ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

「鞍掛山」(「岩手山」麓)に登る(その1)

2020年11月27日 | 山・麓歩き

<「雫石」から「岩手山」と「鞍掛山」を望む>

●出かけた日:2020年10月9日(金)

●「鞍掛山」の位置

●歩いた足跡(ログ)(道のり:6.9km)


(以上の地図:国土地理院)

 妻が時折、あまり急なところが無くて1時間ほどで登れる山なら、足腰の運動のために行ってみたいと話しておりました。8月に「モンベル秋田美郷町店」に行った時に、ごく小さなリュックを買い求めたのも、どうもそのためのようです。

 そんな山がないかと思い巡らせている時に、以前一度だけ登った、「岩手山」の麓にある「鞍掛山」を思い出しました。1時間で登るには少し無理でも、ハイキングコースのような登山道で、頂上から見上げる「岩手山」や下に広がる「盛岡」の市街地などの景色が素晴らしかった記憶がよみがえってきました。そんなことを妻に話すと、行ってみようかという気になったようでした。

 「由利本荘市」にある「東光山」に登って間もない10月8日、明日は晴れるという天気予報TVを見て、妻に「明日行こう」と言うと、「明日はお医者さんに行く予約をしているので行けない」との話。翌9日の朝、冷え込んだために家の周りの田んぼが濃い霧に覆われ、予報通りの好天に恵まれそうな気配に、一人でも行きたい気持ちが強くなって、霧の残る朝9時頃家を出発しました。

 それでは本文に入ります。

 まずは「鞍掛山」とその周辺のことなどについて。

 位置図をご覧いただくとわかるように、「鞍掛山」は「盛岡市」の北西16km程のところ、「岩手山」の南東の麓にある900m足らずの山である。遠くから見ると、「岩手山」の稜線に鞍を掛けたように見えるので、そう名付けられたようだ。

 ログ地図には「鞍掛山」のところに「イーハトーブの風景地 鞍掛山」とあえて記載されているように、「小岩井農場」などとともに、この辺りは「宮沢賢治」の詩の舞台となっている地域である。

 さて、家を出て「国道105号」、「角館」からは「国道46号」を東に向かい、県境のトンネルを抜けてしばらく走ると、「雫石」の街の手前で一気に平野が開け、その向こうにどーんと「岩手山」が目に飛び込んでくる。その麓に「鞍掛山」も見える。国道からいったん田んぼ中の道に車を進め、カメラを取り出す。

(「雫石」から「岩手山」と「鞍掛山」を望む)

 「岩手山」の右下に見えるこんもりとした山が「鞍掛山」。「岩手山」の子供、否、孫のような山だ。また、こうして眺めると稜線が鞍のようにも見えてくる。
 左寄りの斜面にうっすらとスキー場が見える。「岩手高原スノーパーク」である。ここからは、さらにその左手に「網張スキー場」(一昨年、紅葉を見に出かけ、ブログにも掲載した)も見える。

 国道に戻り、またしばらく東に車を走らせる。「小岩井」への案内標識が立つ十字路を左に折れ、今度は県道を北に向かう。「小岩井農場」を抜け、鬱蒼と樹々が茂る中の道をしばらく行き、道が大きく左にカーブしたすぐ先に「鞍掛山登山口」の案内板がある。そこから駐車場に入り、車を停める。

(駐車場と登山道入口)

 広い駐車場で、この日は天気がよいせいか、たくさんの車が停まっている。ここにはキャンプ場もあり、その案内板もある。

 準備をしてすぐ歩き始める。登山口の案内標柱のすぐ奥に、「鞍掛山登山道」の案内板が立つ。

(「鞍掛山登山道」の案内板)

 コースは「東側2.8km」と「西側3.0km」がある。以前登った時は「西側コース」を登り、「東側コース」を下りた。

 ところで、この日朝起きたら、左足に股関節の痛みとは違うような痛みがある。前日、梯子に登って家の板壁の塗装をしたが、高い所で緊張しながら作業をしたせいだろうか。歩き始めるとやはり痛い。ということもあって、短い「東側コース」コースをたどって登り、痛みが続くようだと途中で引き返して来ようかとも考えた。

 まっすぐ延びる「東側コース」を進む。

📷001:「相の沢キャンプ場」

 登山口から少し入ったこの辺りはキャンプ場で、だいぶ寒い季節になったにもかかわらず、道の右手に二張りのテントが見える。左手の木立の下にのぞく建物は炊事場である。
 さらに進むと、奥のテントの傍らで若い女性二人が椅子にかけている。目の前の広々とした草地に目を向けながら、コーヒーでも楽しんでいるようだ。

 テント脇を過ぎて眺めたその草地である。

📷002:「相の沢牧野」

 ログ地図や先の案内板にあるようにここは「相の沢牧野」というらしい。駐車場脇にあった「鞍掛山と相野沢」の説明板によると、「戦前は優良馬の生産牧野、戦後は牛馬の放牧場として利用されてきた」とある。緩やかに起伏しながら広がる草地は、「北海道」や「ヨーロッパ」(行ったことはないが)の風景を思わせる。

(その2に続く)


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