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慈恩の日々

※ようこそ。まずは日記一覧のおしながきを御覧ください。

光の剣(詩)

2011-12-21 21:00:10 | 




光の剣を投げすて

それは世界に突きささり

大地をつきぬけ

そして悪夢は覚めた

ゆきすぎた想いたち

かがり火の 妖精たちに よろしくを



朝日みちたりて おはようと こどもたち

このすべてが いつかは目覚める

古い衣服を脱ぎ捨てるように

それはもう卒業したのだから



おはなしのつづきを聞かせてと こどもたち

それは君が大きくなれば人々に

あのなつかしさとともに わかちあえるだろうから

いまは 大地に おやすみを


さあ ここにいるのです 皆と

見えているものだけがすべてではないと

見えているものだけがすべてではないと

教えてくれたのは いつも あなた



その手に携えた 幾百憶の 有人種の 想いの光柱

見えているものだけがすべてではないと

見えているものだけがすべてではないと



光の世界からあなたは旅だち

やがて悪夢から人々を目覚めさせ

そして 真実だけが残るであろう



あなたは 昔語りの一人になるだろう



我が友よ

「チャンドギャ・ウパニシャッド」

2011-12-15 21:11:39 | 
「チャンドギャ・ウパニシャッド/ヒンズー教聖典」

「不滅の要塞都市 私たちの肉体の中に

蓮の花があり

この蓮の花の中に 小さな宇宙がある

そこには 何が あるのだろう

私の知りたいと欲する何が」



すると あなたは 答えるだろう



「外なる宇宙と同じほどの広大無辺な

あなたのハートの内なる小さな宇宙

そこには 天と地があり

火と空気 太陽と月があり

稲妻と星座があり

地においてあなたに属するものすべてがあり

あなたに属さないものすべてがある

これらのすべてが

あなたのハートの小さな宇宙に集まっている──




旅立詩

2011-12-08 00:33:09 | 
繰り返される旋律が

ただひとつの旋律が

あの場所よりうまれ

それが拡がり繁栄し

それはただひとつの

宇宙と星と藜明とが

結び付き只中に住む

それがわれわれ人間

祖は何処から来た?

何処からでもなく…

何時から知れず私は

私は居た──否──

私は在り──そして

在る者──光を灯し

放射しつづけるもの

人は篝火だとしても

その活動は小波でも

そう…揺り動かされ

命は呼ばれ惹かれる

受肉の洗礼を受けし

幼子は思い出す──

母と子の関係の中に

星と星との満ち引き

そして引力と軌道が

周回し満たされた時

子は旅立ち宇宙へと

還るのだろうか──

ただひとつの【詩】

2011-12-06 00:11:22 | 
──

そして 彼は帰路につく すると ふと思う──

またこの時間が訪れた──

何度出あったのだろう──

この瞬間に それは革命

それは時の女神と呼ばれ

閃光のように雷鳴として

ふりそそぐ 気付いていた──

この認識も浸透し還元される

まだ見ぬ誰かがこれを感じている

光の側面も──

闇の側面も──

ただ──ひとつとして

光の側面も──

闇の側面も──

どれもが貴方であり

わたしでもある──

誕生詩

2011-12-04 00:00:34 | 
地平線と彼方から浮き上がる

記憶と色の返還──

忘れられた天使達



だが彼らはまだ生まれぬ

彼女らはいまだ生まれぬ

失われた記憶を抱いてその偉大さは

やがて母の胎内に宿り眠りへと

その抱かれしメモリアは──

見──聞き──何かを──

そして──笑った──

産まれて──叶う──

その瞳にはあの記憶の片鱗が

柔らかな羽毛を映して そして

記憶と共に笑った──

やがて幼子は大地にと立ち旅立つだろう

古来幻視の詩人たちの唄いし記憶

彼らは知っていた このことを

意識的にせよ無意識にせよそれは語り駆ける

言葉は人よりも速く大気を駿馬となり大地を廻る

その自由を思い出す日まで



「愛はこの世でとても必要とされている。この惑星上の人間たちはあらゆる物質的成功を収めたが、毎日愛を求めて泣き叫び、死ぬことすらある。愛することさえできれば、どれだけ早く私たちの問題は消えてなくなるだろう」アラン・コーエン