
今回買ってきた山田雅子さんのカップはちょっと大きめ。
夏にアイスコーヒーを入れるのにいいかなって思った。
アイスコーヒーを飲むと時々思い出す事がある。
高校2年の夏の初デートだ。
初デートのきっかけはとうの昔に忘れているんだけどまぁとりあえず楽しかったし、うれしかった。
部活が終わって喉が乾いてたのか彼はアイスコーヒーがテーブルに置かれるなりいっきに飲んでしまった。
そして私は目の前にある自分のアイスココアをなかなか飲めずに氷が解けていくのを眺めていた。
編み物苦手な私が友達に教わり5本指の手袋を編んだ。
どうみても軍手にお名前が入っているような、けしてすてきな手袋ではなかったのに。
彼は冬の間、毎日つけていてくれた。今思えば涙ぐましい優しさかもしれない。
その手袋を徹夜で編んだために私は寝ぼけて階段から落っこちてしまったというエピソードもある。
「バスケ、応援してて」と言われて中学から高校3年の引退までずっと応援してきたけど
結局、応援するものがなくなったと同時に恋も消えてしまった。
中学の同級生が集まるとそのことを思い出す。
彼は今自分の好きな道を選び、道外で立派に活躍しているらしい。