上海てんやわんや洞

ドジ主婦のてんやわんやな中国滞在時の思い出と旅の話

手作り!おきゅうと(ところてん)

2011-09-27 12:52:29 | 日記

ところてん(おきゅうと)手作りしてみたよ、
という話です。

中国に住むようになってから、日本の食材が手に入らなくて
グッとこらえたことは数知れず。

今までは、無い物は
仕方が無いからガマンしなくちゃ
という方向で過ごしていたのですが、
「無ければ作ってみたらいいじゃない」
という考えもあることに気が付きました。

シンガポールに住んでる友達が
手作りで納豆を作ったという話を知り、
がぜん感銘を受けた私。

そこで、私も作ってみたのです。
ところてん(おきゅうと)を…!

私がさっきから書いている
「おきゅうと」とは何だろうと
九州以外の方々は謎に思っていらっしゃることでしょう。

「おきゅうと」とは、
ところてんとよく似た食べもので、
福岡県およびその近県の伝統的な食品なのです。
(地域によっては、「おきうと」とも言います。)

ところてんと何が違うのかといいますと、
まず、原料になる海藻が違います。

ところてんテングサオゴノリという海藻で作られておりますが、
おきゅうとおきゅうと草沖天
という福岡県辺りで採れる海藻で作られております。

海藻を煮た汁を固めて作るという
作り方は一緒です。
細長く切って、醤油やポン酢をかける、という食べ方も同じです。

味はといいますと、
おきゅうとの方が
ところてんよりも
海藻の味が強くて、少し硬いかなあ。
ところてんをワイルド磯っぽくしたものが
おきゅうと
、そんな感じです。

爽やかで、かつ、お酒のつまみに最高で、
私の好きな食べ物のひとつなのです。

ところてんと共に、
もちろん中国では売っていません。

しかし先日の日本一時帰国の時に、
おきゅうとの原料の海藻をゲット!
これは中国でもいっちょ作ってみなくては(^^)

まずは私が教えてもらった
おきゅうとの作り方レシピから。

[材料]
おきゅうと草・沖天あわせて、80グラム
水2リットルぐらい
酢小さじ1

[作り方]
おきゅうと草・沖天を水でよく洗い、
大きめの鍋に入れ、
水をひたひたにかぶるぐらい入れる。
強火で煮て、沸騰してきたら、弱火に。
酢を入れて混ぜ、さらに約1時間くらい炊く。
ぬるりとしてきたら火を止めて、
さらしなどの布袋に入れてこす。
冷めてから、手頃な容器に入れて冷やし、
細長く切って、完成。

なるほど…!

しかし私はまず量りを持っていないので、
分量は適当でいいかな、と。
(細かいことは気にしない)

おきゅうと草&沖天をざっくりふたつかみ。

水で洗って、ひたひたの水で煮る、と。

酢を入れると書いていますが、
日本にあるような米酢なんて無いので、
こっちで売ってる黒酢を入れてみました。

1時間煮ても、まだ少しサラっとしてたので、
とりあえず火を止めて30分ほど放置。

おっ、良い感じに
どろどろぬるっとしてきました。

それを布でこします。
熱いので、この作業が一番大変でした(^^;)

平らなタッパーに入れて…
わあ、タッパーが足りません!(^^;)

仕方が無いので、
製氷用のシリコンパッドを出動!

なんとかすべて流し込み、
冷蔵庫で30分くらいで、
あっという間にがっちり固まりました。

それを包丁で細長く切って…

完成!

食べてみたら、まさにこれはおきゅうとそのもの

大成功ですよー!(^^)

ちなみに
ペンギン型の製氷用シリコンパッドに入れたおきゅうとは
こんな可愛い仕上がりに。

可愛いお皿に並べてみたら、
もうデザートのゼリーのような雰囲気に?

こんなラブリーなおきゅうとがあっても
いいのだろうか…!

