Team Sun Report

アスリートの汗を子どもたちの笑顔に

関門海峡の手前まできました。

2008-06-30 | チャリティ・パドリング最新情報
天気 / くもりときどき晴れ 波0.5m~1.5m 北西の風5mのち8m

苅田(かんだ)漁港を12:02出発。
苅田漁港の修理工場にシーカヤックを2日間置かせてもらう。
とても良い人たちで、笑顔で見送っていただいた。

苅田港の工場を縫うように漕ぎ、港の堤防を抜けると、
北西の風がもろに向かい風。パドルをいくら強く漕いでも
遅々として進まない。

北九州空港への長い橋の下をくぐり、逆風のなか
新門司港の長い堤防に向けて進む。
新門司港は四国、大阪、東京などへの長距離フェリーの出航地である。
大きいフェリーが行き交っている。緊張して進む。

新門司港を出た後も向かい風はいっそう強くなるばかり。
風裏に入るようにして、風を避けようと試みるも岬を越えるときには、
ほとんど前に進めないくらいに強い風にあおられそうになる。

玄海青年の家の西つぐさんに紹介いただいた喜多久(きたく)の
ビーチに15:45上陸。風がおさまるのを待つ。

関門海峡を明日通過するにあたり、潮流の時間として、
西流れが開始するのが午前4時と午後4:46。
ただ関門海峡の逆側、玄界灘は依然海が荒れているようで、
明日の予報は波が2m超。のちに1.5mにおさまるとの予報。
午前中に関門海峡を渡るのは難しいと考え、
午後の潮どまりを目標に明日の行動を計画する。

喜多久のビーチから、関門海峡の難関、関門橋の真下の早鞆瀬戸に
午後4時ごろ到着する予定でいる。

関門海峡を通過するには3時間。玄界灘に到着するのと、日没の時間と
どちらが早いか。また玄界灘の波の動向が気になるところだ。

喜多久のビーチの目の前にある、もじ少年自然の家の職員の方に
色々とお世話になった。スタッフのひとり中野さんには、受け入れている
子供たちの話や、ここらへんの自然や歴史の話をきかせていただいた。
この沿岸にはイルカの一種、すなめりという動物が回遊しているらいしい。
明日会えるかも。
またこの喜多久の浜には、壇ノ浦の合戦で破れた平家が生き残って
上陸したらしい。その平家の厳しい顔が甲羅に写されているという平家蟹も
この地域でしか見られない動物らしい。

明日は7月1日。旅を始めて50日目。今日は腕時計が壊れ、
サングラスのフレームが割れていた。体は元気。
もう数日でゴールの予定。
無理をしないで頑張るつもりです。

本日の漕行距離17km。


   

関門海峡手前で停滞です。

2008-06-29 | チャリティ・パドリング最新情報
天候 雨
波 1.5m
風 北西

停滞です。

昨日の14kmの短いパドリングは、波や風だけでなく、いろんな意味で怖い
経験でした。
自分の中にある海と、周りを囲む海(らしきもの)がまったく異質のような
感覚でした。
人工物の中を漕ぐ一種の恐怖感さえもが芽生えてきてしまったようです。

もし、ここでチンしたら。
いつも考えることですが、大隈半島で黒潮に揉まれたときより、人影一つも
見えない長い長い防波堤の脇にいるときのほうが何倍も怖かった。
波を受けるとき、どうしても気合を入れるときには、つい大きな声を上げて
しまうのですが(「おりゃぁ!」とか)、そんな声があまりに無機質に、
そしてちっぽけに聞こえてしまう。
大きなタンカーからも、防波堤の向こうに見える工場や発電所からも、
自分の姿は見えていない。
近代文明の中に、埋もれていく。そういう感覚を持ってしまいました。
あの曇り空と、打ちつける大雨が寂寥感を増したのでしょうか。

と、いうことで本日は停滞することにしました。
関門海峡の手前まで艇を進めることも出来たのですが、今日は気分転換です。
明日も、玄界灘は2m程度の波との予報。明日中に海峡を通過することは
難しいと考えて、明日に移動することにしました。

北九州に住む大学時代のラグビー部の同期、坂野君に小倉で昼飯を
奢ってもらいました。
彼と奥様は、今年の頭にニュージーランドに新婚旅行にいらっしゃいました。
それ以来です。
元気そうでした。ご馳走様でした。

明日は、漕ぎます。
あと150km!

