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慈恩の日々

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ガンダム・エヴァにおけるロボットとヒロイン像

2011-11-29 21:50:36 | 日々・感謝・思うこと
個人的には気になる題材でして

ロボットアニメのヒロインとか(笑)

少年はアニメの中のロボットに憧れヒロインにも恋い焦がれる

そのロボットへの自己同一視により強い者としての自分

ヒロインへの感情投影は異性という存在への未知への興味、そしてその存在への帰属本能があるのではないでしょうか

ユング心理学では内なる男性性女性性をアニマ・アニムスともよび、人がヒーローやヒロインに憧れるのは一種の原型に対する偶像崇拝みたいなところもあるんでしょうね

名作ロボットアニメにしてもガンダムだとアムロ・レイという一種の未知能力保持者とRX-78という高性能プロトタイプ、だがそれは誰にでも扱える兵器でもあり、同時に搭乗者により能力は変化していく。そういったイデアを秘めている

そういった男性の内に秘めた強い自己への原型を補うようにセイラ・マスやフラウ・ボウ、マチルダさんといった女性性が彼の周りに配置され物語は語られた

リアル戦争史としてのガンダム。一般的にはそう扱われることも多いけれど思春期における男女の人間関係の情、ニュータイプを巡るドラマの誕生、そして覚醒

そういった趣でみると、作り手富野由悠季の言いたかった事がロボットとしての男性的なワンサイドだけではなく、人間同士の情といった女性性のサイドが保管され(アムロの住んでいたのはサイド7でしたね)ガンダムという土台、人間のコロニーは補完されるのではないでしょうか



人は自己への補完として作品を求める

そういったことを聞いたこともあります

自分という存在を補完するためにアニメ、漫画を見る。それは自己を見いだす道としては健全にもなる

補完という単語からやはりエヴァンゲリオンの人類補完計画を思い浮かべてしまいますね

「エヴァ=太母」という語を内包していることから人根幹の求めるものを受け入れるよう運命づけられていたかのようなアニメですが

たぶん皆さんの方が詳しいと思うのであまり内容について言えませんが(笑)

碇シンジという当時の高度バブル成長期後の普遍的な内向的少年像を中心に据え相対性世界における様々なフラクタル、心の壁を駆使した関係性(atフィールド)が展開されていく

内向的で消極的な少年像とは裏腹に彼の内に秘めたEVAシリーズを通しての力としての意識と覚醒、善悪の彼方を通り越す広大な感情領域はTV番最終話で補完され得た訳ですが…(リアルタイムで見通した身としてはあれもひとつの正解と思ってます)

そしてエヴァといえばヒロイン(笑)

シンジ君の性質に同調するかのように綾波レイ

そして彼の内向的性質を補完するかのように活発な少女アスカも配置されていく

個人的には自己補完の意味では綾波よりはアスカ、真季波が好みなのですが、ね

このアニメの詳細については語り尽くされないほど語られていると思うのですが答えそのものは各自に自己回帰するものだと思うし解釈に正解はないと思う


しかし、ガイナックスのアニメってその都度、時代に即したというか期待に応えるかのようなヴィジョン、ヒロイン像をポンと視聴者に送り出してくる

何かグループ全体が集合的意識みたいなものにでも繋がっているのでしょうか(笑)

何だか個人的にはとてもそそる話でありました

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