廃墟となった高層アパートの中庭に、新たに芽吹いたあざやかな緑。
そこに落ちる日の光があまりにも美しく、どうしても作ってみたいと思いました。
廃墟の島。
最初に抱いていた軍艦島のイメージです。
けれど制作するために資料となる画像を求めてさまよっていた時、あるサイトでお孫さんを抱くおじいさんらしき一枚の写真を拝見しました。
それを見たとき、軍艦島が…端島が、そこで暮らしていた人にとっては故郷なのだと気が付きました。
そこに残る、かつて暮らした人々の気配と、朽ちゆく廃墟としての美しさと。
きらきらと光が落ちてゆく風景の中に、その時間の流れがあるのかもしれません。
このジオラマは、第三回浜松ジオラマグランプリで、自由創作部門大賞、吉岡和哉審査委員賞、モデルグラフィックス賞を受賞することができました。
一票を投じてくださいましたご来場者の皆様、評価してくださった審査委員の皆様に心より感謝しております、ありがとうございました。
このうれしさを胸に、今後もジオラマ制作をがんばっていきます。
最後になりましたが、運営スタッフの皆様、大変お世話になりました。
本当にお疲れ様でした、ありがとうございました!
あ、画像は窓に使いました曇り硝子風プラ板です|д゜)
でもって最後の最後にこっそり書いておきますが。
ジオラマ作るのって、楽しいです。
好き、が手の中で形になっていく喜びがあります。
…少しでも興味が湧かれましたら、ためしに作ってみていただけたら嬉しいです(^^♪
<光さす庭(軍艦島日給社宅)・2014年6月制作>