しかし実際食べてみると、
ペンギンおきゅうとは
細長いおきゅうとよりもしっかりした食感があり、
また違った美味しさでとても良かったのでした。

外国に住んでいても、
その気になれば日本のものを作って食べられる!
そんな勇気が出た楽しい体験でした(^^)

 

おまけ。

「ポン酢」を手作り。

ポン酢は一応、上海では売っています。
しかし、中国の人は使わない調味料なので、
日本からの輸入品が大半で
ものすごく高価なのです…!

おきゅうとにかけるポン酢も手作り出来ないかと
ネットで調べてみたところ、
みりん・酢・しょうゆを1:1:1で
合わせて
作って、さらにかつおぶしなどを入れる
というレシピばかりでした。

みりんも、こっちでは
手に入りにくいのですよ…!(^^;)

でも諦めきれなくて、
みりんの原料を調べてみたところ、
中国の紹興酒と似た原材料であることが分かりました。

よし!紹興酒をみりんの替わりにして作ってみよう!

そしたらですね、
予想以上に良い感じのポン酢が出来あがって
感激だったのでした。

[私の勝手なポン酢の作り方]

紹興酒を火にかけて、アルコール分を飛ばす。

紹興酒と同量の
レモン汁・醤油を合わせる。

かつおぶしを適当に入れて、一晩寝かす。

完成です!

手持ちがある方は、昆布なども入れたらいいかも。
レモン汁はオレンジなど他の柑橘系果汁と混ぜてもいいかも。

簡単ですが、なかなかイケますよ。
ポン酢がなかなか手に入らない地域にお住まいの方は
是非試してみて下さい(^^)


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ああ! (ちさら)
2011-09-27 14:52:10
コメント、一つ下の記事につけてしまいました・・・。
分かりにくいですね。ボケててすみません。
返信する
おきゅうと (belinda)
2011-09-27 21:51:03
水2リットルと読んだところで
「おいおい、ずいぶん大量だなぁ…」
と思っていたら、案の定タッパーが足りなかったのですね(^m^ )
しかしすかさずペンギン型に流し込むあたり、師匠の面目躍如でしょうか?(・∀・)
おきゅうと、一度味わってみたいものです。
春雪に福岡経由で屋久島へ行くのですが、
そちらでも食べられますでしょうか?
返信する
ちなみに (belinda)
2011-09-27 21:51:59
地下鉄の事故、大丈夫でしたか??
返信する
お元気ですか? (シーノ)
2011-09-28 15:30:36
こんにちは!
上海の地下鉄の事故のニュースを知り
ブログを訪問しました。
お元気ですか?
邦人男女と言われていたので、まさかとは思いましたが気になっています。

海藻から作られたなんて凄い!
プロですね。
そして、なんとペンギンちゃんの製氷パット、
まったく同じものが家にあります!
氷を変わった形で作るのが趣味で、ボール型や
ミッキー型など色々持っています。

ポン酢も手作り、美味しそう!
昆布を入れると美味しいですよね。

気軽にお惣菜や冷凍食品を買ってしまうこと
反省しました!
色々なもの一から作るのは楽しそうですね。

まずは手作りポン酢から挑戦してみます!
返信する
手作りバンザイ! (momo)
2011-09-29 23:53:40
おきゅうとの海草は天草そっくりですね。
おきゅうと、今まで知らなかったけれど、
ところてん好きの私はきっと好きだと思います。
ひとり暮らし時代、
夏にだけ売り出される近くのお豆腐やさん作のところてん、
待ち遠しかったなあ。
スーパーなんかで買う酢水につかった軟弱ななつと全然違うの。
しっかりした食感と海草のかおり。
ああ食べたい。
ここなら1年中、夏なのに。
海草、手に入らないかなあ。

ポン酢も作れますが、
昆布のつくだ煮もカンタンに作れますよ。
それとぬか漬け、納豆、お味噌汁がわが家の朝食の定番です。
これでお味噌さえ作れるようになったら、
世界中どこにいてもマクロビ朝食で暮らせるんだけどなあ。
あ、お味噌はムリでも、よく味噌漬けを作っています。
立派なサワラが市場で売られているので。
日本から輸入した味噌漬けが
高級スーパーで手に入るけれど、
べらぼうに高いんですよ。