風雨が激しく、難渋しています。

2008-06-28 | チャリティ・パドリング最新情報
遅くなりました。疲れていたのかぐっすり寝込んでしまいました。

天候 曇りのち大雨
波 1m のち 1.5m強
風 南東 5mのち10m
漕行距離 14km

8時11分に行橋市蓑島漁港を出発。昨日とは打って変わって波は若干バシャ
バシャしている。うねりは小さいが、南東の強い風が波を立たせている。

目の前は苅田港。多くのタンカーが往来している。一面人工的な風景は、
今までと全く違う。高くて長い堤防と、そびえたつ煙突に囲まれて、
場違いなところにいるという孤独感に捕われる。

ここから関門海峡に向けて、大きな人工物の中を進まなくてはいけない
事実を、いやがうえにも体感する。

北九州空港に続く長い橋にかかる手前、雨と風が酷くなる。沖には2m級の
波が立出し、雨が視界を遮る。仕方なく堤防の内側に非難。巡回している
警戒船に非難できる港について伺う。一番確実で近いのは5km戻ったところ
にある苅田港のなかにある漁港とのこと。

迷う。行くべきか、戻るべきか。予報は、昼過ぎから大雨。風は強くなる
ばかり。一種の敗北感に悩ませられながらも、最悪のことを考えて撤退を
決断する。人工物に囲まれていると、別な恐怖感が生まれてくる。

結局、今日は苅田港の漁協のスロープにお願いして寄せてもらうことに。
皮肉にも、その頃には雨は小降りになる。でも、自分的には間違った判断
では無かった。何よりも、急に現れるタンカーが怖すぎる。

関門海峡、大丈夫だろうか。まず、見てみようと思い、電車で門司港まで移動。
でも、雨が酷くて遠くが見えない。いつになったらここを通れるのか。

明日も波が高く、停滞の可能性大です。


   

1000kmを越え、ついに福岡県まで入りました。

2008-06-27 | チャリティ・パドリング最新情報
天気 / 晴天 波0.5m 北西微風

今日はごほうびのような晴天だった。
風はなく、青空も一日中みえ、時には海面も鏡のように静かだった。
一日くらいこういう日があっても良いと思った。

朝6:55地元の漁師のおじさんに見送られ、長洲港を出発。
上陸地点についてや遠浅について、いろんな情報を頂く。

今日の目標地点を宇ノ島(うのしま)から行橋(ゆくはし)の
箕島(みのしま)に変更する。

出発してから2時間ちょっと、遠浅の海を漕ぐ。
岸から1km以上離れていても水深は50cm程度。
午前9時過ぎに、母が高校3年間過ごした中津を通過する。

そこを通過すると、福岡県に入る。
その後は行橋市を目指して、沖を通ることにする。

沖も今日はベタナギ。
晴天のおかげで視界もよく、20km先の目的地もクリアにみえる。

午後2時過ぎ、14:21に行橋の箕島港へ入る。
隣の軽田港(かんだこう)は工業港であり、
タンカーが数隻止まっており、日産の工場や火力発電所、
そして北九州空港が横にある。

それに対して箕島港は、漁船も数隻のみ、静かな港。
牡蠣とカニが有名で、産地直売をしていた。
このあたりは、遠浅が特徴的で、干潮時は水路を使って、
2km先に行かないと、船は航海できないようだ。

本日は行橋市にて宿泊。
明日は関門海峡手前の新文字港(しんもじこう)を目指して20km程度漕ぐ予定。
ただ台風6号が熱帯低気圧にかわり、それが梅雨前線に合流したことで、
明日は天候が午後から急速に悪化。波も玄界灘は2.5m強の予報。

波がおさまるまで、難関の関門海峡を通過するのは、厳しそうだ。

本日のゴール地点手前、シートの背もたれの部分が、急に後ろに倒れ、
調べてみたところ、支えていたロープが切れていた。
上陸して応急処置を施す。
携帯電話のカメラ機能、時計もこわれ、長旅のストレスが
いろんなところで表面化している。

本日の距離41km。


   

