DM研究所第117回にて発表された、あの“ずんどこクライシス”が帰ってきた!だけど・・・・?
ハリー「こりゃボツですね。記事には出来ません。」
店長 「え~?どうしてハリえもん。」
ハリー「(眉ひとつ動かさずスルーして)フィニッシャーがプロモカードじゃないですか。手に入らないカードを使ったデッキを紹介してどうするんです?!」
店長 「【ボルメテウス・レッドドラグーン】の事ですか。」
ハリー「それです。」
店長 「俺、4枚持ってるんですよ。(自慢げに鼻の穴を膨らませながら)持ってたら使いたくなるのが人情だろう?」
ハリー「使いたくても自重してください。DM研究所に載せるのは、極力『作る事が可能なデッキ』(価格的に高くても、手に入るカードである事)であるべきです。」
店長 「自分の大切な、マイ・フェイバリットカードを使いたい!そういう子供らしい、純真な心を大切にすべきだと思うのだよ、俺は。」
ハリー「純真な子供はエロゲーで徹夜したりしません。このド淫獣。」
店長 「純真な、淫獣の子供。」
ハリー「じゃあそれで。」(全てをあきらめた表情)
店長「いや、そこで切るなよ。」
ハリー「何にしろ、今はちょっと余計なデッキを紹介している時間的余裕はありませんな。やるなら“池っち店長ブログ”の方で紹介してください。極力時間はかけないで。」
店長 「しょうがねぇ。この際だから、記事を書く速度の限界にチャレンジしてみよう。」
・・・・って訳で、ハリーによってDM研究所を追い出された、可愛そうな子(デッキ)ですが、皆さん、ゆっくりしていって・・・もとい、可愛がってやってください。
もぐら叩きデッキ・ずんどこクライシス完成版
“ずんどこクライシス・改”
クリーチャー
1×炎竜提督ガウスブレイザー21弾
持ってて安心手札破壊対策。ドローサポートにも。
3×ボルメテウス・レッドドラグーン プロモ
最強能力、シールド墓地送りを持つフィニッシャー!
4x オメガ・クライシス・ドラグーン 19弾
4枚必須のキーカード。相手を全滅させろ!
4×ブラッディ・ドラグーン スーパーデッキ
最軽量で、貴重なブロッカー!
2x エンドブリンガー・ドラグーン 20弾
相手の攻撃をある程度封じる、軽量ティラノ
2x 闘竜死爵デス・メンドーサ 27弾
デススモーク付きクリーチャー。出した後は【邪魂】で。
4×闘竜炎霊パイロン 27弾
最軽量で【邪魂】の生贄に。殴り返しも強い!
呪文
3x クリムゾン・チャージャー スーパーデッキ
マナ加速。【オメガ】のためにも敵クリーチャーを減らそう
4×地獄スクラッパー(Sトリガー) 14弾
守りの薄いデッキなので、速攻対策は4枚積み!
4×邪魂創世 スーパーデッキ
待望の闇文明ドローカード!これからも色々なデッキで使うだろう。
2×リバース・チャージャー コロコロドリームパック
重いデッキにチャージャーは重要。ブロッカーかフィニッシャーを。
1x スケルトン・バイス(殿堂) 8弾
【ロスト】前にも、あとにでも。
3× デーモン・ハンド(Sトリガー) 1弾・18弾
防御トリガー&相手の主力をピンポイント除去。
3x ロスト・ソウル 2弾・18弾
【オメガ】の前に必ず使用!でないと間違いなく除去されるぞ。
はるか2年近く前のDM研究所・・・・
第117回(2006.08.30)ずんどこクライシス http://www.stannet.ne.jp/fb/dm/100/dm117.html
にて、地味に紹介されたこのデッキ。名前のインパクトのせいか、結構知っている人も多いようです。
古いデッキですが、たまにデッキボックスの奥底から引っ張り出してきて、子供達との対戦に使っていると、
「あ!知ってる!ずんどこクライシスだ!!」
と、観客の皆さんから必ずと言っていいほど声が上がります。
【オメガクライシスドラグーン】なんて、マイナーなスーパーレアを4枚集めないと組めないデッキなので、結構レアなデッキなのかも知れません。
それにしても、呆れるほど沢山のデッキを作ってきた僕ですが、ずっと使い続けているデッキと言えば、実はそれほど多くありません。
なのにコイツを使い続けているという事は・・・こう見えて結構、“華のあるデッキ”なのかも知れませんね。
○出てくるクリーチャーを次から次へと死刑!死刑!!まるでもぐら叩き
このデッキの楽しさは、その徹底的な除去能力。
それも、普通の除去コントロールデッキと違い、
「クリーチャーを出して除去を行う」
という珍しい使用感覚が楽しめるところです。(最近は“ヘビィループ”がありますが、それともまた違う感覚)
【オメガクライシスドラグーン】を出した後は、もうやりたい放題。相手が毎ターン出してくるクリーチャーを、「はい、ご苦労さん!」とばかりにポコポコと破壊していく様は、まるでもぐら叩きの如しです。
手札が全部、「歩く【死の宣告】」に見えてくるこの感覚は、なかなか味わい深いものがあります。
○27弾によって完成した、真のずんどこクライシス!その理由は・・・?
