演劇空間ココの会「鬼語り鬼笑い~古之物語~」
最終日の昨日は「ウルトラマンレオ」のおゝとりゲンこと真夏竜さんが出演という事で、レオリング装着で行ってきました。
池袋シアターグリーン・BOXinBOXシアターは定員100人強の小さな劇場。最終回という事で開演前にはほぼ満席。私のようなレオファンも少なからずいたに違いない(笑)。
シンガーソングライターCHI-MEYさんの歌二曲に続いて、主宰の萩生田千津子さんによる民話語り。美しい村娘が鬼婆の羽織を着せられ、醜い姿で村へ戻ると許婚者などから邪見に扱われた。そこへ現れた心優しくも貧しい若衆…というお話。
邦打楽器演奏家・望月太喜之丞さんとCHI-MEYさんのコラボ演奏に続いていよいよ真夏さん登場。
左手薬指に輝くのは…私と同じレオリング!
真夏さんが語る民話は「天狗の隠れ蓑」。佐渡島の村人が天狗を騙して「隠れ蓑」を奪い、タダ酒呑んでひと騒動…というお話。時折、あの頃のゲンを思わせるシャウトなどもあって感激。
最後は萩生田さんと真夏さんのトーク。冒頭萩生田さんがいきなり「私にとっての真夏さんと言えば『ウルトラマンレオ』なんですよ」とオタ心を刺激する発言。それを受けて真夏さんも「劇場が壊れちゃうから今日は変身しません」
そんな真夏さんが民話語りを始めた経緯を、持参のメモ書きを見ながら(笑)語り始めます…。
照明が少し落とされ、電飾で星空が描かれる。
そしてBGMは……「星空のバラード」!!!!!!!
32年前、レオとして登場した真夏竜=おゝとりゲン。
故郷の星を滅ぼされ、新たな故郷と定めた地球を侵略者や怪獣から守り、そして最終回でこの美しい星を自分の目で確かめるために旅立った…そのあての無い旅で感じた思いを伝えたい、そう決意してこの舞台に立った。今まさに「真夏竜」と「おゝとりゲン」は再びひとつになった。
…すみませんガチでウルッときました。
レオやゲンの事はトークで少し触れてくれれば良いと思っていたらとんでもない、この舞台に立つという事、民話の語り部としての活動を始める事の主な動機が「レオ」であり「おゝとりゲン」であったなんて、ファンにとってこれほど嬉しい事はありません。レオを愛し続けて本当に良かったと思えた瞬間でした。
望月太喜之丞さんの鼓やCHI-MAYさんの歌を織り交ぜ、無事終演。
ロビーに出てコートを羽織っていたらいきなり真夏さんご登場!スタッフと挨拶を交わし始めました。
これほどお近づきになれるとは想定外だったのでサインペンもデジカメも持参していません(笑)。
それでも、せめてお話だけでもとタイミングを計りつつ、ロビーに並べられたCHI-MAYさんのCD等を見ていたら……。
「ありがとうございました。着けてるねぇ~」
背後から私の左手(レオリング装着)をポンと叩き、真夏さんご自身からお声をかけていただきました!
この時点で私の心拍数は300を超えていたに違いない(笑)。
真夏さん「今日は遠くからいらしたの?」私「愛知県からです」
あらためて最敬礼をいただきました。暖房が中途半端で寒いはずなのに汗だくです。
私「『星空のバラード』は真夏さんご自身のアイデアだったのですか?」
真夏さん「今回、真夏竜とおゝとりゲンの再融合という形で行くと(隣にいる)この演出家さんに伝えたら、彼が粋な計らいをしてくれてねぇ…懐かしかったですか?」
私「ウルッときました」
真夏さん「それはそれは…またこういう会をどんどんやって行きますので是非いらして下さいね」
私「ハイッ!ありがとうございました!!」
両手で握手。レオリングがコツンと当たる感触を刻み付けて劇場を後にしました。
この日の舞台上にいたのは、紛う事無き「おゝとりゲン」そのひとでした。
青い夜空に歌うこの歌 届け届けよ愛した人に
出来るなら あの頃あの日のように
歌いたいのさ 星空のバラード