強烈な三角波に苦しみました。

2008-06-26 | チャリティ・パドリング最新情報
天気 / くもりのち雨のち晴天
波1.5m~2m 北西の風のち西の風5m~7m

厳しい1日だった。予報は0.5m~1.0mの波。
それが朝、竹田津港を7:30に出発。その後から、1.5m強の波。
岬をかわしたり、浅瀬に入ると2m程の波も来る。
漁船もほとんど出ていない。

数少ない漁船に寄って、話を聞いてみる。
「今日は時化てるね。でもあと1時間もすると落ち着くから。」
といわれる。でもいつまでたっても波はおさまらず、白波の中を漕ぐ。
漁船も出てこない。

あまりに風が強くなったので、小さな避難港の松津というところに入る。
もちろん漁船は1隻も出ていない。
しばらく海を見ていたが、西、もしくは北西の風が吹くときは、
国東半島の西側は風と波をもろに受けるようで、
波が高まるようだ。
40分ほどして、人の多い集落まで移動しようと思い、再出発する。

そのうち体も1.5m程度の波のなかを漕ぐのに慣れてくる。
いくつかの集落、および港を通り過ぎ、最初の大きい集落の
豊後高田市を目指すことにした。
しかし、豊後高田港に行く前には、なんと5km以上もある
直線の堤防がある。埋立地のようで、堤防のなかには、
カヤックやボートの競技場があるらしい。
堤防際は波もおさまっていると思ったが、
なんと5km、1時間以上ずっと漕ぐ間、
三角波と格闘しなければならなかった。

どうしても沖に行ってしまうが、そうすると高いうねりが現れる。
鹿児島や宮崎で体験した大きなうねりではないものの、
トラブルになるには十分の大きさだった。

豊後高田港は、入り口からスロープまで1km以上と長いので、
対岸の宇佐市(うさし)の長洲港(ながすこう)へ14:05に入港する。
国東半島から本島に移るかたちになる。

日も差しはじめ、若干波もおさまった。
一日中向かい風。波をいなしながら進むストレスのかかる1日だった。

明日も向かい風。多くても40km弱しか進めないと思う。
上陸後は、カヤックのなかに大量に入った水を抜き、
荷物を天日干しにする。

宇佐市を歩いて回る。本日は漁港にてテント泊。

本日の漕行距離27km。


   
   今日の標語「せいぜい」って投げ遣り…


   
   長洲港に久々の陽射し


   
   カヤックに載せてるもの全部天日干


   
   遠くに見えるのが国東半島です


   

大分県、国東半島まできました。

2008-06-25 | チャリティ・パドリング最新情報
天気 / くもりのち雨 波0.5m 南東微風

国東港田深から高橋さんに見送られ、8:29に出発。
天候はくもり、のちに小雨とかすみが出てきたために、
すぐ先の岬さえもうっすらとしか見えず、距離も遠くに感じる。

昨日、別府湾を横断しておいて正解だった。
別府湾には濃霧警報が出ている。
波はナギなので、進みやすいはずなのだが、
気温が低く、視界も悪いために、あまり気分が乗ってこない。

GPSを見たら、時速6km以上で良いペースだったのだが、
気分的にはいまひとつ。3時間漕いだ後、国東市の国見海浜公園に上陸。
道の駅で当地名物、車海老ご膳をいただく。
新鮮な車海老はてんぷらでも塩焼きでも甲羅のまま食べられて、
とても美味しかった。

2時間以上待機して、天候が回復するのを待ったが、
一向に雨が降り止まず、視界も改善されないので、
1時間強漕いだ、竹田津港(たけだつこう)に15:48上陸。

漕行距離は27kmだが、体を休めて明日に備えることにした。

明日は福岡県まで行く予定。

本日の距離27km。


   
   国東半島で養殖されている車エビ 美味い!


