ボクヲタ観戦記&予想

このブログはボクシングを観戦した内容や、予想をし、個人的に思い出す為に残しておくものです。暇なら見てちょ。

日本ウェルター級タイトルマッチ

2009年02月10日 | ボクシング
日本ウェルター級タイトルマッチ
王者 沼田康司 VS 2位 中川大資

昨日久しぶりにホールへ行って来ました。
王者沼田が再戦となる中川に対し、どのようなボクシングで攻略を狙うのか・・・。

初回から中川が強弱をつけたジャブ、ストレートで沼田から早くもペースを握ります。
沼田は前進して距離を潰そうとするも、中川がバックステップ、サイドステップからの
細かいジャブで沼田に距離を作らせません。
時折右の強打や左フックを狙いますが、空を切ったりしてリズムに乗れません。
4Rにフックがヒットし、ダウンまで持っていけるかというところまでいきましたが、
中川が懸命にディフェンスし、このピンチを切り抜けました。
7R以降は中川の独壇場。ジャブに対してずっと策の無い沼田陣営。
細かいながらも打たれ続けた疲労からか、なかなか手が出ない沼田。
ダメージも蓄積していき、初回から変わらぬ中川のペースを崩せないまま終わってしまいました。
判定は大差で中川支持。新王者誕生です。

ちなみに私の採点は98-92で中川でした。

この試合、前回よりも足を使い、距離を重視してくるであろうと思われた中川に対して
今回は打ち合いを挑んでくると想定していたのかは分かりませんが、
沼田は愚直なまでに距離を詰めて一発当てようという戦いで、戦略の幅がありませんでした。
前回以上に差をつけられた沼田、長身のボクサータイプは苦手なようです。
ただし、中川がボクサー型かというと、本来はファイターよりの戦い方をする選手です。
今回のボクシングは明らかに対沼田用の戦い方でした。

中川、防衛戦からはもっとアグレッシブな戦いが見れるかもしれませんね。
沼田は細かいながらもパンチを貰いすぎた事が気になります。
選手生命が縮んでしまうのでもう少しディフェンスを何とかして欲しい気がします。


セミの岳たかはしと十二村の試合は岳が空回りし続け、
十二村が同ジム所属の澤永と似たような柔らかい、微妙にダーティーな戦い方で
ペース掌握、強打を浴びつつも細かいジャブなどでポイントを奪取。
十二村が判定勝ちで再ランク濃厚です。
負けた岳はブログで引退を表明。

お疲れ様でした。でもね、あの試合内容で本当に辞められるのか、
個人的にはまだなんじゃない?と思ってます。
あの体付きを見ればすごい練習量だと思われるし、やれる事はやってきた感じがします。
ただウェートトレーニング重視なのか、体の硬さやパンチを打つ時のぎこちなさが目に付き、
折角の身長、リーチ差が活かし切れていないような印象を受けました。
再起するのであればスナップの効いたジャブを打てるようにした方がいいと感じました。
後は一発一発打つ時に踏ん張って打つのではなく、流れの中でコンパクトに連打が打てれば幅も広がるかと。
一番大事な冷静さも昨日は欠いてるように思いました。
気合と意気込みは十分伝わったんですが、入れ込み過ぎたせいで空回り。
非常にもったいなく感じました。
ここ見るかどうかも分かりませんし、単なるボクヲタがこんな事書いても説得力は無いかもしれませんが、
もしも、一つでも参考になるなら頭の隅にでも入れてもらえればなあって思います。
あんだけ気持ちの伝わってくる選手は結構好きなんで、まだやる気持ちがあるなら応援したいですね。



次見に行けたら2月21日の日本フェザー級タイトルマッチを見に行こうかと思います。