Daily Note

実習中のデイリーノートです。

胸郭出口症候群

2006年11月15日 | Weblog
1.胸郭出口症候群とは
 腕の痛みやしびれ、肩凝り、手の冷感、などの頚から腕や手に様々な症状が出現する疾患です。腕を上げたとき(吊革につかまったとき)、コンピューターを長く行う動作などに特に症状が悪化したりします。20歳から30歳ぐらいのなで肩の女性に多い症状です。原因としては頚部と腕の付根に位置する 部分、ここは上肢に分布する神経(腕神経叢)や血管(鎖骨下動脈)が流れています。その神経や血管は斜角筋(前斜角筋・中斜角筋)や小胸筋といった筋肉に挟まれながら存在しています。そのため斜角筋や小胸筋が緊張してしまうと、これらの神経と血管を圧迫してしまい腕がしびれたり、手の血流が悪くなって冷たくなったりするのです。鎖骨下動脈が圧迫されて血行障害がおこると、腕・手指が冷たくなったり、チアノーゼがおこって紫色になったりします。また腕神経叢が圧迫されると、痛みや痺れ、感覚異常、発汗異常など様々な症状が生じます。その障害される部位によってさらに細かく、斜角筋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群に分類されます。

2.胸郭出口症候群の分類
◆ 斜角筋症候群
 前斜角筋と中斜角筋の間の神経が圧迫される病気です。原因には、頚肋と呼ばれる肋骨様の骨が、もともと前斜角筋と中斜角筋の隙間は狭いのですが、体の疲労や姿勢の変化、筋肉の肥大や痙攀、などが関与して血管や神経を圧迫することもあります。手の薬指、小指に知覚異常や痛みが発症し握力も弱くなります。30代の、なで肩の女性に多い病気で、長く肩を下げていると症状が悪化します。
◆ 肋鎖症候群
 鎖骨と肋骨の隙間で、血管や神経が圧迫された時におこり、指先に軽い知覚障害とチアノーゼを起こします。疲労・姿勢などの変化で、肩が下がると発病しやすいようです。
◆ 過外転症候群
 胸の前面にある小胸筋という筋の下や、第1肋骨と鎖骨の間で、神経や血管が圧迫されるとおこり、指先に血行障害、知覚障害がおこります。万歳をするように腕を上げる(強く外転する)と圧迫が強まります。壁を塗る作業などのように、腕を頭より上げた状態を、しばらく続けた時などに発病しやすいと言われています。
 腕が痺れる、痛いと言った症状はこれらの他に五十肩や頚椎椎間板ヘルニアなど様々な病態があります。発症状況、痛みの状態などの問診、視診、触診、検査などを行い、どこに問題があるかを絞り込み治療することが重要となります。



http://www.meiji-u.ac.jp/secretar/ekimae/web12.htm





胸郭出口症候群

長時間のワープロ打ちなどにより筋肉が硬くなり、首と鎖骨の境界付近にある腕神経叢および鎖骨下動脈、腋下動脈を圧迫し、首肩こり、首・肩・腕の痛み、しびれ、脱力感、冷感があります。10代~40代に多く、特に20代女性に最も多い症状です。圧迫され部位により①斜角筋症候群②肋鎖症候群③過外転症候群の3つに分類できます。

①斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)
前斜角筋と中斜角筋の間の腕神経叢が圧迫されると起こり、手の薬指、小指にしびれや痛みがおき、握力も弱くなります。なで肩の女性に多く見られ、長く肩を下げていると症状が悪化します。

②肋鎖症候群(ろくさしょうこうぐん)
鎖骨と肋骨のすき間で鎖骨下動脈や腕神経叢が圧迫された時、指先に軽いしびれと血行不良をおこします。疲労、姿勢などの変化で肩が下がるとおこりやすいようです。

