この歳 になった今でも、熱く思い出される夢が二つあります。欲しくてほしくて寝ても覚めても空を見上げては見た夢。小学校高学年から高校生の頃のものです。もちろん、歳によって夢の中身は違います。思いの熱さで順位をつければ、次の通り。
①モズライトギター（中学校〜高校の頃）
②トミーガン（小学校〜中学校の頃）
この二つに対する思いは、今も心に焼きついています。
今回は二番目のトミーガンの紹介です。
トミーガンとは第２次世界大戦中にアメリカ軍が使用した短機関銃のこと。この機関銃に恋い焦がれることになった理由は、当時のTV番組「コンバット」（写真１）。覚えのある方も多いでしょう。主役のサンダース軍曹が持っていたあの機関銃。軍曹よりトミーガンを観ていたと言って良いでしょう。毎週、TVの前でトミーガンを撃つシーンをひたすら待ったものです。
【写真１】トミーガンを抱えるサンダース軍曹。本物の銃に空砲を入れて撃つので迫力満点、一気に心を奪われました。番組は1962年〜67年（私が小４〜中２）まで放送されました。
その当時はモデルガンブームで、金属製の発火式の銃が売られていました。トミーガンも販売されてましたが、とてもとても小中学生が手を出せるような金額では。
あれから30数年後、S・スピルバーグ監督の戦争映画「プライベート・ライアン（1998年）」を観ました。主演のトム・ハンクスが、よりによってあのトミーガンを持って現れたではありませんか。心の奥底で眠っていた熱いマグマが揺り動かされるのを感じました。
【写真２】映画「プライベート・ライアン」。憧れのトミーガン様だ！この出会い以来、大昔の夢が心の中でくすぶることに。今なら買える･･･（悪魔のささやき）。
🌟Cybergun / WE-Tech社製
Thompson Submachine Gun M1A1🌟
とは言っても、今さら買う気はありません。ネット記事やTouTube動画を見て楽しむ程度。トミーガンは、正式には "Thompson Submachine Gun M1A1" と言います。
ところが最近、マニアックに企画された今回の製品を見つけ心が大揺れ。悪魔のささやきに耐えきれずショップを覗いたところ、どこも売り切れ状態。こうなるともっと欲しくなるのが心情！とうとう予約を入れてしまいました。半年以上待たされやっと届きました。写真３をご覧下さい、憧れのトミーガンです。今はやってしまったという後悔の念よりも、50年数年越しに手に入れた満足感の方が大きい！絵に描いたような「後の後悔先に立たず」パターンです。
【写真３】Cybergun / WE-Tech社製 Thompson Submachine Gun M1A1。ガス・ブローバック方式で本物と同じ動作をしながらBB弾を連射できます。１発１発の反動も再現されており購入の決め手に。グリップや肩当てストック、ハンドガードはRA-TECH社製の木製部品に交換。銃身もRA-TECH社製のスティール部品に、こうなったら行くとこまで行け！です。
【写真４】本体は金属製、上の丸いノブを後ろにガツンと引くと、撃鉄を起こした状態になります。木製のグリップに交換すると雰囲気がグッと締まりますね。
【写真５】肩当てストックも木製に交換。オリジナルでは木部はすべて木目調の樹脂製です。中が空洞で重量感もありません。持った感じも全然違います。
【写真６】向かって左が連射と単射の切替ノブ、右側は安全装置です。
【写真７】当時は一生かかっても買えるものではないと諦めました。モズライトギター＆トミーガンそれにフェンダーのアンプまで、こうやって揃えてみると何とも嬉しくなります。フーッとため息が･･･夢がすべて叶うなんて思ってもいませんでした。
ま ったく懲りないジジイです、人生も終わりに近いというのに。孫はモズライトもトミーガンも知らないし、欲しがるとは全く思えません。
