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天津ドーナツ

みんなで力を合わせて、天津の日本語教育を楽しく、元気にしましょう。ご意見・ご要望は左下の「メッセージ」からどうぞ。

「それは、学生にとって一番いい方法ですか?」

2011-06-26 11:48:33 | 顧問・アドバイザーから
1.8月の世界日本語教育研究大会で、「ビジネス日本語」という分科会が設置されました。

2.日本語学校にも、ビジネス日本語コースがあります。

3.大学日本語科卒業後の進路で一番多いのは、就職です。



というような、「職場で通用する日本語」については、

多くの関心が集まるようになっているようです。



ただ、私がここで考えたいのは、

日本語教育はビジネスとして成立しているのか、ということです。



アメリカのある病院では、何かが決定されるときに、

「それは、患者にとって一番いい方法ですか?」という問いが出され、

そうではないと判断されたときには、何度でも会議をやり直すチームがあったそうです。

その結果、そのチームが担当している病棟の治癒率・回復率は、

他の病棟を凌駕し、今では病院全体がこの問いをするまでになっています。



日本のある老舗の社長も、

「三得」と言っていますが、これは、「自分・相手・地域の三者が得をするやり方で商売をする」

という意味です。



さて、大学日本語教育は、

「学生にとって一番良い方法」を選択しているのでしょうか。

そして、

「教師・学生・地域の三者が得をするようなやりかた」で行われているのでしょうか。



昨日は、ドーナツの2周年パーティーでした。

その前に行われた会議の中身、

そして、パーティー終了後に行われた新旧リーダーの

引継ぎの様子は、文字で表すことはできません。



学生にとっていちばん良い方法を追求していけばいいんだ、

それがビジネスの基本なんだということが確認できて、

本当に嬉しかったということだけ書いておきます。

ブログのご紹介   「ファンタ爺さんの日本語ざっくばらん」

2011-06-07 07:08:05 | 顧問・アドバイザーから
このページの左側に、「ブックマーク」という欄があります。

そこに、「ファンタ爺さんの日本語ざっくばらん」というブログをリンクしました。

このブログは、元NHKアナウンサーであった塚越恒爾さんという方が書いているもので、日本語とコミュニケーションについて、きちんと考えようと思う人は、絶対に読んでください。

そして、今、みなさんがしている日本語の勉強が、どうして実際のコミュニケーションには結びつかないのか、どうしたらコミュニケーション能力が向上するのか、送り手と受けての両方の立場から考えてみてください。

支持してくださっているみなさまへ

2011-06-01 06:34:39 | 顧問・アドバイザーから
天津ドーナツをご支援くださっているみなさま

いつも本当にお世話になっております。

天津は初夏を迎え、雷や夕立も増えてきましたが、
みなさまには変わらずお元気のことと拝察いたします。

おかげさまで、天津ドーナツも
来る6月28日には2回目の誕生日を迎えることができるまでに
なりました。

これも、設立当初からご支援をしてくださっている
みなさまのお力添えのおかげです。
ほんとうにありがとうございました。

添付のファイルは、設立から現在までの
ドーナツが実施できた活動のご報告です。

天津市の大学生が集まるチャンスを、
こんなにたくさん作ることができたことに、
改めて感謝を申し上げます。

しかし、イベントの数を増やすことは目的ではなく、
イベントの責任者を務めることで社会人としての基礎力を
養うという設立当初の目的は、まだまだスタートしたばかりです。

今後も、学生の成長に寄与すること、そのことを通じて
天津市に貢献できるサークルになるよう、努力していきたいと思いますので、
今後とも、厳しいご指導とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

なお、ドーナツの活動の様子は、以下のところにて
ご覧いただけます。

人人網:http://www.renren.com/profile.do?id=280857577
gooのブログ:http://blog.goo.ne.jp/tianjin-donuts


人人網は登録が必要ですが、
写真がたくさんあり、お時間があるときにぜひご覧いただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。


