さて、2000人以上の観客で大入り満員となり、大盛り上がりのうちに終了したブシロードカードゲームLIVE2010でしたが・・・
イベントとしての楽しさは、残念ながら参加した人達しか味わえないものだったとして・・・問題は情報!
ライブで発表された、ヴァイスシュヴァルツ新タイトルの発表と、今年夏に正式発表される新TCG、“ヴァンガード”について簡単にお伝えしましょう!
ヴァイスシュヴァルツ新タイトル
■クドわふたー/Angel Beats!(エンジェル・ビーツ!)
人気キャラクター、“クド”のスピンオフ完全新作と、電撃G'sマガジン誌上で大きく取り上げられているアニメ作品のタッグ。クドわふたーは純正key作品だし、エンジェルビーツはkeyのシナリオライター麻枝氏と原画家Na-Ga氏がふたたびコンビを組んだやっぱりkeyの作品だ。
エンジェルビーツは四月からアニメ化も決まっていて、商品発売前には大きく盛り上がっていると思われます。
萌え系カードセットとして、安定して人気が出ると思われ!
■D.C. D.C.II プラスコミュニケーション
ヴァイスシュヴァルツ最初期からこのTCGの人気を牽引した、不動の人気タイトルが今年も登場!
今までのセットとのシナジーも期待できるので、既存のデッキを強化するカードも入っているはず!
今から始める人は、ダカーポのカードセットから初めて、新セットに備えると良いかも?!
■魔法少女リリカルなのはA's
「WS史上最も売れたセット」と言われる、なのはStrikerSや、緊急特別再販を行ったエクストラパック劇場版なのはの人気を受けて、今年もなのはが登場決定!
よし!これは人気間違いなし!
それにしても、アニメ放映の順番と、カードセットの発売の順番が逆行してるんじゃないか?
このままいったら、来年も・・・なんて想像してしまいますが・・・
何より凄いな、と思うのは、アニメが終わって何年か経っているタイトルなのに、こんなにユーザーに期待されている「なのは」というタイトルの凄さやね。
■とある魔術の禁書目録<インデックス>/とある科学の超電磁砲<レールガン>
そりゃ“響ラジオステーション”で番組もあるし、出るだろうな、とは誰もが予測していただろうけど、やっぱり発表があるとうれしい。
アニメの放映が終了する三月の末にトライアルデッキ、翌四月にブースターと、人気絶頂のタイミングで出るのも嬉しいところだ!
■フェアリーテイル
タイトルを聞いて「はて?なんだっけ?」と思ったことを正直に告白しよう!
しかし絵を見て理解した。少年マガジン連載中、アニメ放映中の冒険漫画が電撃参戦!これは正直、驚いた!
ヴァイスシュヴァルツは常にこうした、意外性のあるタイトルを引っ張ってくる。そしてそれが必ず、今までにない顧客層を積み上げてくれるのだ!
今回のフェアリーテイルは正にそれ。一般的なマニア層、TCGユーザーとは違うところに強力にアピールしてくれるだろう。
そしてそのおかげで、TCGユーザーが増えたとしたら、業界全体にとって大きな収穫じゃないか!
そしてっっ!
個人的にもっとも衝撃的、かつ、楽しみな発表がこれ!
CARDFIGHT ヴァンガード!!
http://cf-vanguard.com/
こいつぁ凄ぇ!!いや、実際にゲームとして凄いかどうかは、やってみないと解らないけど、関わってる人が凄い!
まず、キャラクターデザインやモンスターデザイン。“遊戯王R”の漫画を書いてた、伊藤彰先生だ!
言うまでもないことだが、この作家さんは、遊戯王の原作者、高橋和希先生の元アシスタント。
《冥界の使者・ゴーズ》とか、《邪神・ドレッド・ルート》とか、《神獣王バルバロス》とか、エッジの効いたモンスターデザインがイカす、実績のある作家さんだ。
そしてゲームデザイン!遊宝洞の中村聡!
国産TCG最高レベルのゲーム性を誇る、“ディメンション・ゼロ”や、爆発的人気の“ヴァイスシュヴァルツ”を生み出した、天才的ゲームデザイナー。
そして知る人ぞ知る事実。デュエルマスターズの、初代テクニカルアドバイザーだった人だ!
それを、TCG開発、販売に関して、専門的なノウハウを持つ、
「日本初の、TCG専門企業」
を自認する、株式会社ブシロードが企画、販売するのだ。
って事は、荒っぽく言うと・・・
遊戯王+デュエルマスターズ+ブシロードという、そんな感じのカードゲームって事なのか?!
僕は、何かのカードゲームを「お勧め!」と言うには、実際に遊んでからじゃないと判断しない。(当たり前か。)
でもこのカードゲームには・・・発売前から、かなり期待してしまう!いや、期待するなって方が、無茶だよな。
元々僕は、子供向けTCGの「遊戯王」「デュエルマスターズ」という二本柱に対し、
「もう一本“柱”になるゲームが欲しいなぁ・・・」
とずっと思ってきた。
なぜなら、“金色のガッシュ”のTCGが元気だったとき、三本柱でどのゲームも良く売れていたからだ。
もちろん、今は売上的には、そのころよりずっと上だし、大人用TCGにも色々と「柱」はある。けども、子供向けに絞って考えると、以前は「三本柱」であったぶん、少し「すき間」があるように思えてしまう。
“ヴァンガード”が、漫画連載されたり、アニメになったりするのかは、まだわからない。
実際のところ、小学生が中心になるのか、中高生向けになるのかも、はっきりは解らない。
でも、絵がかっこよくて、多分ゲーム性も納得のいくもので、売り方も面白いものであるだろう、という事は期待できる。
そのあたりに関わっている人や会社が、実績を持っている所だから。
「2010年夏、制作発表!」
と書かれているから、その時には色々と解るだろう。
そしてブシロードさんの事だから、発表会にはお金をかけて、記者会見やらなんやらで、ドドンとでっかく、ぶちかましてくれるに違いない!
今回のヴァイスシュヴァルツの新タイトル発表(まだあと三つぐらい、隠されてる!)と、“ヴァンガード”のニュースだけで僕は、
「ああ、今年もカードゲームは元気だな!」
と安心できた。
遊戯王のアニメも面白いし、DMも相変わらず、良くできている。
最近は、サンライズクルセイドも元気だし、ヴィクトリー・スパークの新作も控えている。
売るものも、個人的に楽しめる物も、いっぱいだ。
不景気な世の中で、本当にありがたいと思う。僕もこの業界にいる以上、少しでも元気を振り撒く側に、まわりたいものだ。