『法華経』に「従地湧出品」というのがあるが、これまた不思議な内容である。いや、別に気に入らないというのではないのだが、釈尊が「我が娑婆世界に、自ら六万の恒河の沙に等しき菩薩・摩訶薩有り」とか言って、さらに「一一の菩薩に各、六万の恒河沙の眷属あり」というと、あらゆる世界の国土の地が割れて、その中から「無量百千億の菩薩・摩訶薩ありて同時に湧出せり」としてドカーン!!と出てくるのだ。 拙僧的に不思議なのは、絶対に「六万の恒河沙」ってことは、「10の52乗」の60000倍であって、「無量」という数字が付いているから良いのかもしれないけど、「百千億の菩薩・摩訶薩」は如何にも少ない。この辺の端折りぶりが実は「従地湧出品」の性格だったりする。。。 この記事を評価して下さった方は、を1日1回以上押していただければ幸いです。