   

難関、別府湾を横断しました。

2008-06-24 | チャリティ・パドリング最新情報
天気 / 曇りのち小雨のち晴れ 波は0.5~1m 北西風5mのち南東3m

佐賀関を5:50出発。やっと出発できた!
本日は最高の横断びより。波はほとんどベタなぎ。
風も若干だけの向かい風。風速5m程度か。

しかし船の往来が格段に多い別府湾。
本当に気を使いながら進むことが要求される。
フェリー、漁船そしてタンカー。タンカーだけで
6隻ほどその近くを通過した。

そのうち1隻は、自分の後方をめがけて進んでいたものが、
進路を急に変更し、帆先をこちらに向けた。あせって前方に
ダッシュしたのち、これでは進路から逃れることは無理だとさとり、
180度反転して、後方へダッシュ。
結局、数百メートルしか、距離をおかず、すれ違うことになった。

後で聞いたが、やはり別府湾は海洋事故がかなり多いようだ。
漕ぎ始めて4時間。10時過ぎに大分空港が見えて、一安心。
その後、北へ進路を取り、国東港の北端、田深港(たぶかこう)に上陸する。
この頃には、空もきれいに晴れ上がっていた。

上陸は12:48。7時間漕ぎ続けた。
これで難関のひとつ、別府湾をクリアしたことになる。

ラ・サールラグビー部先輩の高橋さんが上陸地点まで迎えに来てくださる。
国東半島の名所を案内していただき、杵築にあるお住まいにお世話になる。
ありがたいかぎりです。

高橋先輩は、高橋水産という会社を営んでおられ、
おいしいちりめんを作っていらっしゃいます。

明日は国東半島を岸寄りに進み、豊後高田市(ぶんごたかだし)まで
到達する予定。
若干雨が心配だ。

本日の距離41km

   

佐賀関にて停滞です。

2008-06-23 | チャリティ・パドリング最新情報
天候 曇りのち晴

停滞です。

早朝から晴れ間が見え、出発の準備をするも、昨晩からの強風が
一向に収まりません。豊後水道の四国側、佐田岬では風速15m/秒
を記録。窓を閉めていても外の風の音が大きく聞こえるほどです。
もろに北からの向かい風。風が弱くなるのを待つことにしました。

午後になっても風が10m以下になることがありません。別府湾は、
佐賀関から横断すると約25km。向かい風の中漕ぐと、少なくとも
6時間はかかります。午後2時前に停滞を決定しました。

明日は、天気は下り坂であるものの、波と風は収まる予報です。

佐賀関にて宿泊するのも3泊目です。明日には、国東半島に移動
出来ればと思います。

佐賀関を越えました。

2008-06-22 | チャリティ・パドリング最新情報
天候 曇のち雨
波 1m
風 南東 微風
漕行距離 10km

昨日における天気予報は、九州全域にわたる大雨。
大雨、雷、洪水警報が発令されていました。
ただ、朝5時過ぎに起きてみると、窓の外は落ち着いている様子。
うっすらと明るくなってきて、風もそれほど強くない。
「行ってみるか」と腰を上げて、パッキングを始める。

今日の難関は、なんと言っても佐賀関。
ただ、潮も大潮から中潮に変わり、8時半ごろから満潮から干潮への
潮どまりのはず。
波も高くないので、岬をめぐるには絶好のタイミング。

佐賀関の南の港を8時に出発。漁船もたくさん出ているので、一安心。
佐賀関の灯台に向け北東に向かう。波風とも収まっているので大丈夫そう。
ただ、岬近くになると、右に見える高島までの一直線のうえ、白い波が
立っている。
臼杵湾内と、その外。明確に分けるかたちで白い線が引かれているみたいに。
波が高い日は、きっとこんなもんじゃないんだろう。
そう思いながら、一番岸寄りでブーマーに気をつけながら進む。

灯台の真下をとおり、岬の北側に。
ワオ。そこは霧で真っ白だった。
ほんの数10メートル先も見えないぐらいに深い霧。
この時点で、別府湾を今日横断することを半ば諦めました。

9時過ぎには、岸沿いに四国行きのフェリーが通るはず。
なるべく岸寄りに進路をとるも、フェリーなんて全く見えない。
ここを、すぐそばを、必ずフェリーが通過しているはずなのに。
豊後水道には、風、濃霧警報が発令されていたものの、ここまで霧が深い
とは思っていなかった。

午後9時30分に、佐賀関港(北側)に入港。
大きなタンカーが何艇も停泊している中を縫うように漕ぐ。緊張する。
後ろからはフェリーも入港してくる。15分後に、やっと港の一番奥の
スロープに上陸。
その後、2時間程度霧の行方をずっと見ていたが、若干空が明るくなった
ものの上がる気配はなし。
対岸の杵築市にいるラグビー部の先輩にも電話で連絡したが、今日は
やめた方がいいとおっしゃっていた。