③過外転症候群(かがいてんしょうこうぐん)
肋骨と肩甲骨の間にある小胸筋の下や第一肋骨と鎖骨の間で腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫されると指先に血行障害、しびれや痛みが起こります。バンザイやつり革につかまるような体勢をとると腕がしびれます。



http://www.hakoshima.com/keituishou.htm

DNIC

2006年11月15日 | Weblog
広汎性侵害抑制調節と訳されているように、皮膚、筋、内臓などの組織に侵害性刺激を加えた際に全身性に痛覚抑制が生じる現象。おそらく、鍼鎮痛機序と同様に、ポリモーダル受容器を入力とする脳内鎮痛系の賦活によって生じると考えられる。

http://www.aichi-med-u.ac.jp/pain/alacarte.html#dnic



広汎性侵害抑制調節:体中のいろいろな部位に侵害刺激(刺される、切られる、焼かれるなど)を与えると痛みが抑えられるという。

http://www.oiso-chiryouin.info/doc/about_acu/about_acu4.htm



MTアプローチの前身がDNICアプローチです。臨床上、除痛の目的に侵害刺激を利用する広汎性侵害抑制調節の現象以外にゲート・コントロールセオリーや触覚神経線維などの関与も考えられる結果を得ています。そのため今年3月に行われた第2回日本DNICアプローチ学術大会および理事会においてDNICアプローチから名称変更されました。

http://www.fsinet.or.jp/~nipta/yukiwari/no116/yuki116.htm#tiiki

関節機能異常(AKA)

2006年11月13日 | Weblog
関節は関節包(かんせつほう)と呼ばれる袋に包まれています。この袋の中で関節は動くわけですが、この動きを関節包内運動(かんせつほうないうんどう)と言い、通常は2つに分類されています。これらの2つは正常な関節運動にはなくてはならない重要な要素です。

その重要な2つの要素とは、1つは骨の運動に伴って起こる運動で構成運動(こうせいうんどう)といわれます。もう1つは骨の運動と関係なく起こる動きで副運動(ふくうんどう)と言われます。これは普通の随意運動では起こり得ない運動で、2つのタイプがあります。

1つは随意運動に抵抗が加わったときに起こり、関節の構造的な許容限界まで動く運動です。もう1つは筋肉が完全にリラックスした状態で、他動的にのみ起こる関節面の動きで、離開(りかい)や滑りと呼ばれるものです。この動きは関節の遊び(joint play)とも呼ばれます。

関節包内における関節面の運動に障害が生じた場合、手や足や体幹(頸、背中、腰など)に痛みを起こします。関節包内運動の機能的障害は関節機能異常(joint dysfunction)と呼ばれ、これは関節自体には何ら器質的(組織や構造上)異常がないのに、痛みがある状態で、手や足、体幹の痛みの原因として大変多いということがわかってきました。この状態に対してAKAは極めて有効なのです。

また、関節機能異常には関節包内外に異常のない1次性と関節包外に異常のある2次性に分けられます。2次性関節機能異常では、AKAにより痛みが軽減しても関節包外の異常が存在する限り、再発を繰り返すことになります。

現在AKAにおいては有痛性疾患を大きく3つに分けて考えています。1つは関節機能異常と呼ばれ、上で述べたものです。これは1~2回のAKAで3週間以内に治癒するのが一般的です。次が単純性関節炎と呼ばれるもので激痛で発症する急性の腰痛と、痛みの軽い慢性発症の腰痛とがあります。月1~2回のAKAで2~3ヶ月で治癒するといわれています。 最後が関節炎特殊型といわれるもので、再発を繰り返すタイプです。特殊な痛みと自律神経症状(目のかすみ、めまい、耳鳴り、吐気、多汗、無汗、自覚的及び他覚的熱感、冷感等)を示すことも多く、初回のAKAには反応が悪く、しばらくするとある程度はAKAに反応し始め症状は良くなりますが、3ヶ月以上経っても治癒する事はなく、頻回の治療または強いAKAで痛みは増強するといわれています。

http://www.aka-japan.gr.jp/kansetsu.html

アテローム

2006年11月11日 | Weblog
 粉瘤(アテロームとも呼ばれます)とは、皮膚の下に袋状の構造物ができ、そのなかに“あか”のような物質がたまる腫瘍の総称です。身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、胸にできやすい傾向があります。やや盛り上がった半球状の腫瘍で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、ときに臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てきます。

