職人技 その５

今回の新製品はＴｅａｒＤｒｏｐオリジナルのホワイトゴールド“K18WG(no.10)”を素材に、最小のミル打ちと細やかな手彫り彫刻を施したリングです。

写真は修正してありますので分り難いとは思いますが、このクラシカルな色の地金と手仕事による高度なテクニックとの組合せがシンプルなデザインの中で映え、落ち着いた雰囲気の作品に仕上がっております。

シンプルだからこそ実物をご覧頂きたい、そんな作品のひとつです。

職人技 その４

今回のオリジナルジュエリーは「隠し技」満載の作品です。

この作品、実は２層構造になっており表面部分（上部）には手彫りによる彫り模様とミル打ちが、裏面（下部）には細い線細工によるＡｊｏｕｒが施されています。

この２層になっている技法が最大の見せ場であり、表面部の透かしラインから見え隠れするＡｊｏｕｒがリングに立体感を演出し、また繊細な技法の組合せが幅の広さを感じさせずクラシカルな雰囲気に仕上がっています。

非常にシンプルなデザインながら、実は何より２層間の高さのバランスや透かし幅の間隔、厚みなども計算されて、絶妙なバランスにて製作された、隠し技がたくさん詰まった作品です。

地金もオリジナル

　Fooコレクションの人気商品「G-ravity」ペンダントのK18WG（No.10）
タイプです。

　この作品、TearDropの新しいスタイルであるTD247のオリジナルシルバー
ジュエリーとして製作されたのですが、今回クラシカル・カラーがご好評を
頂いておりますTearDropのオリジナルホワイトゴールド「K18WG No.10」を
素材に製作してみました。

　このホワイトゴールド、落ち着いた色で日本人の肌の色に馴染むので
身に着けた時の表情、収まりが綺麗でお勧めです。
　

職人技 その３ー完成

ようやく完成したロザリオ。

縦がタバコの箱と同じ様な大きなサイズだからこそ、全体に繊細な技術を施し、目に見えない部分にまでコダワリ、様々な一流の技術が詰め込まれたこの作品だからこそ石は、特にブルーサファイアはトップカラーのカボッションを探して仕上げました。

９月の誕生石...

９月最後の日になって思い返してみれば、肝心の誕生石の情報を掲載していませんでした。

９月の誕生石はご存知の通りサファイアですが、この写真は通常のブルーではなくパープル／バイオレットのサファイア(トップカラー）です。サファイアにはほとんどの色が存在しているのですが、このパープル系を何故クローズアップしたのかと言うと（あくまでも個人的に）最も美しい紫色の宝石だから、です。色の濃淡、明るさ、トーン...色のトータルバランスが良く、好きな宝石のひとつになっています。

そろそろジェムストーリーも更新しないと...と、耳にするこの頃です。

職人技その2

手作りだからこそ可能な、細やかな職人技は数多く存在します。その中でもポピュラーな加工方法のひとつに「ミル打ち」と呼ばれる加工があります。

今回の写真…リングの縁取りに見られる細かい凹凸をよくご覧頂くと確認できるかもしれません。この凹凸が「ミル打ち」と呼ばれるもので、よくある既製品（型を製作し、その後大量生産する商品」ではここまで繊細なミル打ちは出来ず、どちらかと言えば雑な感じになってしまうのですが、ひとつひとつを職人が専用の道具を使って手作業で打ち込んで行く事により初めてこの写真の様に細やかなミル打ちが施された作品が完成します。

これぞパール(真珠)

日本の海が汚れている→良質の真珠を育てる事が難しいのは当然の事で、その中からどうやって極わずかに取れる良質の真珠を入荷するのか…今回の写真は全くと言って良い程、実際の優しい真珠の色が出ていないので恐縮ですが、これが数少ない（TearDropでも現在は１本だけ…)ナチュラルカラー・アコヤ真珠(詳細はGemStoryに)のネックレスです。

本当のナチュラルカラー・パールは日本人の肌には最高の優しい色合いを持った美しい色合いなのですが、この色を育てる環境が…市場にあまり出回らず、国産のジュエリーなのにこの真珠を知っている方が極稀なのは致し方ない事とは言え本当に残念です。

でも、まだ一部地域ながらこの真珠を育てる海が日本にも存在する事がせめてもの救い、そんな海が汚染されない事を願っています。

ケシ(シード)パール

　TearDropのコンセプトでもあるレトロ=フューチャーの中でもより“レトロ”を演出する為に大切な素材が一番小さなパール(真珠です)。

　特別に珍しい種類ではないのですが何より難しいのが加工です。既製品(一般品)とは異なり1粒1粒を職人がしっかりと留めています。この留め方次第によってケシの表情が全く変わってしまうので大切なポイントのひとつとなります。

　そんな加工を施してくれる職人の為に、使用するケシは入荷する度に、例えば数千ピースの中から100ピース程の割合で厳選しています。

　写真の作品はオリジナルジュエリーですが、この他オーダー・リフォームでもケシを使用したデザイン・加工も致しておりますのでお気軽にご相談下さい。

メンズジュエリー

ここ数年で増えてきているのがメンズジュエリーのご注文。カフスやタックはもちろん、シルバージュエリー(特にリング)までと年代を問わず男性がジュエリーを身に着ける事が一般的になっている様子（写真のリングは２０代の男性によるご注文でオレンジムーンストーンをシルバーにて製作した作品です）。カジュアルな作品からクラシカルな作品までメンズジュエリーのオーダーも承っておりますのでお気軽にご相談下さい。

職人技

TearDropのオリジナルジュエリーは日本人ならではの高い技術力を持った職人がいてくれるからこそ、ひとつひとつの作品をアンティークに見られる細やかな技法と現代の技法とを織り交ぜて、手造りで造り上げる事が出来ています。

本日の作品は全体がシンプルながら、実は“究極”とも言われている寄線細工を四面（上面・側面・裏面）に施したリングです。既製品（原型を製作し、型取りして作られる作品）では表現が不可能な細やかな造りとラインはシンプルだからこそ、職人の技術力が現れます。特にフランスでは昔から、敢えて人目に触れる事のない裏面細工が施される事を”アジュール”という特別な名称で呼ばれている事からも職人の高い技量を表した代表的な細工のひとつだと言えるのかもしれません。