The Clinic Style

女性が健康でいるために・・
婦人科女医からのアドバイスです

桜の季節がやってきます

2008年03月24日 | 健康

 やっと暖かくなってきましたね。桜の季節がまたやってきます。花見が待ち遠しいですが、この桜の木も実は生薬の1つなんですよ

 「十味敗毒湯」という薬方があります。これは中国明の時代の医学書「万病回春」に書かれている「荊防敗毒散」という処方を日本の華岡青洲がアレンジした処方で、この中に桜皮、つまり桜の木の皮が生薬として使われているんですよ。

 桜皮はフラボノイドなどを含み、成分であるブロチンには鎮咳作用があり咳止めとして使われてきました。また昔から解毒作用があるとされています。

 「十味敗毒湯」は皮膚の化膿性疾患や湿疹、蕁麻疹といったものに対する治療薬として現在も使われています。薬の名前がストレートで効果がわかりやすいですよね。昔の人々が病気を治すために、様々な植物の生薬としての効果を試してきた4千年の歴史が、現在の漢方治療の礎になっているんですね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。