http://www.dermatol.or.jp/QandA/aterom/q01.html



 皮膚のなかに生じた角質が充満した袋です。袋自体が角質をつくる細胞でできているため、徐々に内容である角質は増えていきます。
 毛穴の奥にある毛包(もうほう)が炎症などの結果、内部に代謝産物をためた袋状の構造をとるようになったものです。外傷により皮膚の表面の細胞が内部に押しやられ、そこに定着して発生する場合もあります。
 全身どこにでもできますが、顔面と頭部に多く発生します。数mm~数cmのしこりで、なだらかに盛り上がるものと盛り上がりのないものがあります。しこりの表面の皮膚には、ふさがった毛穴のように見える黒色の点状陥没がひとつみられることが多いのですが、そのほかには表面に異常はありません。
 ただし、袋が皮膚の内部で破れた場合には、袋の内容が周囲にもれ出て激しい炎症を起こし、急激に赤くはれ上がります。

http://health.goo.ne.jp/medical/search/10OH0300.html

ルシュカ関節

2006年11月10日 | Weblog
ルシュカ関節は椎間孔(頚神経の出口)の一部を形成しています。
ルシュカ関節は加齢的な変化によって滑膜が肥厚し(厚くなり)、次第に関節軟骨が変性し、椎間板の変性と相まって骨棘(骨のとげ)を形成します。
ルシュッカ関節の変性は頚椎症などの疾患を発生させます。

http://www.tahara-seikei.com/703.htm

脊柱管狭窄症とXP

2006年11月10日 | Weblog
腰部脊柱管狭窄症

A.脊柱管が狭窄して馬尾全体を圧迫しているもの
B.椎間孔が狭窄して神経根を圧迫しているもの



XP

左斜のレントゲンで確認できる椎間関節の間の隙間は、椎体の向こう側にみられる左側の椎間関節のものである。

パトリックテスト

2006年11月08日 | Weblog
パトリックテスト

検査法:仰臥位。一則の下肢をあぐらの形に曲げことを指示。上前腸骨棘と膝を手で押さえて押し広げる。両側とも行う。
理論的根拠:股関節に痛みがあれば、炎症などの異常をあらわす。
http://www3.tokai.or.jp/kawazu-hands/tast1.htm

疼痛が出現したり、堅くて足が開かない場合は陽性として、股関節の器質的障害や腸腰筋の拘縮などが疑われます。
http://www.kyoto-chiropractic.com/seikeigakutesto.htm

RBC、WBCの基準値

2006年11月08日 | Weblog
RBC

男性:400-539万/μL   女性:360-489万/μL
http://www.kenkoukazoku.net/check/kensa/20_rbc.html

男414~534万/μL   女365~490万/μL
http://www.urahp.yokohama-cu.ac.jp/kensa/yomikata%20rbc.htm

男性 430-570万/μl   女性 370-500万/μl
http://www.yobouigaku.jp/kensa/rbc.html



WBC

(男)3900~9800/mm³   (女)3500~9100/mm³
http://www.naoru.com/hakkekkyuu.htm

4.500~8.500×103/μL
http://www.e-ketsueki.com/qa/kensa/kensa_14.html

4,000-9,000/μl
http://www.yobouigaku.jp/kensa/wbc.html

ファロ-四徴症

2006年11月06日 | Weblog
ファロ-四徴症とは、(1)心室中隔欠損、(2)肺動脈狭窄、(3)大動脈騎乗、(4)右心室肥大の4つの特徴をもった先天性心疾患のことです。(1)心室中隔欠損は心臓の4つの部屋のうち右心室と左心室を隔てる心室中隔という筋肉の壁にあながあいていること、(2)肺動脈狭窄とは右心室から肺動脈へと通じる通路が狭いこと、(3)大動脈騎乗とは通常左心室だけにつながる大動脈が心室中隔にまたがるように右心室と左心室の両方の出口となっていること、(4)右心室肥大とは通常壁がうすくて華奢なつくりの右心室が出口が狭くて収縮期の血圧が高いためにその血圧に対抗して壁が分厚くなっていることを指します。全く関連のない4つの特徴がたまたま合わさったのではなく、胎生期に心臓が形作られる課程で、心臓の出口の部分の大動脈と肺動脈の間のしきりと、それを支える右心室と左心室の間のしきりがねじれてその間に心室中隔欠損を生じてこの4つの特徴が派生してくると考えられています。



http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/surg1/www/isrp/congenital_home/Disease_HTML/TF-shousai.html