以前は、水文明によるドローサポートとブロッカー(クロスギアの【マキシマム・ディフェンス】によって)が入って3色となっていたこのデッキ。
今回、“ずんどこクライシス・改”として進化した要因は、スーパーデッキ“ヘビィ・デス・メタル”と、27弾によってもたらされた新カードによるものです。
それら新カードの投入により、何と、水文明を抜いても問題なくデッキが動くようになりました!
また、ついでに速攻に対する対応力も上昇しています。
よーするに、かなり強くなってます!(むろん、トーナメントデッキではありませんが、野試合用のデッキとしてはなかなかです。)
○脅威の新規投入カード!まさかこのデッキのために作られたんじゃねーの?!(そんなはずは無い)
【ブラッディ・ドラグーン】
闇 2マナ 4000 ティラノ・ドレイク
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃することができない。
このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、このクリーチャーを破壊する。
【オメガクライシスドラグーン】を使う以上、“ティラノ・ドレイク”以外のクリーチャーはデッキに入れられません。(だって死んじゃうし。)
しかし“ティラノ・ドレイク”には軽量ブロッカーがおらず、その点がどうやっても速攻に付け込まれる弱点となっていました。
「まあ、これは基本的に『殴る種族』として設定されている“ティラノドレイク”の宿命だわな。」
とあきらめていたのですが・・・・
まさかの、軽量ブロッカーの登場!!
しかも、【ブラッディ・イヤリング】【ブラッディ・シンバル】と同じ、2マナ4000という、闇文明でもっとも優秀なブロッカー枠と同じ能力!!
これ以上の援軍は、望むべくもありません。一体全体、なんでこんなカードが構築デッキに入ったのやら?
そもそも“ヘビィ・デス・メタル”のデッキでは、“ティラノドレイク”である意味が無いし・・・?!
謎です。
【闘竜炎霊パイロン】
闇/火 2マナ 2000+ ティラノ・ドレイク
ブレイブ・スピリット
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■パワーアタッカー+2000
■O・ドライブ 光×1と水×1と自然×1(このクリーチャーを召還する時、自分のマナゾーンでさらに光1枚と水1枚と自然1枚をタップしてもよい。そうした場合、次の能力を得る)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のタップされているクリーチャー1体を破壊するか、このクリーチャーが相手のシールドを1枚ブレイクする。
かてて加えて出現した、たった2マナの超強力カード【パイロン】!
地味なレアですが、実はコイツ、普通に見ても超優秀カードです。
オーバードライブ能力を無視しても、2マナ2000、アタック時パワー4000というスペックだけで、充分な実戦カードと言えるでしょう。
(ぶっちゃけ、集めておくべきレアです。汎用性かなり高し。【ジャック・バルディ】のデッキでも使える!)
