Daily Note

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ファロ-四徴症

2006年11月06日 | Weblog
ファロ-四徴症とは、(1)心室中隔欠損、(2)肺動脈狭窄、(3)大動脈騎乗、(4)右心室肥大の4つの特徴をもった先天性心疾患のことです。(1)心室中隔欠損は心臓の4つの部屋のうち右心室と左心室を隔てる心室中隔という筋肉の壁にあながあいていること、(2)肺動脈狭窄とは右心室から肺動脈へと通じる通路が狭いこと、(3)大動脈騎乗とは通常左心室だけにつながる大動脈が心室中隔にまたがるように右心室と左心室の両方の出口となっていること、(4)右心室肥大とは通常壁がうすくて華奢なつくりの右心室が出口が狭くて収縮期の血圧が高いためにその血圧に対抗して壁が分厚くなっていることを指します。全く関連のない4つの特徴がたまたま合わさったのではなく、胎生期に心臓が形作られる課程で、心臓の出口の部分の大動脈と肺動脈の間のしきりと、それを支える右心室と左心室の間のしきりがねじれてその間に心室中隔欠損を生じてこの4つの特徴が派生してくると考えられています。



http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/surg1/www/isrp/congenital_home/Disease_HTML/TF-shousai.html