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チェンマイ発信・飲んべえ親父のチェンマイ子育て物語

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タイ在留邦人事情 絶えぬ「困窮邦人」

2015年08月24日 | タイのニュース

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タイ在留邦人事情 絶えぬ「困窮邦人」

年間1700万人以上*1の日本人が海外旅行に出る昨今、日本人が巻き込まれる事件、災害、犯罪が絶えず世界で発生している。

 中でも在タイ日本国大使館の邦人援護件数は世界トップで2013年には1216件に達した。在チェンマイ日本国総領事館も「援護件数の多い在外公館」として同年19位に挙げられており、221件の邦人援護を行っている*2。事件、災害、犯罪のほかにも、日本人は海外でさまざまな問題を抱え込む。一例が「困窮」だ。件数としては多くないものの、決して絶えることはない。在タイ日本国大使館関係者(以下、大使館関係者)からの情報提供を交え、「困窮邦人」の問題を探ってみる。
* 1 平成25年(2013年)=1747万人 出典:法務省入国管理局「日本人出国者数」
* 2 出典:総務省統計局「2013年(平成25年)海外邦人援護統計」

困窮邦人が圧倒的に多いアジア地域

 在外公館が援護した困窮邦人は2013年、全世界で383件(前年395件)に達し、うちアジアが254件(同253件)と大多数を占める*。アジアは距離的に日本から気軽に渡航できる地域であり、気候的にも過ごしやすい国が多い。中でもタイは日本人に人気の国。住みやすく、ついのんびりとくつろいでしまう。

 「アジアで困窮」と聞くと、バックパッカーの成れの果て、浮浪者同然、といった身なりを想像しがちだが、決して外見で見分けが付くわけではない。「資産を失った」「所持金を使い果たした」「アパート代を滞納して身動きが取れない」「病気で治療費を払えずにいる」など金銭的に窮地に陥った同胞であり、日本人としての差があるわけでもない。在外公館は相談を受け、事実関係を確認して困窮と判断すれば、国の責務として援護に乗り出す。
* 外務省海外安全ホームページ「2013 年(平成25 年)海外邦人援護統計」

定年後の海外生活で多発

 前述の「海外邦人援護統計」を見ると、性別・年齢別では、圧倒的に男性が多く、20―29歳、60―69歳に集中している。困窮に陥る理由は、「無計画な行動で所持金を使い果たす」ことが第一に挙げられるが、不慮の事故・病気による入院・通院で負債を抱え込む場合もあり、タイではひんぱんに見受けられるという。
 大使館関係者によると、タイではやはりシニアが困窮に陥る事例が多いようだ。タイはロングステイ先として日本人に人気の国。計画性を持って暮らすシニアも多いが、「この程度の退職金があれば十分」「(国民)年金で暮らせる」といって気軽に住み始めるシニアも少なくない。分母が小さく期待値だけ大きい計算だ。一般的なタイ人と同様の生活ならともかく、日本人としての住居と食事のレベルを維持していると、蓄えが底を付くのに時間はかからない。人生計画もやがて破綻というパターンだ。

蓄えが潤沢でもやがて困窮に

 ロングステイに十分な蓄えを用意しながらも、数年で使い果した事例もある。日本で誰もが知る建設会社を定年退職、潤沢な退職金を持参して毎月それなりの額の年金を受け取りながら、数年で困窮に陥ったシニアがいた。「このような人がどうして」と、相談を受けた大使館関係者も驚いたという。バンコクでかなり名の知れた飲食店を経営していながら、何かのタイミングで傾き始めて最後は閉店、オーナーが困窮に陥ったケースもある。
 横領事件を例えに出すのは不適切かも知れないが、長野県建設業厚生年金基金の一連の騒ぎは、相当な蓄えがあっても数年で使い果たしてしまった典型的なパターンだろう。マンションを買い、車を買い、女性に貢ぎ、カラオケ屋で豪遊した挙句、億という単位であったろう現金を3年ほどで使い果たし、金目のものは女性に持ち去られ、最後はバンコク郊外の安アパートで家賃を滞納、まさしく困窮邦人と化した。

周囲が心配して大使館に連絡

 「困窮の相談に訪れる人は得てして温和」と、大使館関係者は話す。フィリピン辺りでは、「金が無いから助けろ」といった口調で大使館に乗り込む輩がいるらしいが、タイはそのような横柄な日本人は見受けられないという。むしろ、困窮に陥っても自発的に相談できず、周囲のタイ人が見るに見かねて相談、というのが大方を占めるそうだ。

 連絡してくるのは、周囲の知人のときもあれば、ツーリストポリスのときもある。「病気も治らず、治療費もなくて、動きが取れない日本人患者がいる」と、病院から連絡があるときも。タイ人は優しい人が多く、その場で追い出すことはない。手に負えないからと連絡してきても、「もうしばらく面倒見るから」と言ってくれるという。困窮に陥る日本人は、タイの邦人人口に比例してバンコク首都圏や東部が多いが、 東北部も少なくない。遠ければその分だけタイ人による連絡が多くなる。

数カ月から数年かかる援護
 困窮邦人の援護は、「それじゃ、明日の飛行機で帰りなさい」で済むように思えるが、そんな簡単な問題ではないという。在外公館はまず、本人と会い、遠方なら電話でやり取りし、困窮に当たるか否かを確認する。国として動くのだから、真の困窮か否かの線引きは当然のことながら厳しくなる。

 困窮と判断すれば、それに至った経緯を聞き、資金的援助が可能な身内や知人が日本に存在するかを調べる。本当に天涯孤独であれば、タイでの負債処理のみならず、帰国後の生活が定着するまで見届けなければならない。援護にかかる時間は短くても数カ月、年単位といった長いものになる。本人もその間、困窮が続くわけだから相当な苦労だろう。

「法令遵守」「堅実な滞在」

 大使館関係者は、「その国の法令を遵守し、堅実な滞在を心がけてほしい」と話す。例えばタイでは、日本人はとかく法令を軽視して地元の人を見下しがち。そのような態度が自身のポジションを見失わせ、自覚のない生活に至っていずれ人生計画を破綻させる。

 シニアは健康に気を配るべきだ。海外傷害保険の加入は必須で、もちろんキャッシュレスが安心。最初の1年だけの加入では意味がなく、2年目以降の更新が大事だ。

 好き好んで困窮する者はいない。自身のみならず、周囲に心配な同胞がいるときは、注意深く見守りたい。支援に早過ぎることはない。
newsclip より記事抜粋





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今日はここまで・・・・・。

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