Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

バロスvsカバジェロ(2011年7月2日アルゼンチン・メンドサ)

2011年07月05日 | フェザー級
△バロス 113-113 カバジェロ△

1R カバジェロ10:8(バロス8:10カバジェロ)
2R カバジェロ10:9(バロス17:20カバジェロ)  
3R バロス10:9(バロス27:29カバジェロ)
4R バロス10:9(バロス37:38カバジェロ)
  
5R バロス10:9(バロス47:47カバジェロ)  
6R カバジェロ10:9(バロス56:57カバジェロ)   
7R バロス10:9(バロス66:66カバジェロ)  
8R バロス10:9(バロス76:75カバジェロ)

9R カバジェロ10:8(バロス84:85カバジェロ)  
10R カバジェロ10:9(バロス93:95カバジェロ)
11R バロス10:9(バロス103:104カバジェロ)
12R バロス10:9(バロス113:113カバジェロ)   

<Official>
◎バロス SD カバジェロX 

セサール・ラモス(プエルトリコ)115-111 カバジェロ
セルヒオ・カイーズ(カリフォルニア)114-112 バロス
デニー・ネルソン(ミネソタ)116-111 バロス


アルゼンチンTVスコア
○カバジェロ 115-112 バロス×

1R カバジェロ10:8(バロス8:10カバジェロ)
2R カバジェロ10:9(バロス17:20カバジェロ)  
3R バロス10:9(バロス27:29カバジェロ)
4R バロス10:9(バロス37:38カバジェロ)
  
5R バロス10:9(バロス47:47カバジェロ)  
6R カバジェロ10:9(バロス56:57カバジェロ)   
7R カバジェロ10:9(バロス65:67カバジェロ)  
8R バロス10:9(バロス75:76カバジェロ)

9R カバジェロ10:9(バロス84:86カバジェロ)  
10R カバジェロ10:9(バロス93:96カバジェロ)
11R カバジェロ10:9(バロス102:106カバジェロ)
12R バロス10:9(バロス112:115カバジェロ)


<memo>
1R 中盤ワンツーの右をアッパーで打ったカバがこのパンチで綺麗なダウンを奪う。ディレイドリアクション気味でダメージあったぽい王者だが徐々に回復。
2R 振り回しても長身のカバに届かない王者。ダブルジャブをボディや胸から上へ突き始める。ほぼ互角で迎えた終盤いきなりの右からパンチをまとめた挑戦者に。
3R よく頭を振り手を出す王者。カバも柔らかい上体の動きでそう当てさせないが、防戦に回る時間が長い。バロスに。
4R 序盤王者の前進を阻んでたジャブが減り、ガチャガチャした接近戦に。そこでもカバは戦えるのだが王者の左フックが目立つ。終盤これではじけるようにカバ倒れたがスリップ。

5R ペースを変えようとカバも前に出るのだがそれに体力負けしない王者。タイミングのいい左フックが冴え、右の相打ちでも打ち勝った。
6R 乱戦の中カバも左フックに活路を見出す。互角の打ち合いの中このパンチがこの回はよく当たってた印象。終盤王者が倒れたかにも見えたが今度もスリップ裁定。
7R 王者がうまく左に周って左フックを当てる。挑戦者は初回で味をしめたかアッパーをよく打つのだがそこを狙われる。左ボディもよかった王者に。
8R ともに強打を応酬しあうのだが、カバのパンチはオープン気味なのも多い。また打たれた際アゴが上がるのも見栄えが悪い。

9R 敵地での接戦にカバも気合を入れなおす。積極的に出て中盤、振り向きざまの右の相打ちでバロスをダウン。以後も力強いパンチでリード。
10R 勢いに乗るカバが強打で王者に迫る。前半は防戦に大わらわだったバロスも中盤以降は頑強な抵抗を見せ、決して一方的なペースにはさせない。
11R 離れるときは離れて、くっつくときはくっつく。この判断が的確な王者。激しい打ち合いだがその場で思いつきのパンチを放つカバより戦略面で上回ったと評価。
12R 前に出て右を当てた王者と下がりながらも左フックを返す挑戦者。ダブルジャブなんかもよよかったバロスに。


・まず4R。これは左フックを受けたカバジェロが倒れたもので明白に王者が奪ったダウンだとおもう。確かに足も滑ってたようだけど。
・6Rのスリップもパンチのダメージによってではではないが、そのインパクトで手をついたようにもとれる。人によってはダウンにされるかも。これはスリップだと思った。
・9Rのダウンも王者は不満げで確かにオープンの右で巻き込まれたようにも。しかしこれはダウンでよいだろう。
・4Rのをダウンととれば113-112で王者となる。カバジェロはWBAに提訴すると息巻いてる様だが、特に酷いホームタウンデシジョンではない。本人や陣営は勝ったと思って不思議ないが。
・バロスに116を与えたジャッジがいるけど、これはダウンを喫したR以外に王者が失ったRはないということになる。確かにそれは考えにくいし結果だけでなくこういった点も不満なんだろう。
・しかしカバジェロも3Rから8Rまでの戦い方には反省すべき点が多いにある。ここらへんは全て王者にいってても不思議は無いのだから。
・復活への強い意欲を感じさせた立ち上がりや、執念を見せた9R以降がよかっただけにこの中盤の失速が目立った。あるいはもうスタミナが上手く配分しないともたないのかも。
・本人的には大差と感じてたのかもしれんが最終回の戦い方も。ここは王者の闘志にポイントをとられた感じで、ラストを明白にとってればその抗議もかなり印象変わったとおもう。
・バロスも世界レベルでみれば限られた能力しかもってないということになるんだろうが、そのひたむきな姿勢には好感をもった。よく1Rのダウンから立ち直ったとおもう。
・カバジェロは勝てる試合を勝ち切れなかった印象。でも現状ではこれが精一杯だったようにもみえた。それだけに悔しいだろう。
アレクvsマティセは接戦ながら勝者は明白に見えた。今日の判定はそれに比べればいたって真っ当に思える。どちらにもいきうるが、やはり王者、地元とくればね。
・アルゼンチンTVの採点もよくわからん。9Rはダウンがあったんで10-8だろう。ナルバエスvsセダのときも思ったけどなんか自国選手に厳しくいっとけば通ぶれる、みたいな幼さも感じる。
・負けたら引退を公言してたカバジェロだがこれでは辞めるに辞めれまい。まだまだ世界レベルの選手であることは間違いない。再戦での返り咲きも充分可能だ。
・しかし連敗やその内容からして、1年前までのようにエリートレベルでのスターウォーズへ参加できる可能性はもはや消えうせたと思われる。

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