短いけど、今日の行程はこれで終了。
ただ、佐賀関をまわったことで難関をひとつクリア。次につながる
Short Dayでした。
本日も、佐賀関に宿泊。

漕行距離 10km。


   

大分、佐賀関にて停滞です。

2008-06-21 | チャリティ・パドリング最新情報
天候 曇りのち雨

停滞です。

午前中は若干だが晴れ間も見えたものの、午後の予報は大雨。佐賀関を前に、大潮の今日より中潮の明日がよりいいかという判断もあります。

関さば、関あじが有名な佐賀関。今日は、美味しいものを食べて栄養補給です。


   
   関あじのお寿司


   
   関あじの焼き物

 
   
   佐賀関漁協のマーク 可愛いですね

佐伯湾、津久見湾、そして臼杵湾を横断!

2008-06-20 | チャリティ・パドリング最新情報
6月20日(金)
天気 晴れのち雨
波 0.5mのち1m
風 南3mのち北3m
距離 45km

昨晩から風は落ちてきた。雨も夜の間は小降り。
目覚ましは朝の3時半。佐伯湾の満潮時刻は午前7時10分。
大潮なので、上げ潮に乗って一気に湾を渡りたい。出発は5時5分だった。
昨日と違い、上空の雲も落ち着いている。
朝靄で、対岸が殆ど見えないが、海図を見て方向を定める。
気になるのは、霞の中から大型船が現れてこないかということ。
辺りを何度も見回し、確認しながら進む。
潮に乗っているのを体感する。いい調子だ。

対岸に着いたのは、なんと7時前。予想より30分以上早い。
それから、保戸島のわきを抜け、津久見湾へ。
この頃から、雲行がおかしくなる。
へリー・ハンセンのジャケットを着込むと同時に、すごい雨が降ってくる。
回りの視界も真っ白となる。これから、津久見湾、そして臼杵湾と横断しな
ければいけないのに。コンパスだけを頼りに進む。

臼杵湾を横断する際には、四国へのフェリーに注意しなければならない。
なんといっても、視界が最悪。それに、一時間に一本は上下線のどちら
かが通過する。湾の真ん中にある津久見島まで進み、そこで待機して
10時45分頃に通過するはずのフェリーを待つことに。
来た来た。はえーな。
過ぎたと同時に、そのコースを横断。湾の一番狭い水路であるとはいえ、
3km以上はある。
あと、50分後には次のフェリーが来るはず。大丈夫だと思いながらも、
ちょっとどきどきしてしまう。

無事に、臼杵湾を横断した後は、対岸を北上。佐賀関を目指す。
今日の潮どまりは、午後3時ごろ。臼杵湾を渡りきったのが午前11時ごろ。
間に合う。
しかし、佐賀関港まであと5km程度というところで、大雨が降ってくる。
くわえて、遠くに光が。カミナリ・・・

急いで、岸のほうに移動しようとする、と、また、右のラダーが壊れてしまう。
右足が抜けてしまう、あのいやな感覚だ。困った・・・
そのまま、岸まで漕ぎきるも、さてどうしよう。
一つだけ言えるのは、今日は佐賀関を回るのは無理だということ。
ラダーも利かず、踏ん張るペダルもないまま、一時間弱何とか進み続ける。
これが佐賀関を通過するときじゃなくて、本当に良かった。胸をなでおろす。

佐賀関港に入港。
漁師さんにスロープの位置を聞こうとしたら、「危ないからあっち行け!」
と言われました。
やっぱ、鹿児島の漁師さんたちとは雰囲気違うなぁ。

スロープに接岸したのは12:55。ほぼ8時間漕ぎ続け。
総漕行距離45km。
佐伯湾、津久見湾、そして臼杵湾の三つを横断。
雨の中、よく頑張ったと思う。

ただ、明日からも雨模様。
佐賀関をまわって、杵築までの25kmの別府湾の横断。難関です。
とくに湾の横断は、視界が悪いと本当に危険。
明日の様子を見て行程を決定します。

