【このままでいいのか】~大麻 なぜ同じ陥穽に落ちるのか~
吸うだけで即、すべての人間が他人に常に迷惑をかけるわけではないということはない?
>>>YOMIURI ONLINE (読売新聞)より<<<
■たばこ感覚の高校生も
覚せい剤はこのところ安くなっており、極端な話、中高生でも買えるほどなのだという[8]。
1977年には1万円で0.03グラムだったのが、2002年には0.5グラム手に入るようになった。
さらに、値段以外にも、静脈注射が一般的で抵抗感が強かった覚せい剤だが、錠剤型や吸引型が知られるようになることで、ハードルが低くなってきた面もあるようだ。覚せい剤にして、こうである。
大麻の場合は、安直な感覚がさらに顕著に表れることになる。
大麻取締法では所持や譲渡、無許可栽培などは禁じられているが、吸引などで使用した場合の罰則がないことが、安易な使用につながっている面がある。
目を引くのは、高校生の使用例だ。埼玉県では高校生6人を含む少年少女9人が金庫破りなどを繰り返し、盗んだ現金など1260万円相当の大半を大麻の購入代に充てていた[9]。
「頭がぽーっとなるのが良かった」のだという。
財団法人日本青少年研究所が95年に行った日米中3国の高校生調査で、「健康にとても注意している」のは米国で4割以上、中国で2割だが、日本は1割だったという[10]。また日本の高校生の3割弱が、マリフアナの使用が「ストレス解消になる」と答えた(たばこについては4割強)。
そして「仲間意識の証明」になるという意識を、マリフアナ、たばこともに約2割が抱いている。
まさに“たばこ程度”の感覚なのだ。福井県の高校1年生を対象にした調査で、4割が「覚せい剤や大麻の入手が可能」と答えたと聞けば、驚くしかない[11]。
1割の生徒は「1回くらいなら使用してかまわない」と述べている。
■個人差が大きい精神依存
若者たちは書籍やネットを通じて、大麻吸引の効能を堂々と主張する声に、容易に接することができる。
たとえばこんな具合だ。
「感受性が豊かになる。心で音が感じられるようになる。食事がおいしくなる。ぐっすり眠れる。頭が良くなったような気がする。人に優しくしたくなる」。ほんの一部だ。そして「実際に存在しないものが見えたり聞こえたりする幻覚はない。依存症になる心配はなく、精神的依存性はカフェイン程度」とする。
もっとも、同じ書物にはデメリットも列記してある。
「大麻中心の価値観になってしまう。面倒なことはすぐ後回しにしてしまう。
物忘れがひどくなり、健忘症のようになる。
タールが喉や肺に負担をかける。
仕事をしなくなる。
家に引きこもりがちになる」──かなり率直な表明だと思われる。
これだと、もともと活動的な人でなければ、間違いなく社会的不適合に陥ってしまう症状ということになるだろう。
■1危険性の客観的認識を
マリフアナ合法化論も視野に入れつつ、包括的な情報をまとめる目的で編まれたという『大麻大百科』(大麻研究会編、2007年発行)にも、次のように大麻の害が明記されている。
「依存性がある。
紙巻きたばこの2倍以上のタールがある。
記憶力に障害を及ぼす危険性がある。
運動神経系に悪影響を及ぼす危険性がある。
自動車の運転は危険。
一部の者は危険なフラッシュバックに襲われる。
急性の大麻精神病という錯乱状態に陥ることがある。
大麻精神病は統合失調症と近似性を持つ。
すでに発症している精神疾患を悪化させる可能性がある」。
そして、間違いなく生命の存続にかかわることになる、覚せい剤などハードドラッグへの移行がありうる。
↓ ↓ ↓
http://www.yomiuri.co.jp/onkochi/on20081128_56.htm
吸うだけで即、すべての人間が他人に常に迷惑をかけるわけではないということはない?
>>>YOMIURI ONLINE (読売新聞)より<<<
■たばこ感覚の高校生も
覚せい剤はこのところ安くなっており、極端な話、中高生でも買えるほどなのだという[8]。
1977年には1万円で0.03グラムだったのが、2002年には0.5グラム手に入るようになった。
さらに、値段以外にも、静脈注射が一般的で抵抗感が強かった覚せい剤だが、錠剤型や吸引型が知られるようになることで、ハードルが低くなってきた面もあるようだ。覚せい剤にして、こうである。
大麻の場合は、安直な感覚がさらに顕著に表れることになる。
大麻取締法では所持や譲渡、無許可栽培などは禁じられているが、吸引などで使用した場合の罰則がないことが、安易な使用につながっている面がある。
目を引くのは、高校生の使用例だ。埼玉県では高校生6人を含む少年少女9人が金庫破りなどを繰り返し、盗んだ現金など1260万円相当の大半を大麻の購入代に充てていた[9]。
「頭がぽーっとなるのが良かった」のだという。
財団法人日本青少年研究所が95年に行った日米中3国の高校生調査で、「健康にとても注意している」のは米国で4割以上、中国で2割だが、日本は1割だったという[10]。また日本の高校生の3割弱が、マリフアナの使用が「ストレス解消になる」と答えた(たばこについては4割強)。
そして「仲間意識の証明」になるという意識を、マリフアナ、たばこともに約2割が抱いている。
まさに“たばこ程度”の感覚なのだ。福井県の高校1年生を対象にした調査で、4割が「覚せい剤や大麻の入手が可能」と答えたと聞けば、驚くしかない[11]。
1割の生徒は「1回くらいなら使用してかまわない」と述べている。
■個人差が大きい精神依存
若者たちは書籍やネットを通じて、大麻吸引の効能を堂々と主張する声に、容易に接することができる。
たとえばこんな具合だ。
「感受性が豊かになる。心で音が感じられるようになる。食事がおいしくなる。ぐっすり眠れる。頭が良くなったような気がする。人に優しくしたくなる」。ほんの一部だ。そして「実際に存在しないものが見えたり聞こえたりする幻覚はない。依存症になる心配はなく、精神的依存性はカフェイン程度」とする。
もっとも、同じ書物にはデメリットも列記してある。
「大麻中心の価値観になってしまう。面倒なことはすぐ後回しにしてしまう。
物忘れがひどくなり、健忘症のようになる。
タールが喉や肺に負担をかける。
仕事をしなくなる。
家に引きこもりがちになる」──かなり率直な表明だと思われる。
これだと、もともと活動的な人でなければ、間違いなく社会的不適合に陥ってしまう症状ということになるだろう。
■1危険性の客観的認識を
マリフアナ合法化論も視野に入れつつ、包括的な情報をまとめる目的で編まれたという『大麻大百科』(大麻研究会編、2007年発行)にも、次のように大麻の害が明記されている。
「依存性がある。
紙巻きたばこの2倍以上のタールがある。
記憶力に障害を及ぼす危険性がある。
運動神経系に悪影響を及ぼす危険性がある。
自動車の運転は危険。
一部の者は危険なフラッシュバックに襲われる。
急性の大麻精神病という錯乱状態に陥ることがある。
大麻精神病は統合失調症と近似性を持つ。
すでに発症している精神疾患を悪化させる可能性がある」。
そして、間違いなく生命の存続にかかわることになる、覚せい剤などハードドラッグへの移行がありうる。
↓ ↓ ↓
http://www.yomiuri.co.jp/onkochi/on20081128_56.htm