

GBS-8220でも、この白化現象さえ止められれば表示問題は解決しそうなのですが、まだまだ自分ではレベル不足です。



●まとめ

♪みっつのメカが、ひとつにな~あって~♪

 

使い勝手は、かなり良いです。
軽くて配線がとにかくシンプル(普段はVGA入力、VGA出力、電源の3本)なのが特に便利。
現在はVGA出力しか使っていませんが、実際に遊ぶ時はHDMI+S出力キャプチャーが主力になると思います。

HDMI出力で表示出来たと言う事で表示問題にも終わりが見えてきました。
水平ブランキング問題が解決していませんがアプコンによる表示の可能性が若干ですが見え隠れしたり。
しかし、あとは電子回路を噛ますしか解決方法は無さそうなので、
ここから先は経験値を稼いでレベルアップしてから再度挑戦する事になりそうです。


ガーン!!またしても記事を書いている時の検索でGBS-8220がX1で使えると言う書き込みを発見しましたorz
毎度の事ながらタイミング悪し。

簡単に方法が書かれていますが素人の自分にはこの書き込みだけでは全く理解が出来ません。
しましまノイズの事が書かれてないので、自分のめちゃくちゃな同期信号の作り方に問題がある可能性。
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Amazonレビューへのリンク
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ジッタ、シュミットトリガって何ですか?w
自分の超簡易回路で表示されるのは奇跡的だったと言う事なのでしょうか...
もう、抵抗、ダイオード、コンデンサの3種だけに頼るのは限界なのかもしれませんねorz
もう少し勉強するまで、縞々で我慢するとしましょう。きっちり回路を作れば、結構使えそうな雰囲気です。

自分が購入したのは上記レビューリンクにある販売元「Andoer-JP」では無く「STKショップ」でした。
販売元が違うと外見は同じでも中身が違う可能性があります。
「STKショップ」の場合、販売元が同じでもロット差が結構あるようですがw
レビューが「Andoer-JP」なので、STKが心配ならそちらでの購入をお勧め致します。
追記:2017/8/10
販売元のショップ名がコロコロ変わる模様です。

〇主な費用とパーツ
・アップスキャン:¥1,850- (GBS-8200Ver4.0 ノーブランド[STKショップ])
・ダウンスキャン:¥1,050- (high resolution video [VGA conversion])
・HDMI変換   :¥ 505- (VGA2HDMI ノーブランド)
・アダプター5V4A:¥ 980-
・その他の部品
 ・RGB21ピンメス
 ・D-SUB3列15ピンメス×2/オス×3
 ・RCAジャック×2/ミニプラグ1
 ・5Vファン30mm&ファンガード
 ・S端子オス/メス
 ・DCプラグ×2/ジャック1
 ・ミニUSBプラグ
 ・電源スイッチ×2
 ・USBコネクタ(100均)
 ・ネジ&ナット&ワッシャ(色々)
 ・ジャンクケーブル
 ・収納ケース(100均)

なんだかんだで、そこそこの値段がかかってる模様。
色々な出力に対応出来るユニットにしたかったので欲張り過ぎたかも...
用途に合わせて必要な分だけで作れば、安く上がりそうです。
普通の人は、ダウンスキャン機能は必要無くて、その分その他の部品点数もかなり少なくなるのではないでしょうか。
S端子出力が欲しいなら駆動電圧が少し高めですがRGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]の方がオススメです。


〇今回のユニットの仕様
〇信号入力:
・アナログRGB、3列15ピン(現在の対応状況はX1Cのみ)
・アナログRGB、21ピン(現在の対応状況はSFCのみ)
・音声ステレオ(出力端子と共通。入力した音声をHDMIへ合成出力)

〇信号出力:
・VGA(31KHz-640×480、800×600、1024×768、S端子と同時出力可能)
・HDMI(音声合成可能、S端子と同時出力可能)
・S端子(USBキャプチャー対応、VGAやHDMIと同時出力可能)
・コンポジット(今の所用途がないので未配線)
・音声ステレオ(RGB21ピンより入力した音声を出力)

〇電源:
・入力>DC5V(2A以上?)市販ACアダプター
・出力>USBコネクタ型5V電源

〇X1Cの接続に必要なケーブル:
・アナログRGB簡易変換ケーブル(RGB150Ω抵抗3個のみ)
・アナログRGBからGBS-8200に繋ぐアダプタ(超簡易型:小信号用ダイオード1個と0.1μ積層セラミックコンデンサ1個)

〇現時点での欠点:
・動作確認はX1C(CZ-801C)とSFCのみ
・描画時に描画する箇所の周りがブヨブヨ動く。(プログラムを打つ時は結構気になる)
・ソフトによっては若干の画面設定が必要(PCG定義でフリーズする)
・複合同期信号しか受け付けない?(V-SYNCがオカシイ)
・ダウンスキャンがショボいのでS出力が全体的に粗い(文字が欠けたりする)
・ちゃんとした表示にはちゃんとした合成同期信号が必要?(縞々問題、同期問題)
・水平ブランキング問題が惜しい(パレット0番は表示可能だが、徐々に白くなる)

内容的には値段相応ですが、まだまだ改良の余地はあるので勉強して楽しみながら進めて行きたいと思います。
万人向けではありませんが、自分程度の能力でも表示は可能でしたので、興味のある方はチャレンジしてみては如何でしょうか?

以上、スキャンコンバータユニットの作製でした。



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