○やさしい経済学-ニッポンの企業家
①破天荒と繊細 1/26
”彼の卓越している点は、決して利益の向上だけを優先する経営者ではなく、人への思いやりがあったことである”
”確固とした人生哲学や豊かな人間性を持っていた”
”夢と情熱によって人を動かした経営者”
”The Power of Dreams”
"多くの日本企業で失われてしまったもの、それは夢の力により活力を引き出すこと、未来へ向けて社員に希望を持たせ、情熱を持って実践させる経営者の姿勢である"
②「善」を知る 1/27
”なにが社会的に「善」なのかを体験的に知っていた”
”人間としてあるべき姿、仕事をするうえでの基本思想を非常に大切にしていた”
”彼の一貫した姿勢は、「何が善いことか」という、いわば企業の絶対的存在価値の追求である”
”「お客さんのために」「世の中のために」であって、ひたすら経営効率と利益追求以外に語る言葉を持たない経営者とは一線を画していた”
”「まず人ありき」という大原則は一貫していた”
③審美体験
”彼の凄さは、そのような技術者として優秀であった面だけでなく、人間的な深みと教養を備えていたことにある”
”また、人の本質を見抜く力があったのは、仕事だけではなく、遊びの世界において多様な人間と付き合うことで、審美眼が磨かれていったからだろう。遊ぶときも徹底して遊ぶのだが、その経験を人生に生かしているのである”
④「場」を読む
”人間のもっとも根底にある感情に働きかける強い力を持っていた”
”リーダーシップにおいて最も必要とされるコンテクスト(脈略)の察知・共有、強い信頼感の醸成はそこからきているのだろう”
⑤本質を見抜く
”人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになることができる人である”
”自分が悩まない人は、他人を動かすことが出来ない”
”自分が悩んだことのない人は、人を動かすことはできない”
⑥ミクロとマクロ
”新しい道を切り開く経営者は、不確定な未来に対しての進路を自らの直観により定め、理念やビジョンとして企業の内外に提示するだけではなく、それを具体的目標に変換して現実と連動させていくことが必要になる”
⑦得手に帆あげて
”「個」の多様性と独自性を生かそう”
”人が企業の基本であり、そこでは存在価値のない人間はいない”
”得てに帆をあげる(好機をとらえ得意なことをする)”
”「人間の和」がなければ企業という集団の発展はおろか、維持さえもできない”
”「暗黙知」を発揮せざるを得ない状況を作り出し、顕在化させる仕組み”
・・・・・
「国家の品格」に書かれてあることにも、通じるところがあります。
今の世の中は、間違っている方向に進んでいると言っても過言ではない。
そんな世の中に違和感を感じながらも、仕方のないことだと諦めてはいけない。
何が正しいのかをしっかりと判断し、自分の価値基準に逆らわないで生きたい。
正しい判断をするためにも、もっともっと、多くのことを学びたいと思う。
本田宗一郎さん、すごすぎます。