見出し画像

ベンチャーズバンド"THE COOL BEATS"のエレキ人生!

Mosrite Pearl White '64 (改訂版)

 お宝紹介  コーナーで紹介済みですが、記事「Mosrite Pearl White '64」に手を加えましたので、再掲載します。他人から見ればどちらでも良いことにこだわり、思い入れが強過ぎてくどくなっていますが、どうかそれを了解の上でご覧下さい。

🌟加山さんに贈られたMosrite PW '64/#0682🌟
ベンチャーズ・バンドを始めた頃(1995年頃)、ノーキーさんが使ったものと全く同じ削りのモズが欲しくて、必死に探しました。

この頃のモズは全体の形は同じでも、角(つの)やサイドなどの削り加工を細かく見ると、一本一本違っています。職人さんのクセが出ているようです。ノーキーさんが使用したギターは角の削りに特徴がありました(写真1の黄色丸部)。角の山の部分が丸くなだらかに処理されているのです。これと同じものが欲しくて探しました。ノーキーフリークの中には同じ思いを持った人も多いのでは!

’65年型のビンテージ・モズをあちこち見て回りましたが、似たものが見つかりません。もう、このギターはベンチャーズ用に特別に造られたもので、一般販売されたギターとは違うんだと諦めました。

【写真1】'65年夏の日本公演でノーキーさんが使用したモズライトPW(映画「ザ・ベンチャーズ'66〜愛すべき音の侵略者達〜」から)。あちこち探しても同じ格好の物が見つかりません。これはベンチャーズ用の特別製と諦めました。

【写真2】日本公演後にベンチャーズから加山さんに贈られたモズライトPW'64(「エレキ・ギター・ブック3」シンコーミュージック、1999年から)。私がPWを購入した翌年に、加山さんのシリアルナンバー#682('64年型)が判明します。


🌟Mosrite Pearl White '64/#0745🌟
1998年、新大久保にあるビンテージ・ショップ「Hyper Guitars」からPWが2本入荷したとの連絡が入りました。またダメだろうと半分諦めの気持ちでお店へ。

現物を見て体が震えました!な・な・なんと探していたそのギターではありませんか!ノーキーさんが弾いていたのとほとんど同じ造りのギターです。ついに巡り会えました。シリアル・ナンバーも加山さんと63番違いの#0745(購入当時は加山さんのモズの詳細はまだ不明)、角の処理やボディーの削りなどもそっくり。同じ職人さんが手がけたものと思われます。ホワイト・ロゴを纏って現れましたが、一目で分かりました。

'65年型と思い込み捜しましたが'64年型だったのです。見つからないはずです。この機を逃したら二度と手に入らないと思い、何本かギターを売ってお金を工面しました。



【写真3】ヘッドにはホワイト・ロゴが付いていましたが、一目であのギターだと判りました。ノーキー・マニアはノーキーさんが弾いたPWの細かい特徴までチェックしていますので、私のこだわりも理解して頂けるはず。'65年の来日公演で使用したので '65年型のギターと思い込んだのが失敗!'64年型には目が向かなかった。

【写真4】下の画像は私のモズPWです。チェック・ポイントは角(つの)の削りでした。モズライトは一本一本、角の処理が違います。また、ノーキーさんのギターの角の処理には特徴がありました。それと同じかどうかが一つの判定基準。上の画像と同じ"角"だと確信した時は本当に体が震えました。みなさん同じですよね!?(えっ、どっちでもいいって?)

【写真5】正面画像の比較です。角(つの)の削りだけでなく、'65年型に比べボディーの厚みもあり、木をたくさん使っている感じ。ズッシリと重量もあります。ナットは半円塔型、ブリッジの昇降ネジも長いタイプが付いています。購入時はポールピースの小さい'63年型のPUが付いていました。画像(右)ではまだ'63年型が付いています。ヘッドの形も'65年型と違い、'63年型に近い。


【写真6】角の太くボテッとした感じといい、双子ですね。ボディー裏にはネックを止めているネジの頭を隠すための化粧板がついてます。化粧板は ’64年型の特徴で、'65年型と違うところです。

【写真7】黒ロゴが現れるのはSNが800番台当たりからで、それ以前のギターには白ロゴしか見ません。ナチュラル・ヘッドにも白ロゴが付いています。つまり最初は白ロゴしか無かった。と言うことは、加山さんのギターも最初は白ロゴだったのでは?と言う疑問が残ります。事実、ベンチャーズがアメリカのTV番組で白ロゴのPWを弾いている古い映像も残っています。ナチュラル・ヘッドに白では目立たないというので、ベンチャーズのギターはできたての黒ロゴに付け替えられたのだと思います。


【写真8】加山さんのビブラ・ユニットはリイシュー(再生産品)用の新しいものに付け替えられています。ピックガードの鼈甲柄も加山さんのモズと同じです。ちなみに私はピックアップを'63年型からオールドの'64年型に載せ替えています。なぜか分かりますね、マニアは!


 それでは  最後に大きな画像でもう一度ご覧下さい。ヘッドのロゴさえ黒ければ、ドンズバ「オール・アバウト・ザ・ベンチャーズ」です。でも、私は白ロゴもおしゃれで好きです。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

くまくま
早速ありがとうございます!
アドバイス頂き光栄です。
モズライトはLes Paulやストラトの様に、あまり市場に出回っていないイメージでして…ついつい焦ってしまいます(^_^*)
お話ししたい事が山ほどですが、このスペースでは限界がありますのでお会いした時に是非続きを…。
宜しくお願い致します。
ノーキー金子
いつでもどうぞ!
モズライト大好きですか!良いですね〜。知ってることはお教えしますよ。いつでもどうぞ。ただひとつだけ、ギターやアンプをお買いになる前に、早めにご相談ください。買ってからではダメですよ。欲しい気持ちはわかりますが「なんでこれ買ったの?!」って事、よくありますから。
くまくま(マッシーちゃん同級生です)
金子様。
いつも応援させて頂いております。
Mosrite Pearl White '64 とても素敵ですね!
私もMosriteに魅了され、Pearl White '64モデル白ロゴ仕様(黒雲製ですが…)が入手出来そうです。
ギター歴はそこそこなのですが、Mosriteに関しましてはほぼ無知識で勉強中で御座います。
近々に練習にお邪魔致しますので、色々お教え頂きたく存じます。
どうぞ宜しくお願い致します。
ノーキー金子
真空管ラヂオ
気がつきましたか、写るように置きました。2台とも調整済みでAMをしっかりと受信しますよ。向かって右側のラジオは、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のたばこ屋の窓口に置いてあるラジオと同機種ですよ。
ハイボール星
金子さま、パールモズ!素晴らしいですね!
ください!なんちって(^^;;
それより背後の真空管ラジオが気になります
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ギター関係」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事