Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

バロスvsカバジェロ 第2戦(2011年10月14日アルゼンチン・ブエノスアイレス)

2011年10月17日 | フェザー級
○カバジェロ 116-111 バロス×

1R カバジェロ10:9(バロス9:10カバジェロ)
2R カバジェロ10:9(バロス18:20カバジェロ)  
3R バロス10:9(バロス28:29カバジェロ)
4R バロス10:9(バロス38:38カバジェロ)
  
5R カバジェロ10:9(バロス47:48カバジェロ)  
6R カバジェロ10:9(バロス56:58カバジェロ)   
7R カバジェロ10:9(バロス65:68カバジェロ)  
8R バロス10:9(バロス75:77カバジェロ)

9R カバジェロ10:9(バロス84:87カバジェロ)  
10R カバジェロ10:9(バロス93:97カバジェロ)
11R カバジェロ10:8(バロス101:107カバジェロ)
12R バロス10:9(バロス111:116カバジェロ)   


<Official>
◎カバジェロ UD バロスX 

アルフレド・ポランコ(メキシコ)118-111
スタンレー・クリストドール(南アフリカ)117-111
トム・ミラー(オハイオ)116-112 


アルゼンチンTVスコア
○カバジェロ 117-111 バロス×

1R 10:10(バロス10:10カバジェロ)
2R カバジェロ10:9(バロス19:20カバジェロ)  
3R カバジェロ10:9(バロス28:30カバジェロ)
4R カバジェロ10:9(バロス37:40カバジェロ)
  
5R カバジェロ10:8(バロス45:50カバジェロ)  
6R バロス10:9(バロス55:59カバジェロ)   
7R カバジェロ10:9(バロス64:69カバジェロ)  
8R 10:10(バロス74:79カバジェロ)

9R バロス10:9(バロス84:88カバジェロ)  
10R カバジェロ10:9(バロス93:98カバジェロ)
11R カバジェロ10:8(バロス101:108カバジェロ)
12R バロス10:9(バロス111:117カバジェロ)


<memo>
1R カバがジリジリ出て、バロスは下がりながら機を見て入る。ほぼ互角も長い右リードを何度か入れたカバジェロに。
2R 今日のカバはしっかり右ガードを上げバロスの左フックに備える。後半攻勢に転じラスト30右を入れて王者を慌てさせたカバに。
3R 劣勢のバロスが右からの左などで攻勢をとる。なかなか届かないとみるやボディへも。カバも応戦してるがわずかに王者の手数が上か。
4R ボディへのジャブから攻撃のリズムを掴んだ王者が手数で攻め、カバが長い右を打ち込み反撃。どちらにもいきうるがここも王者に。

5R 減りつつあったジャブをまた多用しだすカバ。2分過ぎワンツーでグラつかす。20秒ほどロープに詰められた王者だが終盤には反撃も。
6R 今日のカバは右がキレてて、王者も不用意には入れない。ともに効果的なヒットは少なかったがペース掌握とみてカバジェロ。
7R ムチのような左右でカバが攻める。バロスも懸命に凌いで反撃を試みるがいいポジションが取れずなかなかクリーンヒットは奪えない。
8R この回は緒戦のようにバロスの距離での打ち合いに付き合う時間が長かったようにおもう。被弾もあったがよく攻めてた王者に。

9R バロスに疲れが目立つ。攻めても続かずそのままホールドで時間を稼いでるように見える。カバのジャブ、アッパーに。
10R カバが余裕かスイッチも見せる。近距離での打ち合いも長かった分バロスのショートも当たったが、その合間のカバのアッパーが強烈。
11R 30秒強いワンツーでカバ大チャンスもマウスピース落とした王者はタイムに救われる。再開後さらに攻められたがまた同様に落としまたもタイム。
12R バロスが意地を見せる。カバの余裕もあったろうが左を振るって懸命に追いポイントは奪ったとみる。がときすでに遅し。


・オフィシャルは意外に開いてた気もしたが、微妙なのをカバジェロにふればありうる点差か。
・バロスよりに見たら、というかそのスタイルを最大限評価すれば1Rや6Rもふれるし、地の利もあり、もっと競った採点になるかと思った。
・2Rにはカバジェロの右クロスでバロスがキャンパスにタッチしたようにも見えた。
・しかし3Rのカバジェロのスリップもジャブが当たってたようにも見えた。そこは相殺でまあいい。
・しかし11Rのマウスピースでのタイムはない。レフリーもルールに従ったわけだろうが・・・あれがありならみんなやるだろう。
・ピンチ時にマウスピースがない状態でどの程度やらせるかは、つまるところレフリーの裁量なんだろうけど何か明確な基準がないと可哀想でもある。
・今日のカバジェロは、勝ったからそう見えた面もあろうが、緒戦に比べより準備し、バロスをリスペクトし、より集中して戦ってたようにかんじた。
・前回悩まされたバロスの左フックへのケアもずっと忘れなかった。開始すぐや終了間際に不用意にもらうこともほぼなかったし足も最後まで良く動いてた。
・中だるみもそうなかったし下半身も安定してたように見えた。その分右がしっかり打ててた。前回の無念を晴らそうという気合が見えた。土俵際だし。
・逆に王者バロスには上積みが感じられなかった。前回と同じ様にやればどうにかなる、というくらいの意識だったのでは。
・ここらへんは再戦の経緯からしても無理ないようにもおもう。前回も競った試合ではあったが、直接再戦をオーダーされるような判定ではなかったかと。
・これで記録上星を分けた格好。カバジェロにはもうバロスへの興味はないだろう。でも今のカバジェロにとってバロスみたいなスタイルはかなり嫌そう。
・衰えたとはいえジョンの足や技術はまだまだ高いところにある。サムライファイターたちが日本によぶなら今のカバジェロの方がチャンスあるとおもう。
・今日みたいなデキのいいカバジェロが出てくる確率は1/3くらいだろう。技術とタフネスがあれば手数と闘志で判定勝ち狙えそう。
・自ら危険度低下を証明してしまった形になったバロス二連戦。図らずもそのおかげでガンボアやファンマとの試合は近づいたのかもしれない。

バロスvsカバジェロ 第1戦(2011年7月2日アルゼンチン・メンドサ)

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