『バットマン・フォーエヴァー』
"Batman Forever"
監督：ジョエル・シュマッカー
脚本：アキヴァ・ゴールズマン、リー・バチェラー、ジャネット・スコット・バチェラー
1995年・米
ティム・バートン監督による前2作を引き継ぎ、ジョエル・シュマッカーが1995年にメガホンをとった。
バットマン役は、前２作で演じたマイケル・キートンが降りて、アイスマンこと、ヴァル・キルマー。
個人的には、ゴールデン・ラズベリー賞で堂々9部門ノミネートの次作『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』よりも、実はこっちのほうがひどいと思うんだ。
本作こそ、バットマン映画界のキング・オブ・ドイヒーであると言いたい。
怪人トゥー・フェイスに名優トミー・リー・ジョーンズを起用した訳だが・・・
これは、いろんな意味で悪夢と言える。
たまに道頓堀にいますよ、こういうオッサン。
タイガースファンのね。
トミー・リーが『逃亡者』ではどれほどよい演技を見せたか・・・って、そりゃまあ映画の種類が違うけどね。
リドラーことジム・キャリーは一体なんの為に登場したのか。
登場した理由を20,000文字以内で述べなさい。
しかし、どういう訳だろう。
トゥーフェイス率いるギャング団が慈善サーカス会場を襲撃し、この撃退を試みたサーカス団員が命を落とすシーン。
このシーンだけは際立って美しい。
本作を観ることで、こちらは人生のうち2時間という貴重な時間をどぶに投げ捨てるわけだが、その過程で、刹那、このシーンにはハッと息を呑まされる。
犠牲となった親兄弟を、肩で息をしながら見下ろすロビン（クリス・オドネル）。
ここで、ロビンは大げさに泣き崩れたりしないし、感動的に遺体を抱き上げたりしない。
このパーフェクトな演出の妙が、練りに練られたものなのか、それとも単にワーナーブラザーズからメインストリーム映画への路線変更の指示が出ていた為に、粘っこいシーンが総カットされただけなのか・・・、
お釈迦様でも分からないのだった。
ボクたんもう分かんない、むにゃむにゃ。
＜トーキン・アバウト・コウモリ男！＞
・『バットマン』"Batman"(1989)
ティムバートン1作目。
バットマンはマイケル・キートン。
ヴィラン（怪人）はジョーカー（ジャック・ニコルソン）。
・『バットマン リターンズ』"Batman Returns"(1992)
ティム・バートン2作目。
バットマンはマイケル・キートン。
ヴィランはペンギン（ダニー・デヴィート）とキャットウーマン（ミシェル・ファイファー）。
・『バットマン フォーエヴァー』"Batman Forever"(1995)
ジョエル・シュマッカー1作目。
バットマンはヴァル・キルマー。
ヴィランはトゥー・フェイス（トミー・リー・ジョーンズ）とリドラー（ジム・キャリー）。
・『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』"Batman & Robin"(1997)
ジョエル・シュマッカー2作目。
バットマンはジョージ・クルーニー。
ヴィランはMr．フリーズ（アーノルド・シュワルツェネッガー）とポイズン・アイビー（ユマ・サーマン）。
・『バットマン ビギンズ』"Batman Begins"(2005)
クリストファー・ノーラン1作目。
バットマンはクリスチャン・ベール。
ヴィランはラーズ・アール・グール（リーアム・ニーソン）とスケアクロウ（キリアン・マーフィ）。
・『ダークナイト』"The Dark Knight"(2008)
クリストファー・ノーラン2作目。
バットマンはクリスチャン・ベール。
ヴィランはジョーカー（ヒース・レジャー）とトゥー・フェイス（アーロン・エッカート）。
・『ダークナイト ライジング』"The Dark Knight Rises"(2012)
クリストファー・ノーラン3作目。
バットマンはクリスチャン・ベール。
今度こそ、俺おしっこチビるかも新米（しんまい）。
・『バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）』"Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)"（2014）
ある意味、続編でしょ（笑）
アレハンドロ・ゴンサロ・イニャリトゥ１作目。
バードマンはマイケル・キートン。
ヴィランは過去の名声。
＜Amazon＞
 |
バットマン フォーエヴァー [Blu-ray] |
| ヴァル・キルマー,トミー・リー・ジョーンズ,ジム・キャリー,クリス・オドネル | |
| ワーナー・ホーム・ビデオ |
トータル