PNF

2006年11月05日 | Weblog
PNFとはproprioceptive neuromuscular facilitation(固有受容性神経筋促通法)の略で1950年代にリハビリテーション医学の理学療法手技として確立されたものです。

Pのproprioceptiveは固有受容器(性)のことで、身体の至るところにある感覚受容器が刺激を受けることを意味します。感覚受容器は、皮膚や体内器官、筋や腱、関節、前庭器官などにも存在します。視覚や聴覚などにも存在します。視覚や聴覚なども感覚受容器の一種です。

固有受容器の機能   
Ruffini終末(関節包):運動方向と速さの検出
Pacini小体(靭帯):加速度の検出
筋紡錘:他動的伸張による筋緊張の検出
腱紡錘:他動的伸張および収縮による筋緊張の検出
皮膚の動き受容器(Pacini小体、Ruffini終末)

Nのneuromuscularは神経筋のことです。

Fのfacilitationは促通法であり、刺激に対して反応しやすくなることです。

つまり、PNFとは感覚受容器を刺激することによって神経や筋の働きを高め、身体機能を高めるテクニックであるといえます。医学的には、脳性麻痺や脳血管障害などによる神経障害や筋力低下、協調性の障害、関節可動域の制限などを改善したり、日常生活に必要な運動機能を獲得したりします。

感覚受容器に与える刺激は代表的なものには、触覚刺激、聴覚刺激(言葉による刺激)、視覚刺激、抵抗、牽引、圧縮、伸張、運動パターン、タイミング、放散があります。

・触覚刺激(manual contacts):徒手手技で圧を加えることによって皮膚に刺激を加えて運動を誘導し、筋の力強さを増します。

・聴覚刺激(command):頑張ってほしいとき、痛みがあるときに、声のトーンを変えて反応を起こさせます。

・視覚刺激(visual contact):アイコンタクトや動きを目で追わせて、運動を円滑に力強くします。

・抵抗(resistance):等尺性筋活動や等張性筋活動を起こさせて、筋活動の促通、筋力・持久力の促進、協調性の増大、運動認識を高めます。筋活動は正常な機能を回復・促通するために必須な方法です。

・牽引(traction)や圧縮(approxination):関節面を牽引したり圧縮したりして関節面にある受容器を刺激します。牽引は、筋反応を高め、運動をさらに促通するために用います。圧縮は、筋反応や安定性、抗重力筋の収縮を高めます。

・伸張(stretch):筋を伸ばすことで筋紡錘が刺激され、伸張反射が起こり、筋が反応しやすくなります。特に伸張反射が誘発される瞬間に随意努力をさせるとよい反応が得られ、また筋疲労を減少させます。

・運動パターン(pattern):螺旋的、対角線的な動きを特徴とした、正常で機能的な運動です。

・タイミング(timing):調和のとれた運動を生み出す一連の筋収縮の順序のことをいいます。最も強調された機能的な運動の正常なタイミングは、遠位から近位に向かって行われます。

・放散(irradiation):刺激によって自動的に起こる筋反応の広がりのことです。強い筋活動に由来する感覚刺激は、放散によって中枢神経系に興奮を広げ、より強い要素筋から弱い要素筋に向かってオーバーフローを起こさせます。そして、それは筋の協力を引き起こして協働筋を収縮させ、その結果、促通、抑制、リラクセー
ションを生じさせます。



下肢のPNFパターン例
aその場に立って、右脚を前方へ体を交叉するように持って行く。そして足先を右に向ける様にして脚を外旋する。これは大腿骨の屈曲、内転、外旋、足首の背屈と内反、そして足趾を伸展したポジションである。
c脚をゆっくりスイングし、内旋から始めて、脚を体の後方外側に持っていき、足先は左方向に向けて終わる。これは大腿骨の伸展、外転、内旋、足首の底屈と外反、そして足趾を屈曲したポジションである。

上肢のPNFパターン例
aその場に立って右腕を上方外側に持ち上げ、体の少し後方へ持っていく。そして腕は回旋し親指側を後方に向ける。これは上腕の屈曲、外転、外旋したポジションである。右の前腕は回外し、手首と手指は伸展する。
cスタートポジションから、刀を鞘に戻すように、ゆっくり対角方向に下方に腕を動かし、体を交叉させたポジションで終わる。





http://www13.plala.or.jp/itukamachi/page018.html