右手がほぼ通常通り動かせるようになりました。
手首を反る 腕立て伏せはまだできませんが、もともとしないので問題ありません。
利き手が動かせない状態から動かせるようになるまでに、
身をもって体のおもしろさを知りました。
その一。
体は利き手と機能的に動き合うこと。
それは、左手一つの洗顔で右頬を洗うことに苦労していたとき、
「これが逆(右手で左頬)だったら同じかな」と疑問になり動作だけやってみました。
すると、なんと頭が自然と傾き、右手は頬が下にくるのを待っていました。
あれ?右手も頭も私の体よね? 賢し。
左手で洗顔するときは、顔面を下に向けたまま水を頬まで運ぶ
というぶさいくなことをしていたのです。
右手と左手 形は同じですが、経験値が違うので、
日常の動きひとつひとつが「あれ?」「えっと」と覚束ないのでした。
私の脳みそは利き手専用に仕上がっておりました。
その二。
薬指と小指が案外はたらいていたこと。
右手指が動かせるようになり、薬指・小指は力が入ると痛いけど、
他3本が動けば困らないぜ、と通常の使い方を始めたときです。
ブラのホックがとめられない。
蛇口をひねれない。
手提げ袋が持てない。
力を直接入れているのは中指・人差し指・親指なのに、
薬指と小指が痛みで存在を主張してきます。
それならば3本指だけで、とやってみてもうまくいきません。
安定した動きができるのは、陰で支えている力があるからなのでした。
その3。
傷の回復がおもしろい。
その4。
術前までの手のしびれが出なくなりました。
そもそも、しびれを取り除くための手術だったので、ごく自然なことなのです。
とはいえ、しびれを感じなくなるまで何週間から何ヵ月かは
かかることもあるときいていたので、変化を実感したのが早く安心しました。
医療の技術に感謝しています。
その5。
こうして、体のどこかが痛みを感じたり、動かせなかったりすると、
不自由で困り、気持ちが弱ります。
反面、痛みや不自由さでその部分があることを実感して、
実験・観察できておもしろくもあります。
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