お互い腕を磨いて、胃袋環境を整え、
海外食生活を快適に過ごしましょう。
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謝謝ちさらさん! (カナ@管理人)
2011-10-04 16:57:17
ちさらさん、ご心配なさらなくても大丈夫ですよ!
ちゃんと分かりましたよ~!
当ブログは管理人の私自らがいつも大いにボケているので
お客様達はそんなことまるで気にすることナッシングなのですよ~(^^)
返信する
謝謝belindaさん! (カナ@管理人)
2011-10-04 16:59:28
このおきゅうとのレシピは実は、お義母さんが
プロの製造業者の方から教えてもらったものなので、大量なのです。
でも私は最初そんなことに気がつかず、
煮ているうちに水も減るだろうと気楽にかまえておりまして…!
水が減っても結局1リットル近いおきゅうとが出来あがって
あたふたしてしまいました(^^;)
ペンギン型も、まさか自分がこんな用途で使われるとは
思っていなくてびびったことでしょう☆

屋久島に行かれるとは素敵ですね~!
おきゅうとは九州北部の名産品なので、屋久島には無いような気がします。
福岡県では、スーパーの豆腐売り場や魚売り場でだいたい必ず売っているのですが、
でも経由するだけだからスーパーに行く時間は無いですよね。
福岡の(又は九州の)食べものを出す居酒屋なら
メニューの中にあって食べられるかもしれません。
いつかどこかで見かけたら、「ああこれがアレか!」と
笑って接して頂けたら嬉しいです(^^)

地下鉄の事故についても心配して下さって感謝感謝です~!(^^)
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謝謝シーノさん! (カナ@管理人)
2011-10-04 17:01:26
地下鉄の事故のニュースを見て
私達のことを心配して下さってありがとうございます!
とてもありがたいですよ。
幸い、私達は無事でした~!

ペンギンちゃんの製氷パット、
シーノさんも同じものをお持ちとは嬉しいです!
うちは今まであれを氷やゼリーを作るために使っていたのですが、
急に磯くさい液体を流し込まれてあのパットも驚いたかもしれません(^^;)
ボール型やミッキーの形の製氷パットも素敵な氷が出来あがりそう~!
氷もひと手間かけると、飲み物の雰囲気が変わって楽しいですよね(^^)

こちらでは手に入らないので仕方なく重い腰をあげて作っているだけでして、
私も日本にいる時は何でも普通に買っておりましたよ。
便利で安全な食品が手軽に手に入る日本は最高ですよ…!!(ホントに!)

でもポン酢手作りは、簡単なわりに楽しいのでオススメです。
加える柑橘類の種類や、かつおぶし&昆布の配合を変えるだけで
色んな自分好みの味が出来あがるので面白いですよ~(^^)
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謝謝momoさん! (カナ@管理人)
2011-10-04 17:03:35
そうなんですよ、おきゅうとは
ところてんとよく似た兄弟みたいな食べものなんです。
momoさんにも是非いつか食べて頂きたい…!

momoさんが昔食べておられたというお豆腐屋さんのところてん、
本当に美味しそうですね!
ところてんは「寒天の粉」を使うとあっという間に出来上がりますが、
でも海草から作ると味や食感が全然違うのだと思います。
シンガポールでも海に似たような海草は発生してると思うのですが、
あんなものを食べたがるのは日本人だけのような気がするので、
市場には出ないでしょうね…(^^;)
色々不便な中で工夫して生活しておられるmomoさんの様子は
いつも私の励みになっていますよ。お互い頑張りましょう(^^)

昆布の佃煮も良いですね!今度自作してみたいです。
味噌は大豆と麹と塩があれば作れるので麹さえ日本から持ってくれば
自作可能だとは思うのですが、発酵に時間がかかるのが難点ですね。
時間をかけて発酵させて出来あがった時に帰国命令が出て
持って帰れない、なんて状況になったら泣きそうですよね…!
私は大学生のひとり暮らし時代、下宿で味噌を手作りしたことがありました。
大きな樽を持っていなかったので、コーヒー瓶に詰めて発酵させてました。
わりと美味く出来あがったのですが、
友達が私の下宿に来て見つけてドン引きするものナンバーワンでした(笑)
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