視覺的電腦記録

商業専職装画家・THORES柴本(トーレスしばもと)の 既刊案内、お仕事情報などの色々御報告

バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架

2011年10月25日 | バチカン奇跡調査官
10/25 角川書店 角川ホラー文庫『バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架』

著作:藤木稟 装画:THORES柴本
定価(税込):予)660円
ISBN-13: 978-4041000342
大人気・天才神父コンビの事件簿、第5弾!
英国に奇跡調査にやってきた平賀とロベルトは、その帰り道で自動車事故にあい、しばらく田舎町に滞在することに。だがなんとその町には、古くから吸血鬼が徘徊しているという噂があって──!?

何時もの表紙カヴァー装画のみを担当しております。
今回は吸血鬼が出てくるお話なので、昔からのファンの方等はトリニティ・ブラッドを思い出されるのではないでしょうかね。

表紙画は吸血鬼の彼の方です。
前作が大分作中のモチーフが多くて狂った背景装飾と一寸リアル塗りに成ってしまったので、黒の学院の頃の原点回帰しようと黒を強調して描いたら漫画っぽい画に成りました…吸血鬼なので焔の蒼白い色を肌に加えたらコントラストも強調されて尚更です…。

血と薔薇と十字架のタイトル通りに直球に描きましたが、色はどうしても赤系に成りそうで、かつ一巻の「黒の学院」と被らない色をと模索、更に作中のある実在する書の装丁からヒントを得ましてオレンジ系の朱に成りました。
没案のラフには棺が在ったりしましたが、其れは無しのシンプルなものになりました。
手が余計にありますが、此れはホラーを意識したのではないのですが、表紙画は作品作中のイメージを画にしたものなので、読了後に改めて表紙を眺めて下さると良いかもしれません。
意図と言うかイメージが伝わると良いなあと思います。
尚、黒の学院の構図を意識した訳ではないのですが、無意識に黒の学院の構図とポーズが見事にリンクしておりました。個々まで被らなくてもと思いましたが、宜しければ並べて見て下さい。
更に面白い事に五巻分順に並べますと三巻闇の黄金を中心に左右が構図やポーズが見事にリンクした臭いものに成る事が判明致しました。
是非並べてその可笑しさを御堪能頂きますよう。

そう言えば、よく楽しみに必ずサイン探しされるファンの方へ残念なご報告です。
サインはデザイン上のトリミングにより文庫表紙にはその箇所は掲載されませんでした。申し訳ありません…


また、今作の帯でバチカン奇跡調査官の漫画化が発表されました。
角川書店コミック怪Vol.17(2012年1月発売)より、金田榮路さん作画で「黒の学院」が連載開始になります。
バチカン奇跡調査官のファンの方は併せてお楽しみ下さればと思います。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=201103000918
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