天津財経大学日本語科
天津ドーナツ顧問
川端敦志

くれくれ星人 VS 私もあげます星人

2011-05-31 19:30:34 | 顧問・アドバイザーから
例1  ある日本の方のお話。



「二人の中国人社員に、ご飯をおごりながら、相談にのることを続けたことがあります。

確か10回目だったと思うのですが、その内の一人が「今日は、本当にいい勉強になりました。

私が払います」と言って伝票を持っていきました。」

「本当に嬉しかったです。ここまで成長したのかと思って。」

「でも、もう一人の人は、ご馳走してもらうこと・相談に乗ってもらうことが当たり前だと言う様な

顔が10回目になっても変わりませんでした。」





例2  ドーナツのメンバーの話



今年の夏、あるドーナツメンバーが日本企業で実習をします。

アルバイトではありません。

「え?実習とアルバイトって違うんですか?」と思った方もいるかもしれません。



実習とアルバイトは、まったく違います。

実習と言うのは、「仕事を教えてもらう」のが一番の目的で、

場合によっては、実習生のほうが費用を支払って仕事を教えてもらいます。

なぜなら、たかだか数ヶ月の経験で、会社に利益をもたらすことなどできませんし、

仕事を教えてもらっている間、相手の仕事をストップしているからです。



これに対してアルバイトは、

「すぐに、誰でもできること」、つまり、「単純作業」をこなすことで賃金をもらう

というものです。

もちろん、アルバイトの中にも、責任のある、そして経験と技能と人間力が必要なものは

たくさんありますが、日本語科の学生が夏休みにできるアルバイトで、そのような能力を

必要とするものは、あまり多くありません。

企業側も、安い労働力として使いますから、大事な仕事を教えて育てていこうという姿勢では

ありません。

また、そのようなアルバイトを、仕事の経験として考えてくれる企業はそれほど多くありません。



ご両親の負担を軽くしようとしてがんばっている学生以外で、

手っ取り早くお金をもらうことばかりを考えている学生は、

実習という仕事を覚えるチャンスを逃していることを、考えてみて欲しいと思います。



もし、「私が費用をお支払いしますから、1ヶ月、仕事を教えてください」

という学生がいたら、話を聞いてくれる企業は、天津にもいくつもあるということだけは

ここに書いておきます。





例3  ドーナツの企業に対する要望



「企業の社会貢献が、金銭を提供することしかできないのであれば、それはやめたほうがいい」

「その企業ならではの価値を提供し、そのことによって相手も自分も得をするのがこれからの社会貢献だ」

と言われています。



ドーナツは、

実践を通じての「日本語力の向上」「社会人基礎力の養成」

を目的としています。



例えば、Aという会社に支援をお願いしたときに、

「1000元分の賞品の提供」と「2時間の社会人としてのマナー講習」の

どちらが学生にとって有益なのでしょうか。



もし、ドーナツが

「学生にお金や物を与えること」を目的にして設立したのだったら、

答えは前者です。

しかし、もし、「学生の成長」を目的とし続けるのであれば、

答えは、今までも、そしてこれからも、ずっと後者のはずです。



成長する人間は、

いつまでも、「(お金・物・チャンス・人脈・情報を)くれくれ」とは言いません。

教えることによって自分が学べるのと同じで、

自分が相手に与えることが、何かを得る一番いい方法だと知っています。



ドーナツのメンバーが、もし、

「お金や物をくれるかどうか」でしか人間関係を考えられなくなったら、

それはドーナツの実質的な終了を意味します。

そんな学生サークルを、まともな社会人が支援するわけがないからです。



私自身、いろいろな人との人間関係が、

「くれくれ星人」のようになっていないか、きちんと確認しておきたいと思います。

スピーチコンテスト審査員の皆様へ

2011-05-14 11:41:34 | 顧問・アドバイザーから
いつも、天津ドーナツを応援してくださり、本当にありがとうございます。

 また、今回も、お忙しいところ、スピーチコンテストの審査員をお引き受けくださったことに、重ねて御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

 当日は、午後1時より審査員会議が開かれますが、会議の議題については、次のように考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。



1.各分担の確認

(1) 審査委員長

(2) 評価基準の説明

(3) 表彰:優勝・準優勝・3位、各審査員賞(これは、すべての方にお願いいたします)

(4) 講評:審査員より1名、ゲストより1名をお願いできればと思います。



2.各審査員賞の説明

  従来ですと、上位に入賞できなかった学生には、「優秀賞」という名称の参加賞が送られておりました。これですと、自分のスピーチの良かったところと改善点、つまり、どのように評価されたのかが、本人には分かりません。

  そこで、審査員の皆様にはご面倒をおかけいたしますが、4位以下の学生の中から1~2名を選んで表彰をしていただきたいのです。

  その表彰の際に、一言でも何かお声をかけていただけたら、学生達にとっては大きな励ましとなるかと思います。



3.「今回のコンテストで評価するスピーチの基準」の確認

 学年や学習目的によって「いいスピーチ」の定義は違ってくることと思われますが、学生達にとっては「上位入賞者のスピーチ」がひとつの学習目標になってきます。

 ぜひ、審査員会議で、審査員のみなさまが考える「今回のコンテストで評価するスピーチ」、つまり、「今後の学習の目標にして欲しいスピーチ」について、お話し合いいただけますでしょうか。



 参加した選手はもとより、スタッフ・観客・ゲストから審査員のすべての方が「やってよかった」と思えるコンテストにしたいと思いますので、お力添えをどうぞよろしくお願いいたします。