   

大分県、佐伯市で停滞です。

2008-06-19 | チャリティ・パドリング最新情報
天候 曇りのち大雨
波 1.5m
風 南 海上強し
漕行距離 0km

停滞です。

本日は、朝3時45分起床、5時過ぎには出ようと最終準備までしていました。
ですが、出発直前、雲の尋常じゃない動きを見て、海上の波がどうも高いと
判断して出艇をやめました。

午後に出発するか悩みましたが、その頃は大雨で、大分県立全体に警報も
出ていましたのでやめました。


午前中は、バスで佐伯市の漁港まで行きました。窓の外は土砂降りのなか、
「海の市場」でうどんを食し、お土産も買いました。すごいたくさんの
海産品で結構な人です。

明日は、風も弱まり、出れそうです。どこまで行けるかな。


   
   夕方には雨が上がりました

   
   佐伯名物 入校(いりこ)合格お守り

   
   佐伯名物 ゴマ出しうどん

四国と九州のあいだ、豊後水道を通過しています。

2008-06-18 | チャリティ・パドリング最新情報
天気 / くもり 南南東の風5mのち10m 波0.5mのち1m

元猿海岸6:25発。出発前に携帯で天候を調べると、
昨晩調べたときよりも、格段に良好になっている。
実際海に出てみると、昨日まであったうねりはほとんど消え、
最初の難関と思っていた芹崎(せりざき)を無事に通過。

昨晩には無理だと思っていた鶴御崎(つるみざき)越えを選択する。
鶴御崎は本島から10数キロ東に延びた300m程度の
標高の尾根が続く細長い半島の先。
鶴御崎に向かうまでは海況も良く、沖には若干のうねりがあったが、
昨日より数段良好。

ただ鶴御崎の近くに行くと、三角波が激しくなり、
岬からの反射波、そして吹き降ろす突風が何度もカヤックを揺らす。
岬を回りこみ、風が弱まるまで、30分以上も漕ぎ続ける。
これが1.5m~2mの波のときは、すごい難所になると思う。

その後、佐伯湾(さいきわん)を入るときに、大島と半島を結ぶ
元ノ間海峡(もとのまかいきょう)を通過する。
ここの瀬がすごかった。
300m程度に横一線に波がたっていて、激しい流れがあった。
ちょうど港に入る方向に波が向かっていたので、
なんとか通過することができた。

これで豊後水道を通過したことになる。
東のほうを見てみると、四国が見える。
上陸して聞いたラジオもNHK愛媛放送局。感慨深い。

上陸は女郎崎(めろうざき)を越えて、丹賀公園(たんが)のビーチに11:00。
ちょうど風裏になっていた。
本来は公園のなかは、テント設営はいけないのでしょうが、
係員さんが快くテントを張らせてくれました。

本日の距離27km。

27kmと短い距離だったが、鶴御崎を越えたことで、
大きい意味がある。
明日は佐伯湾を横断できるかです。
風が強いのが心配である。   

   
   キャンプを張った丹賀港の公園


   
   今日の標語 by 勇太

   
   昨日の宿 (東や) 寝心地最高!

   

九州、最後の県、大分までやってきました

2008-06-17 | チャリティ・パドリング最新情報
天気 / くもり 北西5mのち南西微風 波1.5~2m強

6:12、延岡港土々呂公園前ビーチを出発。
延岡湾の南端から北端へと横断。

予報によると1.5mから1mへ波が落ちるとのことだったが,
沖合いはうねりが激しく、一時は2m以上あった。
延岡市の北にある北浦町付近にいくと、
入り組んだ入り江と島浦島で囲まれたエリアは
波がおさまっており、いくつかの漁船もみられた。

内海を通り、北浦から宮崎県と大分県の県境である
宇土崎(うとさき)を目指す。
しかし外海に出る度に、荒い波にもまれる。
宇土崎を無事に通過したあとは、屋形島(やかたじま)を
囲む入り江を入り、蒲江港(かまえこう)を目指す。

