地獄の季節…

マミイがお手紙見ながら
「もうそんな時期なのね」　
何の時期だろう　
お花見は日曜日に行ったし、旅行シーズンってことかしら　
期待に胸を膨らまして走り回るわし　
「７時で予約お願いします」
高級割烹の予約　

まだここでは気付いていなかった　
だってわしは性善説をとるお人好しの獰猛愛玩犬だもん　
人は生まれながらにして悪であるの性悪説を取るマミイとは違うのだ　
夕方どこに行くんだろうれしくってそわそわしながらセコム犬してたのに　

わしの大嫌い不動の１位のマッドサイエンティストのとこに近いけど…　

嫌な予感がして震え始める勘のいい獰猛愛玩犬
「ついたよ」　
わしはダディを信用しよう
わしの勘違いだ
きっと、おいしいもの食べれるとこだ
おしゃれな建物ではないかと入ると　
ギャー
マッドサイエンティストがいるではないか　
悪い予感的中
ダディなんか信用したわしがバカだった
区画整理とやらで、移転してたのだ
もっと遠くに移転してくれれば病院なんて行かなくなるのに

失礼しました　
間違えました　
おい抱っこ担当帰るぞ

やめて～　
わし健康優良児です　
どこも悪くありません　
お尻なんてカーペットで掻いてなんかいませんよ　
爪がのびて歩きづらいっていうこともないですよ　

いや～　
マミイ助けて～　
わしが助けを求めてるのに、なんでカメラ構えてるんだよ　
帰ったらカメラ噛んで壊してやる

　
アレルギー防止と狂犬病の注射豪華２本立て


小型犬のわしに対して、ばかでっかい注射を打つマッドサイエンティスト　


終わったとホッとしてるのに、ダディに技をかけられたまま


まだなんかするの

いや～　
それはわしの嫌いな爪切りじゃないですか　
爪は伸ばしてるんです　
マニキュア塗ろうと伸ばしてるんです　
だから切らないで～　
わしのお願いをマッドサイエンティストは無視してパッチン
　

ギャー爪切られた　
もう今日お散歩行けません　
まだ行ってないのに～

　
放心状態のわしのかわいいお尻を触り始めた　
ん
この痴漢行為は
ギャー肛門腺絞り　
ダディにやってもらいましたから、お尻は放っておいてください　

「たっぷり出たよ」
気のせいです　
「じゃあビビリ糞かな」
失礼な　
わしを臆病犬になんかしないでください

待合室でおりこーさんに待ってるワンコに

もう教育的ギャン鳴きする気力も無し
好きに言え～
ただ、道端で会った時は、覚悟しとけよ


デリケートなわしのお尻を撫でくりまわして薬まで塗られちゃった
もう今日はマミイのお膝で絶対安静

気が向いたら押してくれ

気が向いたらこっちもね

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