このデッキでは、速攻デッキに対する殴り返しと、4ターン目の【邪魂創世】の生贄として大活躍してくれます。
【闘竜死爵デス・メンドーサ】
闇 6マナ 5000 ダークロード
ティラノ・ドレイク
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のタップされていないクリーチャーを1体破壊してもよい。
生きた【デススモーク】。
“チャージャー”を撃った次のターンに出てきて、相手のクリーチャーを破壊します。
このタイミングならおそらく、【ミスト・リエス】か、【コッコルピア】で早めに出てきた【バルガゲイザー】、あるいは【ダークヒドラ】などの、重要なシステムクリーチャーを破壊できるでしょう。
【オメガクライシスドラグーン】がいる状態なら、2体のクリーチャーを破壊してくれます。
【邪魂創世】
闇 4マナ 呪文
■自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、カードを3枚引く。
これからおそらく様々なデッキで使うことになると思われる(故に“ヘビィ・デス・メタル”は買い溜めする必要があるかも)、超優秀ドローサポート。
【解体人形ジェニー】や【青銅の鎧】のように、
「“出た時”に仕事をして、その後はどうでも良い」
というクリーチャーや、【飛行男】のように
「破壊された時能力が発動する」
というクリーチャーを使い、水文明の助けを借りずにドローを進める事ができます。
また、闇文明であるが故に、「墓地が増えて欲しい」面も有効利用可能。【ダークヒドラ】で【ジェニー】を回すにも、まず【ジェニー】が墓地に行ってくれないと始まりませんからね。
このデッキでは、生贄にしやすい2マナのクリーチャーが8枚、「出た後は仕事が無くなる」【デスメンドーサ】や【炎竜提督ガウスブレイザー】が入っているため、かなり使い勝手の良いカードになっています。
○デュエルの流れ
2ターン目には、とりあえず2マナのクリーチャーを何か出しておきましょう。
4ターン目か、それ以降の【邪魂創世】に備えます。
★対速攻
相手が速攻デッキであるならば、シールドが手札に来るため、【邪魂】を使わなくてもある程度の手札が確保できます。
まずは生き残る事を考えて、軽いカードを手当たり次第にプレイして行きましょう。
この場合優先すべきカードは、
【ブラッディドラグーン】
【闘竜炎霊パイロン】
【エンドブリンガー・ドラグーン】
【クリムゾン・チャージャー】
です。
★対クリーチャーデッキ
相手が速攻系でないならば、まず最初に【邪魂創世】でドローを稼ぎます。
その後“チャージャー”を空撃ちしてでもマナを増やし、【デス・メンドーサ】や【デーモンハンド】、【地獄スクラッパー】等を使い、相手のシステム・クリーチャー(戦術上、キーカードとなる能力を持つクリーチャーの事。【ダークヒドラ】や【ミスト・リエス】など)を除去して、相手の動きを縛ります。
出来るだけ早く【オメガクライシス・ドラグーン】を出したい所ですが、相手もおそらく、こちらのキーカードを潰す除去カードは握っているはず。
まずは、【ロスト・ソウル】を叩き込みたいところですが・・・・【オメガクライシス】を出すと。、少なくとも1枚は破壊できる(【オメガ】が出た時、自分自身でまず能力が発動する)ので、とりあえず出してしまうのも良いでしょう。
★対コントロールデッキ
対クリーチャーデッキと似た動きで、まず、ドローとマナ加速を急ぎますが、そのあとに何よりも先に行うべきは、【ロスト・ソウル】を叩き込む事です。
【ロスト・ソウル】を引くために、【邪魂創世】を何度か使うのも良いでしょう。
首尾よく【ロスト・ソウル】を叩き込めたならば、引き次第、容赦なく【ボルメテウス・レッドドラグーン】を出して、すぐさま殴っていきます。
殴るのは基本的に【ボルメテウス・レッドドラグーン】のみで。今引きの【デーモンハンド】などで【レッドドラグーン】を破壊されたならば、握っていた【リバースチャージャー】で回収しましょう。
○プロモが無いなら・・・・
【ボルメテウス・レッドドラグーン】があれば、とにかく安心して勝負を決める事が出来ますが、もし手に入らないならば、この3枚の枠を、
【エンドブリンガードラグーン】1枚
【闘竜死爵デス・メンドーサ】1枚
【覇竜凰ドルザバード】1枚
とするのが良いでしょう。
この場合、場にある程度のアタッカーが並んだら、いっせいに攻撃していく事になります。
しかしやはり、【ボルメテウス・レッドドラグーン】は本当はほしいカードです。
何といっても、決着を簡単につけるチャンスが、桁違いに多くなりますから。
○その他のカード
「コイツも“ティラノドレイク”じゃん」
と、思わず【クリムゾン・メガ・ドラグーン】を入れたくなりますが、基本的には必要の無いカードです。
一体ずつポコポコ破壊していくデッキなので、
「溜めておいて一気に破壊してこそ強いカード」
である【クリムゾン・メガドラグーン】は、あまり効率的ではありません。
場合によっては刺さる、というカードですが、このデッキの除去能力でなら、
「無くても問題が無い」(致命的な敵の数にはならない)
ので、オーバーキルカードとなるでしょう。
また、同じ種族がいっぱい入っているので、思わず【ダークヒドラ】を入れたくなりますが、致命的な間違いです。
死んじゃう、死んじゃうってばよ。