蒲江港に14:40に上陸。
蒲江港では、食堂で親子丼を食べ、いくつか買出しをしたものの、
適当なテント設営場所が見つからず、再度出発。


   
   途中に寄った蒲江港 久々の青空


次の岬を越え、元猿湾(もとさるわん)の元猿海岸に着岸。
大分県立マリンカルチャーセンターという巨大なビルが
建っている横のビーチ。
17:20に到着。

ついに大分県に到着。

大分の海岸線は、無数の半島と島で数多くの入り江や
突出した岬が特徴的。
岬をかわすにあたっては、海況がよくなくてはいけないし、
湾を横断するにあたっても、注意が必要と考えられる。

明日から梅雨前線が北上するということで、波が強くなる予報。
明日の午前中は漕げるかもしれないが、午後からは
停滞の可能性大。

本日の距離51km。


   
   ついに大分に来ました。大分銀行です


   
   大分県立マリンカルチャーセンター。巨大です


   
   元猿海岸 黒い海岸


   

延岡で停滞し、子どもたちのピアノを聞いていました。

2008-06-15 | チャリティ・パドリング最新情報
天候 雨

停滞です。

昨晩から降り始めた雨は、その勢いを増すばかり。朝6時には目を覚まし、
ホテルの窓の外をじっと見ていました。雨脚は強く、気温も低いんでしょう。
窓が白く曇ってきました。

予報は一日中降雨確率100%。波は2m程度。昨日、海上保安庁の方が言って
いたのは本当でした。

延岡港を出ると、次に停泊出来そうなのは20kmほど先にある須美江の
キャンプ場。そこまでは進んだ方がいいのか。パドリング・ジャケット
を着たまま、数時間悩み込む。

そして、結局本日は停滞することを決定しました。視界がとても悪い中、
延岡港を横断することも怖かったし、それよりも心の準備の問題か。

それでは、気分を変えて、いざ延岡を観光!朝食を済ませた後に、
まずはバスで延岡駅まで出てみることに。

ガラ~ン。

日曜の延岡駅は想像以上に寂しい。誰もいないし、もちろん店も開いて
いない。アーケードのある新山下商店街に行ってみるけど、全ての
シャッターが降りている。もうすぐ11時なのに。

ホテルでもらった延岡案内のフリーペーパーを開く。隅々まで読んでみる。
日曜にやってるお店はほんの僅か。どうしよう。

最後から2ページ目の「県北イベント情報」。本日延岡総合文化センターで
「ピティナ・ピアノコンペティション」入場無料。これだ!

たまたま、文化センター行きのバスが10分後にこの近くのバス停に
来るらしい。一日4本しかないバスなのに。


   
   延岡総合文化センター 小ホール


PTNA(ピティナ)は、ピアノの先生のための全国組織です(私も今日知りました)。
でも普段の練習の成果を発表するのは、ほとんどが小学生のみんなです。
ステージで可愛いドレスや、立派なタキシードを着ているみんなは、
とても格好いいんだけど、一旦演奏が始まると、みんなの緊張が鍵盤を
通じてこちらに伝わってくる。なぜかわからないけど、こちらがドキドキ
しているのに気付く。「頑張って!」心の中で叫んでいる。


   
   そろそろ順番


3時間くらいみんなの演奏を聴いていました。ハラハラしたけど、演奏を
終え安心した清々しい素敵な顔を見ながら、たくさんの空拍手を送り
ました(拍手禁止なんです)。


   
   演奏終わったよ!

実は、私も5才から13才までピアノを習っていました。今から考えても、
才能まったくありませんでした。曲を整合的にするために、指を右から
左へ動かしていただけで、まるで数学の問題を解くよう。芸術のセンス、
無かったなぁ。今日演奏を聴かせてくれたちびっこの何人かは、13才の
時の私を遥かに超えていました。

でも、そもそも今までの42年間の人生で、自分に才能がある!って思えた
ことなんてあったんだろうか。とりあえずその場その場で前に進んできた
感がします。シーカヤックに似ているな。とりあえず次の岬をかわすまで…

会場にいたご父兄は、多分私と同世代です。でも、精神構造も
行動様式も、きっとステージで頑張ってるあの子達に近いんだろうな、
と思って見ていました。

「なんで、そんな訳の分からないことするの!」
と、言われる方です。絶対。言う方じゃなくて。

雨もようやく(若干ですが)弱くなってきました。


明日からも頑張ります!


   
   大根58円は安いよね。ニラは38円でした。