ふっふーのお絵描きブログ

絵を綴るブログ

星の踊り子

2018-11-25 | イラスト

 

 

星の踊り子というイメージで描いてみました。

フラワーアレンジメントの色の本にあったカラーチャートが綺麗だったので、

緑~青緑~緑青~青~青紫~紫のあたりのチャートに沿ってグラデーション。

下塗りはすべて絵具のフタロブルーで、水彩色鉛筆と油性色鉛筆で色を重ねています。

もっと絵具で塗ったときの塗りムラを低減したいのですが・・・

練習あるのみ! ですよね。。

 

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コバルトブルーとアルミニウム

2018-11-14 | その他

お仕事でコバルトが含まれた原料をアルミナるつぼで焼くことがあるのですが、
使えば使うほど、鮮やかな青色に染まっていきます。

実はこれが『コバルトブルー』と呼ばれる色なんです。
 
というわけで、今日はコバルトブルーについてお話ししましょう。
コバルト青は組成式 CoAl2O4で表される物質になります。
コバルト原子ひとつにアルミ原子がふたつ化合した金属酸化物ですね。
 
前回の記事で酸化物は安定していると書きましたが、
こちらもなかなか頑丈さが期待できる顔料です。
 
ここでコバルトとアルミの比率について、コバルトが多いほど青さが増すようです。
つまりアルミナるつぼに、コバルトが付けばつくほど青くなっていくのはこのためだったのですね。
というわけで、コバルトブルーにはアルミも必要なんだよっ! というお話でした。

ふっふーは空を描くとき、青さに深みを持たせたいところにコバルトブルーを使っています。
実際の空はここまで深い青ではないのですが、好きなんですよね。
山の上で見るような濃い空の色って。


バーントシェンナと酸化鉄

2018-11-13 | イラスト
唐突ですが、ふっふーは頑丈なものが好きです。
ここで私のいう頑丈とは、どちらかというと金属みたいに『物理的に硬い』のではなく、
『化学的に安定していて不変なもの』が当てはまります。
 
 
少し詳しくお話ししましょう。
安定というのは変化の果てに、それ以上状態が変わらないことを意味しています。
 
例えば、完全に錆びた鉄。
鉄は放っておくと錆びついていきます。
それは鉄が金属として存在するよりも、酸化鉄として存在した方が安定しているからです。
 
金属鉄+気体の酸素=酸化鉄+熱
2Fe + 1/2O2(g) → Fe2O3
2Fe + 1/2O2(g) = Fe2O3 + 197kcal
 
鉄が錆びる現象を化学反応式①と熱化学方程式②で書いたものです。
②式の+197kcalが、ホッカイロの温かさに等しいのですね。
ここで酸素があると↑の反応は右側に傾きます。
逆に酸化鉄を金属の鉄に戻すには、少なくとも低酸素状態にする必要がありそうですね。
なので、大気中の酸素がいっぱいある状態では、鉄は酸化鉄になっていくのでした。
 
つまり鉄錆びを使った絵具は、変化しないため耐久性の高い絵具ということができます。
赤茶色の絵具 『バーントシェンナ』は、まさにこの組成系の画材です。
私が金髪の影の部分や革製のアクセサリーを塗るときに重宝している色なのですが、
化学的に安定な物質を使った絵具のため、
褪色や変色に強い頑丈な絵具なので安心して使うことができます。

絵の具のこと

2018-11-12 | イラスト

お久しぶりです。ふっふーです。

先日、樺沢 紫苑さんのアウトプット大全を読みまして、ブログで発信することは自分のためになる!

と思ってから、実行に移すのに数か月経ってしまいました。。

 

最近、手描きイラストをヤフーオークションに出品するようになりまして、

ありがたいことに入札して頂くことができまして、少々お高い画材への投資も躊躇なくできるようになってきました。

そこで、こちらのブログでは使ってみた画材についてのレビューなどを書き連ねてみようかと思います。

 

さてさて、すっごく唐突ですが、私の専門は『無機化学』です。

無機化学というと、難しそうと思うかもしれませんが、だいたい金属、セラミック、ガラスなどが当てはまります。

なぜこんな話題を出したのかといいますと。前回投稿の記事でコピックから顔料にシフトした、という話題を挙げたのですが、

コピックはアルコールマーカーという画材の一種、アルコール=有機化学で作られたものと考えられます。

対して、顔料はコバルトブルー、マンガニーズバイオレット、クロムイエロー、カドミウムオレンジなどなど、

なんの金属が含まれているかすぐにわかってしまい。。。(いくつかは仕事でもよく扱う元素だし!)

というわけで、顔料系の画材を選んだのは、どうやら自然な流れだったようです。

 

我流で好き勝手描いているので、お絵描きさんには参考にはならないかもしれませんが、

絵の具のことについて、読んでみて面白いと思える記事が描けるようにあれこれ工夫してみますねー