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月の庭

日々の散財と興味のすべて。そして何もない日常の記録です

王靖[雨/文]/Shirley Wong

2008-06-15 20:21:51 | 王菲
1989年発売、記念すべきデビューアルバム。当時のフェイは王靖雯Shirley Wong(シャーリー・ウォン)という芸名で活動をしてました。漢字3文字、英語の芸名が良いとされていた当時の香港芸能界のルールゆえに、こういう芸名になったそうな。
なんとなく「歌わされてる」感があって、丁寧に綺麗に歌ってはいるけれど、これだけ聴いて好きになったかといわれれば……うーん、悩まされます。ミディアムスローなナンバーが多く、雰囲気は悪くないんだけど、収録曲の中心は当時の香港では全盛だった邦楽などのカバー曲。EPOや浜田省吾(この曲は2003年のライヴでも歌ってました)の曲に混じって、フェイ自身も敬愛する麗君(テレサ・テン)のカバーもあり。全体的に歌謡曲っぽいというか、泥臭い感じで、特にラストの「新生」なんて、まるで演歌のような感じ。




『王靖雯』(1989.11)
01.無奈那天
02.藉口
03.有縁的話
04.温柔的手
05.尾班車
06.未平復的心
07.仍是舊句子
08.中間人
09.愛聴謊言
10.新生

菲比尋常 Faye Wong Live

2006-11-13 18:18:58 | 王菲
結婚・妊娠・出産のため活動を休止して1年程が経つフェイ。新譜もニュースすら聞かれなくなった昨今、今更ながらにフェイ熱が再びやってきて、今更ながらにライヴDVDを買ってしまいました。
内容は2003年末、香港コロシアムで行われた「菲比尋常」ライヴの映像。同年11月発売された(現状では)最新作となるアルバム「將愛」から表題作など2曲をはじめ、ライヴでは久々に披露される「夢中人」や、シャーリー時代の楽曲(「尾班車」「靜夜的單簧管」)まで新旧織り交ぜた全33曲という充実の内容。前評判から収録曲がとてもいいとは聞いていたんですが、なぜかDVDはひとつも手に取らずにいたんですよねぇ。悔。
このライヴ、ほんとに収録曲もいいし、フェイの歌声もとっても良くて大満足な内容なんですが……ただひとつメイクがあまりに奇抜すぎる(^_^;) 最初、目の周りが白いのは……まぁ良しとしましょう。フェイだし。前半はそれよりもハイヒールが頭にくっついた「なんじゃこりゃあ!!」というような衣装のほうが気になる(DVDケースの裏表紙に転がってるのが、件のハイヒール+羽根) ただ、メイクは後半になるにつれてどんどんグレードアップ(笑)していって、目の周りの白いメイクを黒く縁取りしたり(あたかもガンダムのよう)最終的には濃い青のシャドウが加わったり、もうやりたい放題。何度見ても何度見てもこのメイクだけは、どうしても気になる。。「光之翼」や「將愛」などのRock部分では、まぁこのメイクでもいいんですけど。「約定」や「人間」などのバラードのときは、あっさりメイクのほうが…ありがたかったなぁ。
まぁ、衣装やメイクのことはもう他所へ置いておいて。香港でのライヴ=広東語ということか、収録曲は前述の通り昔のものも網羅していて、「將愛」の楽曲がもっと聴きたい!!という気持ちもありますが、これはこれで満足。1番だけでしたが「純情」や「背影」とか、「如風」「守時」とか。なかなかにビミョーな選曲が嬉しいところ。ブロンディの「Heart Of Glass」やバート・バカラックの「The Look of Love」の英語曲もすごくいい感じ。この2曲は前曲とのアレンジのつながりが秀逸で、特に「Heart Of Glass」の前曲「悶」のアレンジは驚き。アルバムでもこれまでの(わたしが知りうる限りの)ライヴでもRock全開のアレンジなのに、ここではテクノというかハウスというか、もうまったくの別物。この後「Heart Of Glass」のフェイ、ノリノリの千鳥足ダンス(ストレートラインステップというのだそうな)がまるで違和感なし。オリジナルは聴いたことないんですが、もうフェイのものって感じだし。「The Look of Love」とその前曲「只愛陌生人」はジャズアレンジ。特に「只愛陌生人」はオリジナルのボサノバ系の延長っぽいスムーズジャズみたいなアレンジ。ゆったりまったりです。どっちの曲もパーカッションのおっちゃんがノリノリで叩いてるのが面白い(*^-^*)
あと、舞台と客席がモノスゴ近くて、「愛與痛的邊」やラストの「人間」のとき握手しに行くのがすごかった。羨ましいってのもありますけど…フェイが舞台を降りて客席に近づくとどこからともなくSPがやってきて、フェイが取り囲まれるっていうのがすごかった(^_^;) 見えねぇよってほどに囲まれてるの。あぁ、あと「人間」のときフェイがコケそうになってSPの人に支えられてました。見ているこっちもビックリ。
ともあれ、復帰はしないのかなぁとかあらためて思わされる内容でした。たった一度きりフェイのライヴを見たっきりですが、ゼヒゼヒもう一度見たいと思わされました。

「菲比尋常 Faye Wong Live」
01.Opening
02.天空(天空)
03.誓言(胡思亂想)
04.純情(胡思亂想)
05.背影(討好自己)
06.夢中人(胡思亂想)
07.放浪的紅舞鞋(光之翼)
08.我願意('迷)
09.假如我是眞的(菲靡靡之音)
10.只願爲イ尓守著約('迷)
11.但願人長久(菲靡靡之音)
12.新房客(寓言)
13.香奈兒(寓言)
14.將愛(將愛)
15.開到茶_(只愛陌生人)
16.償還/紅豆(唱遊)
17.暗湧(玩具)
18.光之翼(光之翼)
19.悶(王菲)
20.Heart Of Glass
21.施木(將愛)
22.只愛陌生人(只愛陌生人)
23.The Look of Love
24.如風(十萬個為什麼?)
25.愛與痛的邊(討好自己)
26.精彩(只愛陌生人)
27.尾班車(王靖_)
28.靜夜的單簧管(You're the only one)
29.守時(自便)
30.約定(玩具)
31.給自己的情書(寓言)
32.冷戰(十萬個為什麼?)
33.人間(王菲)

曲名のあとの()は初出収録アルバム。タイトルは原題です。表記できない文字は_にしてます。それにしても、満遍なく収録してますねぇ。入ってないのは「Everything」と「Coming Home」「執迷不悔」に。わたしの一押しの「Di-dar」やフェイ自讃の「不躁」もはいってないわ。ありゃ~いい曲あるのに。