『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

80萬アクセス記念 『2014年のジェラードとリバプールを巡る考察、またはスアレスが噛み付く本当の理由』

2014-10-08 | プロフィール


イングランド・プレミアリーグ、2013-14シーズン。

それはリバプールFCが優勝を遂げるべきシーズンであった。

トロフィーを掲げるべきは、他の誰でも無い。


キャプテン・ジェラード、

その人でなければならなかった。


++++


ラファエル・ベニテス在任(2004-10年)末期から、リバプールのチーム状態は目に見えて悪化し始めていた。


名手シャビ・アロンソの放出など、クラブ運営上のいくつかの失敗にその原因を求めることはできよう。

しかし、2004-05年シーズンにはビッグイヤーを掲げたあのリバプールが、わずか数年でここまでチーム状態を悪化させたコトに、我々は驚かざるを得なかった。


チームはロイ・ホジソン(現・イングランド代表監督)、


ケニー・ダルグリッシュ(リバプールのカリスマ。これは巨人が王や長嶋を監督にしたようなもの)と、

大物を次々に監督に据えるが、事態は好転せず。


2012年6月、ついに若干39歳(当時)の青年監督にその命運を託すことになる。

スウォンジー・シティでクラブ初の・・・、と言うかウェールズのチーム初(!)のプレミア・リーグ昇格を果たし、且つ、翌・昇格初年度を11位でフィニッシュさせたコーチ、ブレンダン・ロジャーズだ。


ロジャーズ就任2季目となった、昨シーズン(2013-14)。

我々は久々に、好調なリバプールを目にしていた。

その期待感は、クリスマス後の折り返し時点(プレミアリーグにはウィンターブレイクが無い)で、

当ブログが年間一人しか選ばない(当たり前か・・・)2013年の『コーチ・オブ・ザ・イヤー』に、ロジャーズ監督を選出したほどだった。


「もしかして。もしもしかして・・・。

いっちゃうんじゃねーか、リバプール?」

シーズン後半、チームが11連勝して首位に立つと、チーム関係者のみならず、サポーターもみんなドキがムネムネし始めていた。



迎えた第36節(4月27日)。

シーズン残り3試合のこの段階でリバプールは首位に立ち、アンフィールドに2位チェルシーを迎える天王山。

チェルシーは2位ながら自力優勝の可能性がなく、CLを優先してかメンバーも落としてきていた。

対するリバプールは引き分けでも良い状況。


・・・しかし。

嗚呼、しかし。

前半アディショナル・タイム。

ハーフウェイラインでのパス回し、なんつーことは無いサコーからの横パスを・・・


ジェラードによる、キャプテン・ジェラードその人による、

考えられないトラップミス & 追いすがろうとしてズッコケ & ボールロスト & そのまま失点。

これらの出来事が、全てわずか5秒間の間に起こった。


この一瞬だけを切り取って言えば、

ジェラードは草サッカーのオジサンたちよりも酷いプレーを見せた。


ジェラードはその後しばくらく呆然としている。

自らの両手から滑り落ちていったものの大きさを、測りかねていたのかもしれない。

勿論、その代償は大きかった。

この敗戦をきっかけに、掴みかけていた24年振りのシーズン優勝を、マンチェスターCにかっさらわれたのだから。


スティーブン・ジェラードは俺の中で最も好きなミッドフィルダーという訳ではない。

そうだね、俺が好きなのは、もうちょっと線が細くて・・・、ショートパス精度がもっと高くて、そんでジェラードみたいな「えげつないキャノン砲」(ミドルシュート)は持ってない選手(笑)


でも、昨季はリバプールに優勝して欲しかった。

34歳、キャリアの晩年に、初のリーグ優勝の美酒に酔うジェラードが見たかったのだ。


++++

残念だけど。

今シーズン以降、ロジャーズ監督をもってしてもリバプールの優勝は無いだろう。


マンCの驚異の選手層、

相変わらず就任後数年はビシッとチームを締めるモウリーニョ・チェルシー、

そろそろ来そうなアーセナル(来たら嬉しい)。


力を増していくライバルたちを横目に、リバプールは今夏、チーム最大の得点源であるルイス・スアレスをバルセロナに奪われている。

後釜がバロテッリじゃ無理。

得点量産型のストライカーじゃないもんね。



サッカー界の森山未來こと、ルイス・スアレス。

今年のブラジルW杯で「噛み付きスアレス」の名をお茶の間にまで浸透させた。


1、アヤックス時代(2010年)

2、リバプール時代(2013年)

3、ウルグアイ代表(2014年)

ご存知のとおり、公式戦においてスアレスは3度、相手選手をガブリンチョしている。


イヴァノビッチ(チェルシー)のこの表情は、人間に噛まれるという事態の、比類のない恐怖を端的に表現している。

イヴァノビッチは188cm、86Kgの巨漢。

日本代表との試合では柿谷を完全に子ども扱いした、セルビアが誇る世界屈指のディフェンダーである。


誓って言うが、今後、現役引退までの間にイヴァノビッチがこんな表情を我々に見せることは二度と無いだろう。

勿論、バルセロナに移籍したスアレスが、CLでもう一度イヴァノビッチを噛もうとした場合は別だが。


3度も噛むと、スアレスも慣れたもの。

最近では試合中に相手選手を噛んでおきながら、

噛んだ己の「歯の痛さをアピールする」という高等技術も身につけた。 

まあ、確かにキエッリーニ(イタリア代表)の肩は硬そうだが・・・。

++++


このスアレスの噛み付き行為について、精神科医などが

「相手より優位な存在であることを誇示しようとする行為」

などと分析している。


この分析は間違っていると言わざるを得ない。

ブログを長くやっていると色んな履歴が残っているもので。

2010年、アヤックス時代のスアレスが対戦相手(PSVのオトマン・バッカル)に噛み付いた事件について、当時(4年前)の俺はこう記している。

「相手選手の肩が、ホルモンに見えたのであろう」と。

まあ、実際はホルモンじゃなくて肩ロースだったわけだが。

要注意である。



++ 終わりに ++

ぎゃははの歯。(最後の「は」が歯なのは、噛み付きスアレスにちなんでまーす)

いやー、本気で書いちゃったよ。

ホルモンのくだりが書きたかっただけなのに、本当、回りくどいね。

ここまで駄文だと、書いたほうも爽やかさ。


さて、次回100万アクセスになったら、記念に・・・

・ネットは辞める。ちゃんとした日記帳を買ってきて、毎日そこに日記を付ける(笑)

・ブログのかわりに活動の場を「マイスペース」に移す(爆)

・ブログのかわりに活動の場を「ゆびとま」に移す(爆爆)

・ブログは続けるが、もうちょっとマシな文章を書く。(ウンコの話とか)


・・・のいずれかを選んで実行に移したいと思います。


じゃあね。

パクッ(噛み付いた音)!



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